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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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さくっと婚約破棄されましたが、心ない彼はあっさりこの世を去ることとなりました。

「お前さぁ……ほーんと、くだらねぇ女だよな」


 その日、その時は、突然やって来た。


「婚約は破棄な」


 婚約者である二つ年上の彼サダムスは、無表情で、そんなことをはっきりと言い放った。


「え」

「お前とはもう関わらねぇから」

「何を、言って……」

「だってさぁ、お前、面白くねーんだもん。一緒にいてもいいことなし。だからもう関わらねぇって決めたんだ」


 ――と、その時。


「え……ぁ、う、うわああああ!!」


 天井から吊り下がっていたシャンデリアが落ちてくる。


 まるで意志を持っているかのように。

 シャンデリアそのものが意図してサダムスを狙ったかのように。


「嫌だ……助、け……わああああ!! ぎゃあああ!! ああぁぁぁあああぁぁぁぁ!!」


 こうしてサダムスは亡くなったのだった。



 ◆



 婚約破棄された日から三年。

 早いものでもう何周も季節が巡り過ぎていった。


 私は今日、愛する人と結婚する。


「良い天気だね」

「ええ」

「僕たちの未来を祝福してくれてるみたいだね」

「確かにそうね」


 今こそ、新しい一歩を踏み出そう。


 過去は過ぎていったもの。

 時は戻ることはない。


 ならば、見据えるべきは未来だけだ。


 幸せな未来を信じて進もう。



◆終わり◆

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