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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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人魚姫と人間の王子の婚約は王子の裏切りによって壊れてしまいました……。

 人魚姫ミレーネは人間の王子アッセルと婚約していた。

 長い間険悪だった人魚族と人間の関係を改善するべく結ばれることとなった二人だ。


 ミレーネはアッセルのことを愛していた。心の底から。純粋に想い、共に生きることを望み、大きな愛を抱えていたのだ。そもそも彼女はこの婚約が決まるずっと前からアッセルという人に特別な感情を抱いていたのである。


 だがアッセルはそんな純真なミレーネを裏切った。


 表向きは良い人を装っていたが。

 裏では別の女性と親しくしていたうえ婚約者の悪口をべらべらと喋っているというような振る舞いで。


 ――だがやがてばれてしまった。


 嘘は永遠ではない。

 偽りの関係はいずれ壊れるものだ。


 アッセルの行動を知ったミレーネの父親は激怒。その大いなる力を使い、海を強制的に荒れさせ、アッセルの国を絶望に染め上げた。荒れ狂う海。彼の国は一晩で海水に覆われてしまうこととなったのだった。


 また、ミレーネの父親は、アッセルに婚約破棄を突きつける。


 そうして二人の関係は終わりを迎えてしまった。



 ◆



 アッセルの裏切りや突然の婚約破棄によって傷ついたミレーネはずっと泣いていたけれど、やがて徐々にかつての元気を取り戻し、後にアッセルではない別の人間の男性――とある国の王子だが――温厚で思いやりのあるその人と結婚した。


 ミレーネは今、毎日、笑顔で暮らしている。


 ちなみにアッセルはというと。

 海水に覆われた自国を何とか立て直そうと一応努力してはいたのだが、国民から「お前の身勝手な行動のせいでこんなことになった」「民を不幸にする最低な男だ」などと責められ、最終的には暴行の対象とされたうえ王子の座から引きずり降ろされた。



◆終わり◆

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