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あなたの
詩のような作品です。
あなたの甘い囁きが
今も耳の奥に残る
そんな午前に一人窓へ目を向けて
カーテン越しに注がれる日射し
柔らかなそれに心奪われる
不思議なことね
あんなに愛していたのに
あなたはもういない
ここには
どこにも
そう
間違いなく消え去ってしまった
あなたはもういない
あなたはもう取り戻せない
ああ なんて悲しい朝
もう目覚めたくない
そんな風に何度も思って
もう数えきれないくらい
涙も流したけれど
それで何かが変わるわけではないし
それで何かを動かせるわけでもなかった
あなたの優しい視線が
今も記憶の中に残る
そんな午後に一人窓へ目をやって
カーテン越しに光る星は
もうどうしても見えないの
ああ なんて切ない夜
あなたに会いたい
顔を見たい
声が聞きたい
あなたの




