世界樹とは?
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そう、そこになっていたのは、世界樹の実だった。
「これが、世界樹の実か・・・。ものすごく綺麗だな」
俺がそうつぶやくと、フレイが反応する。
『すごいよな!主人!この世界樹の実はおいしいんだろ!?食べてみたいぜ!!」
フレイは、ほんとに食べることしか興味ないのか・・・。
「そりゃ、食べたらおいしいだろうが、まずはこの景色を見ようじゃないか」
俺は、再び世界樹を見上げる。
ほんとに偉大な木で世界を覆うような大きさだ。
これほど、大きい木なんて現実でも見たことない。
しかし、世界樹の名前にもなっている神の祝福を受けたっていうのは、どういう意味なんだろうか。
「それにしても、なんでこんなに世界樹が光っているんだ?」
その疑問にはリーシャが答えてくれた。
「それは、簡単ですよ、ケンジ様。この世界樹に込めた魔力は私たちのものです。光の大精霊である私の魔力も込めましたし、また宝石龍であるビジュのおかげかもしれないですね」
「そうですね、私みたいな宝石龍はほかにはいませんし、私の魔力も特別なものですから」
「あー、二人のおかげでこんなに光り輝いているのか」
「そうですね、私の魔力のおかげで光の微精霊が来ていますし、フレイの魔力のおかげで炎の微精霊もいますね」
『すごいだろ!主人!俺がこいつらを呼んでいるんだぜ!!』
すると、ずっと遠くから見ていたルシファーが話し出した。
「ちなみにだけど、僕もきちんと魔力を込めたから、悪魔の魔力的なやつがあるとおもうんだけど、完全に消されてしまってるね・・・」
「そんなことはないだろう、ルシファー。あそこをみて見ろ」
俺は、ある一点を指さした。
俺が指をさしたところを見ると、黒い魔力があったのだった。
「え・・・ほんとだ!僕の魔力が少しだけあるよ!」
「だろ?きちんとみんなの魔力があるからな。さて、光っている原因もわかったことだし、世界樹の実を実際食べてみようか」
すると、リーシャが
「かしこまりました」
そう言って空を飛び始める。
そして、世界樹の実を俺たち人数分取ったあと降りてきた。
「皆さん、世界樹の実を取ってまいりました。食べてみましょう!」
俺は一瞬食べる時にどんな効果があるのか鑑定しようと思ったが、そんなことはせずに普通に食べてみようと思い、口にした。
その瞬間、謎に世界が変わったのだった。
「おいおい、なんだこれ?美味しいとかそんなんじゃなくて、何か違う・・・」
それを感じたのを俺だけではなく皆んなもだった。
ものすごく美味しいのは当たり前なんだが、なんだこの感覚は・・・。
俺は、鑑定をしてみることにした。
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