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ふとした瞬間にね
詩のような作品です。
ふとした瞬間にね
思い出すの
懐かしい風景を
あなたと一緒にいつも歩いた道を
周りの景色は
いつの間にか変わって
時の流れ感じさせるように
多くのものが移ろうけれど
変わらないものも確かにあって
それはね
心なの
思い出
そして
あなたと過ごした日々という記憶
たとえ世界がどれほど変わっても
たとえ世界が消え去ったとしても
それでも
わたしという人間が生きる限り
必ず
わたしの中に記憶は残り続ける
どんなことがあろうとも
消えることはないし
消すこともできない
記憶とはそういうものでしょう?
ふとした瞬間にね
思い出すの
懐かしい景色を
あなたと隣り合って見た世界を
周りのものたちは
いつの間にか過ぎ去って
時の経過を訴えるかのように
多くのものが流れてゆくけれど
変わらないものも確かにあるから




