街の散策③
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そして、次に目に入った店は、というか目に入らざるを得ない店があった。
とても不思議な形の店で名前も不思議な店と書かれていた。
何か不穏な空気を感じたが、入らざるを得なかった。
というか、呼ばれていた気がしたのだ。
そして、その不思議な店の中に入る。
その中には、フードを被った人がいた。
見てみると、NPCのようだ。
「すいません、中に入ってもいいですか?」
「どうぞ」
その声は明らかに女性のものだった。
「失礼します」
そして、その女性と思わしき人が話しだす。
「あなたには珍しいものを聞かせましょう」
「珍しいもの…ですか?」
「えぇ、あなたにとって重要なものになるかも知れません…」
「じゃあ、教えてください。何か代償は必要ですか?」
「いいえ、これも何かの縁ですから、お代は入りません。では、話しましょう」
その女性が話した内容はこんな感じだった。
もう少ししたら、あなたにあった魔法が出てくるということ。
そして、まだ、あなたを待っている仲間がいるということ。
最後に、あなたにはたくさんの試練があるということだった。
どれもざっくりとしていて内容が掴めないな。
「自分に、何かできることはありますか?」
俺は、その女性に質問をしてみた。
「あなたがすることはただただ、待つのみです。逆になにもしてはいけません」
「わ、わかりました」
「それでは、最後に…」
その女性は急に天井に手を上げた。
「え?」
「これで、大丈夫です。それでは、ここから去りなさい」
「わかりました。ありがとうございました」
俺はそう言って、店の中から出た。
なんだったんだ?
俺は少し不気味な感じになったので、早歩きで自分の立てた家に帰るのだった。
その後、アイラに聞いた話だが、その場所にはなにもなく、そんな店もなかったという。
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