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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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ことあるごとに失礼なことを言ってくる婚約者には天罰が下ったようです。~自由を手に生きてゆきます~

 婚約者ロバーツはことあるごとに失礼なことを言ってくる。


 町でたまたま出くわせば「よ、ぶさ女」なんて挨拶をしてくるし、お茶に誘えば「はぁぁ~ん? 今は、ム! リ!」といったような聞いていて呆れてしまうような挑発的な言葉を並べてくる。何か話題を振れば「お前の話題、お前の顔面と同じくらいくっだらねぇな」「おもんな」などと言い、誕生日プレゼントを渡した時には「何これ、ゴミ?」なんて言われてしまった。


 それほどにロバーツは心ない人なのだ。

 しかも悪いことをしているという自覚がないからなおさら悪質である。


 だが、そんなある日、彼に天罰が下った。


 はじまりは、ロバーツが可愛がっていた小鳥が謎の死を遂げたこと。

 小鳥はある朝急に死んでいて。

 それによってロバーツは酷く落ち込んだ。その日のうちに、スープさえ口できないほどになってしまった。で、それによって彼はみるみる弱っていく。数週間も経てば、彼は痩せ細り、まともに動くことさえ難しい状態に。


 そこへ、お見舞いに来てくれた友人が金庫を盗んでいく事件が発生。


 さらに、弱りゆくばかりの息子を見ていられなくなったロバーツの母親が死を選び、その事実にショックを受けたロバーツの姉も自らの意思でこの世を去る。


 そんな風にして悲しい出来事が積み重なって。


 壊れゆくばかり、弱りゆくばかり、そんなロバーツは衰弱しきり……やがて亡くなった。


 それにより私たちの婚約は破棄となった。


 ……それから時は流れ。


 私はというと。

 今は親友と世界を旅しながら楽しく暮らしている。


 自由とは素敵なものだ、と、今は純粋にそう思えている。



◆終わり◆

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