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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 5 (2025.1~)   作者: 四季


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ねぇ、もし、いつの日か生まれ変わることができたなら。

 貴方を愛していました。

 貴方となら幸せになれると信じていました。


 けれどもそれは間違いだったのですね。


 私は貴方を愛していても、貴方は私を愛してはおらず、二人の間に特別な繋がりはなかった――ええ、そうね、だからすべてをここで終わらせましょう。


 想いも、愛も、何もかもすべて。


 ここでさよならするの。

 ここでお別れするの。


 それで良いのだと、その覚悟はできていると、今ならそう言えるから。


 もう躊躇いはない。

 今は何もかもを投げ捨てることができる。


 貴方と共に歩めない世界に意味などない、から――ここまでにするわ、私のすべてを。


 さようなら、貴方。


 さようなら、貴方がいる世界。


 そして私も……。


 ――ねぇ、もし、いつの日か生まれ変わることができたなら。


 私は貴方に会いたい。そして、今度こそ、貴方と共に真っ直ぐ伸びた道を歩きたい。たとえくだらない夢物語だとしても。それでも貴方と。それでも共に。隣り合って、微笑み合って、そうやって生きてゆきたい。


 それがただ一つの願いだから。



◆終わり◆

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