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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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もっと早く気づけていたなら

詩のような作品です。

別れの言葉

あなたが切り出した

あの夕暮れに

少しばかり俯いて

いつもより大人しい様子で

複雑な目の色をしている

そんなあなたの姿を見て

もっと早く

気づくべきだったのかな

もしもその違和感に

早く気づけていたなら

告げられる言葉を聞いても

大きな衝撃は受けなかったのかな

そうしたら

こんな辛い気持ちにはならず

ああそうかって

受け止められたのかな

分からないけれど


もしなんて

この世界には存在しないのだから


考えても無駄かもしれないけれど……


別れの言葉

あなたが切り出した

あの夕暮れに

少しばかり俯いて

いつもより大人しい様子で

複雑な目の色をしている

そんなあなたの姿を見て

もっと早く

気づくべきだったのかな


漠然とでも

察せていたなら

こんなに冷たい現実に

押し潰されて

傷つくことだって

なかったのかな……


なんて


思ってしまうから

考えてしまうから


もっと早く気づけていたなら……

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