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終焉の鐘が鳴る頃に  作者: iv
一章
234/268

泥船導く船頭



 選んだ時点で結末が決まっていたというのなら、これも俺自身の責任だろう。

 覚悟と言い換えてもいい。

 後悔はない。特に。馬鹿な弟子を二人程育てたは特に、だ。

 最初は『同情』。妖魔で、尚且つ生まれつき異能を身に秘める咎人。激しい差別に追われ、いくつもの不幸が重なって家族を失ったあいつは、年齢一桁にして邪悪と表現できるくらいの憎しみを背負っていた。

 デカい方もそうだ。誰かが誰かの憎しみの矛先に当てられて、ただただ走り続けることを強制させられた。俺も、あいつ(ユーリー)も、あいつ(ゲルマ)も、あいつら(そのほか)も。

 楽にしてやりたかった。

 楽になってほしかったんだ。

 眼を閉じて、次の瞬間に起こるはずの『死』に備えていた。


「~~っ、どいつもこいつも...っ!!」


 強い衝撃こそあった。

 襟首を強く引きずられて地面へ擦りつけられたような、生々しい痛み。その後で、衝撃に全身を叩きつけられる二度目の痛みに僅かに悶えた。

 直後、爆音轟く。

 爆心地は遠く離れ、爆発の影響を受けるどころかせいぜい爆風と熱風が体の表面に突き刺さる程度。

 眼を開けると、灰色の後頭部と背中が視界に飛び込んだ。そいつから、ここ数日間によく聞いた生意気な奴の声が聞こえた。

 それは灰を頭からおっ被ったような髪色の男だ。


「爆発オチはそう便利なもんじゃねェんだよ!!」

「―――アルラッ!?」


 襟首をひっ捕まえて爆心地から手荒く人助けしたのはアルラ・ラーファ。ついさっきまで街の外で『異物』を押しとどめていたヴァリミルの奥の手は、爆炎立ち上る爆心地から僅かに離れた地点で起き上がろうとするユーリーを一目見て小さく舌打ちを零していた。


「今ので気絶してくれりゃ楽だったんだけどな」

「お前...どうして」

「おっさんには聞きたいことがあるっつっただろうがよ勝手に死のうとすんな!んでやっぱあれが噂のユーリーね」

「そうじゃない。蹴り飛ばして助けただろう!あいつ(ユーリー)を」


 違和感。

 いいや、違う。アルラは何も変わっていない。変化なんてしていない。むしろ異能の出力も最大から程遠い。かなりの消耗があったのは見ればわかる、だがそれを微塵も感じさせないほどの余裕すら持っているようにも見える。

 なのに感じる妙な余裕。


「言いたいことがあったからなぁ...。言ってやらなきゃ気が済まないんだ」


 そう言って、すぐにだ。

 風を切るような音に身を任せて、極彩の筋肉が爆ぜた。

 瞬きの直後、ユーリー・ヴォルグは眼前に迫る拳を認識す―――...。


(速いッ...!?)


 ゴッッ!!と、拳が顔面へめり込む。

 脚に巨大な金属製のスプリングが埋め込まれているかのような初速。対応が追い付かず、頭に言葉を浮かべた直後にユーリー・ヴォルグは吹き飛んでいた。

 なんとか受け身を取り追撃に備え銃を構えるが、敵の姿が見えない。

 巨大な影が上空から差していた。

 上かッ!?と、反射的に銃口をそちらに向けて、ユーリーは影の正体がアルラではなく敵が上空へと投げ飛ばしたであろう建物の残骸であることを認識する。

 息つく間もなく地面を転がるようにして落下してくる質量を回避し、巻き上がった粉塵の中からアルラが現れた。

 二度目の拳が突き刺さる。

 鳩尾を駆け抜ける衝撃に肺が悲鳴を上げている。


(瓦礫を囮に...!奴自身は連なる建物を中から壁をぶち抜いて...ッ!!)

(姿を隠したまま距離を詰めた。街中の爆音で破壊音も誤魔化せている!)


「うおらあああああああああああああああああああ!!」


 叫ぶと共に拳を振り抜く。

 極彩色を帯びた拳という名の質量塊に押し出され、ユーリーは向かいの建物の壁面へと叩きつけられた。

 ガラガラと崩れかけた建物からなんとか這い出たが、ユーリーの口元からは決して少なく無い量の赤が滴り落ちている。

 その姿を目にした後にアルラが口から鉄錆の味を吐き出したのは、継続使用している『神花之心アルストロメリア』の反動からだった。

 互いに満身創痍。否、負傷だけでいえばアルラがジャバウォック・ノーテイムから受けた負傷の方が数段酷いと言えるだろう。寿命バッテリーを出来得る限る節約したいという考えから、負傷の治癒も最低限で済ませてある。

 本人も不利を自覚していた。

 だが不思議とだ。

 今は負ける気がしない。


「......お前か。先生が用意した『切り札』、対した理由も無いくせに俺たちの問題に首を突っ込むなよ」

「オイオイオイオイそれが加害者の言い分か?お前らの企てたバカ騒ぎのせいで仲間がピンチなんだよ。それが理由だクソ野郎」


 銃口を向ける。

 拳を構える。

 それぞれが、それぞれの持てる力の全てを出し切る構えを取った。


「悪いとは思っている」

「なら誠意を見せろよ。まずそのスカスカの頭を下げてあの娘に詫びろ。次のこの場を収めて見せろよ、言い出しっぺのお前にしか出来ねェんだよ」

「...あの爆発から俺を逃がしたのはそれが狙いか」


 轟!!と音を立てて風が荒れた。

 引き絞った弓を解き放つような勢いで放たれたパンチと弾丸が交差する。拳をギリギリの位置で首を動かし回避したユーリーは拳銃を上空へと放り投げ、両腕を使いアルラの体を抑え込んだ。

 二人の顔が超至近距離にまで迫る。

 互いの表情が、気迫がもろに伝わる位置まで。


「赦さない」

「そっちの方が単純でいい」


 ギャリギャリギャリッッ!!とアルラの背中で鋼が唸る。

 三発。アルラの拳を避ける直前にユーリーが放った弾丸の数。それらはそれぞれに軌道を曲げ、折れて、そして死角である背中からアルラを狙う。

 【直截ちょくせつ】の異能『軌道制御トリガージャーク』...運動量を持つ物体に対し咎人であるユーリー・ヴォルグの意志のままにその軌道を曲げることが出来る。

 異能の効果時間は対象となる物体とユーリーのそれまでの接触時間に比例し、一度の軌道制御に付き一定量の運動量を消費する。

 二桁回も軌道を折り曲げれば弾丸に殺傷力はもはやなく、当たっても大したダメージにはなることは無いが、それはつまり一桁回までの制御であれば人体に対し有用に作用するということでもある。

 アルラはこの異能の詳細を予め、彼の師であるヴァリミルの口から聞かされていた。

 故に対応可能。

 べぎっっ!?と。

 拘束を力尽くで振り払い剛腕を振るう。徹底的に硬化させた手の甲で弾丸を弾き飛ばし、その体をねじった勢いをそのままにユーリーへと叩きこむ。

 しかし避けられた。

 上体を思いきり下げることでユーリーは横薙ぎの一撃を回避する。超至近距離からアルラの腹を蹴り押すことで引きはがし、落下してきた銃をキャッチすると同時に引き金を引いた。

 だだんだんだん!!という銃声は虚空に呑まれて消えた。


「アクロバティックだなあオイ!!」

「そういうあんたは猛獣か?少しは牙を隠したらどうだよ!!」


 取り出したナイフは持ち主(ユーリー)の信念を示すように光を反射してギラついて見えた。

 両腕だけでなく両脚...つまりは四肢に極彩を纏うアルラに対し、ユーリーは右手に銃を持ち左手でアーミーナイフを構える。

 二人共が近寄ることを望んでいた。

 アルラ自身が勝手にそう思い込んだ。

 相手が猛獣と呼ぶのならその通りになってやろう。そうすれば少しは...この怒りが報われるかもしれない。


「―――...ッ!!?」


 互いに躊躇わない。躊躇の一切を捨てた拳と鉄と鉛のやり取りが始まった。

 敵の発砲が始まりを告げる合図。弾丸は銃口の向きと引き金を引く指に、強化した意識を向ければ少なくとも直撃することは無い。

 走る。跳ぶ。空中では三動きが出来ないと勘違いして何度も引き金を引いた馬鹿は顔には出さないように意識していたらしいが、驚愕がにじみ出るように表情に表れている。

 『神花之心アルストロメリア』による身体強化...更に一点集中ワンポイントブーストで体の強度の底上げに注力したならば、弾丸はもはや薄っぺらな皮膚すらも破れない。

 ガギギギン!!と。

 鉛を生身が弾くだけ。


「化け物が!!」


 着地と同時に土煙が舞う。

 粉塵から伸びた腕はユーリーの左腕を掴むと、引きずり込むように手前へ引っ張った。

 不意打ちの頭突きが顔面を捉える。痛みにのけぞるも掴まれた腕を引き寄せられ、ユーリーはたまらず左腕を掴むアルラの腕へ発砲を繰り返した。

 だが効かない。

 拳銃程度では。

 歯噛みして、右手の銃を仕舞い左腕のナイフを手首のスナップだけで右腕へ投げ移し、アルラの首元へと振り下ろした。

 足払い。

 態勢が崩され、振り下ろしたアーミーナイフが空を切る。支えを失ったユーリーの体を次に狙うのはアルラのサッカーボールキックで、ユーリーは咄嗟に顔を逸らすことで頭部への致命的な一撃こそ避けられたものの、返す刀で打ち下ろした踵落としが背中に突き刺さる。


「がっ!!」


 追撃を狙うアルラの側頭部を、ついさっき弾かれた弾丸が連続で叩いた。

 何度も『軌道制御トリガージャーク』で軌道を曲げ、そのたびに運動量を失った弾丸の一撃一撃に殺傷力はもはやなく連続で同じ場所に当て続けることでのけぞらせる程度。

 しかしその一瞬でユーリーはアルラの足元で倒れたままの危機的状況から脱し、再び大きく距離を開けることが出来た。


「こんなもんじゃ終わらせない。お前のせいで色んな人がお前の何百倍も苦しんだ。泣いて謝っても赦さない」

「...赦さない?()()を口にできるのは常に被害者だけだ。あんたじゃない」


 ミリタリージャケットの表を強引に引きちぎって投げ捨てた。

 上着の下に隠していた弾帯が露わになり、それとは別に右腕に巻き付けてあった小型の弾帯から引っこ抜いた筒状の物体のピンを抜き、アルラへ投げつける。

 形状から察するに爆発物...手榴弾の類。

 そう判断して横に飛んだアルラへ、手榴弾は軌道を()()()

 爆ぜる。

 黒煙を掻き分け飛び出したアルラに向かって、今度は上から声が飛んできた。

 いつの間に登ったのか建物の屋上からだ。


「......あんた、石を投げられたことはあるか?」

「あぁ?」

「まあそれくらいはもしかしたらあるかもな。ならビンで殴られたことは?虫を無理やり口に詰められた経験ならどうだ?」

「イジメられ自慢に同情はできねェな」

「見るからにいじめっ子だしな」


 今度は一度に六つ。

 池の鯉に餌をやるみたいに、なるべく辺りにばらけさせるように。

 どれかを視界に収めようとしても必ず二つ以上は死角に入る。そしてこの爆弾は....。


(曲がる...ッ!)

「銃がダメならそれ以外で攻める」


 ドドドドドドッッ!!と連鎖する。

 地響き染みたそれに周囲の建物...いや街が揺れていた。

 黒が建物と向かいの建物の間を埋め尽くす。下から上る熱気に目を細め眉を潜めていたユーリーの足元の振動は止まらなかった。

 嫌な気配を感じたユーリーが連なった隣の建物の屋上に飛び移った直後、元の建物の天井を下から突き破りアルラが現れた。

 くそっと思わず言葉にして、無茶苦茶だと苛立った。

 弾帯から抜いたマガジンを銃に装填し、全ての弾丸を敢えて標的から大きく外して発砲。曲がり曲がってアルラを付け狙うが、全身を丸めるように一度防御態勢に入ったアルラには通用しない。

 天敵という言葉が脳裏に浮かんだ。

 眉を寄せたその顔が、アルラは不満だった。

 

「自分は被害者ですとでも言いたげなツラだなァ加害者ァ!!」


 握った拳の内側が痛む、身体強化の副作用に加え抜けきらない『雑菌』の毒。スリップダメージのオンパレード。

 踏み込んだ脚の表面は所々爆熱の焼かれて苦痛を訴えているが、お構いないしだ。

 ドッッ!!とまたも踏み込んだ。自らの領域へ引きずり込んだ。握り込んだ質量をぶつけようとして、直前でユーリー・ヴォルグが手榴弾を放る。

 殴りつけて弾き飛ばした手榴弾がカクカクと軌道を折り曲げ背後に回り込み爆ぜた。

 吹き飛ばされる。屋上から落下し地へ落ちる。

 ユーリーが自爆を嫌って直撃とまではいかない距離で爆ぜさせたからだろう。背中からは焼けるように痛みが奔っているが動けないほどじゃない。何度でも追撃をと見上げて、弾丸が雨のように降ってきた。


「薄いんだよ余所者。ぺらっぺらの理想も見え見えの挑発も!俺がこの脚を止める理由にはならない!!あんたの『仲間』は長身短髪男と一緒にいた長髪の妖魔だろ!?安心しろよ、俺が進む過程で全ての妖魔を救い出す!!今の妖魔族っていう枠組をぶっ壊して世界に妖魔族おれたちを認めさせる!だから引っ込んでろ余所者ォォォォオオオオ!!!」


 ガガガガガガガガガガガガガガガガッッ!!!というおよそ人肌と鉛の接触とは思えない音が絶え間なく続いていた。

 一発一発に大した効果が無かろうが射撃が続く限りアルラは『神花之心アルストロメリア』を使い続けなくてはならない。

 持久戦の不利を証明するかのように綻びが見え始める。弾を弾く肌の表面に筆をなぞらせたような赤がぽつぽつと見え始める。異能の負荷も馬鹿にできず、頭を両腕で覆い腰を落とした体勢のままで喉奥からせり上がる鮮血を吐き出した。

 引き金を引く指は止まらない。

 何度も何度も繰り返し、弾帯に用意したマガジンも半分を切る。

 内心、どんだけ硬いんだよと悪態をついていたユーリーがマガジンを取り換える一瞬のラグを捉えアルラが動く。全身の極彩色を両脚へ集中し、ユーリーとは向かいの建物群に突っ込んだのだ。

 切替のタイミングでいくらか手傷を追ったように見えたがこれでは姿を捉えられない。

 『軌道制御トリガージャーク』で射線が切れるという概念はほぼ存在しないとは言え、位置もわからない相手に適当にぶっ放して弾薬を消費するのは賢い選択肢とは言い難い。

 だが向こうもこちらを捉えることは出来ないはずだ。

 身体強化系の咎人、肉弾戦メインの相手が銃器の類を位置も定まらない敵を狙い撃つほど高水準で扱えるとは思わない。一旦は様子見か。


「認めさせる?ナマ言ってんじゃねェよ若造!今のお前の何を認めるってんだよ!戦って勝てばそれで一件落着なんてそれこそぺらぺらの理想ってもんだ!」


 弾丸の代わりに言葉で容赦なく殴ってきた。

 思わずぎりぎりと奥歯を鳴らした。


「妖魔を守るだの差別を終わらせるだの講釈を垂れて、結局は自分が耐え切れなくなっただけだろうがバーカ!!」

「何ッ..も!知らない癖にベラベラと...ッ!!」

「知りたいとも思わないね!代表気取って沈むのがわかってる泥船に同胞を乗せる船頭のことなんて。戦うのが悪いとは言わない、ただ周りを巻き込むな!心中なら一人でやれ!!」


 巻き込んだのはその通りで言い逃れのしようがない。しようとも思わない。

 だがそれを理由に確かに存在する妖魔への差別を、悪意を小馬鹿にするのは許さない。悪夢のように自分を含めた妖魔にこびりついたあの記憶を、嘘や偽りと呼ぶのだけは許容しない。

 乗せられているのが分かっていてもみるみる怒りが湧いてくる。

 引き金を引く。

 声の位置を頼りに大体でいい。弾丸が室内に入ったのを確認して、軌道をピンボールして乱反射させまくる。

 当たらなくとも相手の精神の余裕を僅かにでも削ぎ落せるし、当たればなお良しといったところか。

 こちらも屋上を右往左往と移動して位置を特定されないように努めているが、気が付くと移動の軌跡を辿るように投げ捨てた使用済みのマガジンと薬莢が散乱していた。

 まるで片付けの出来ない子供部屋。

 言われた言葉と不格好な自分の足場が重なり、散らかってた薬莢を靴で掃ったそのタイミングで、だ。

 ドガッッ!!という鈍重な音と共に建物が揺れ、建物の一部がまた床に落としたクッキーみたいにぽろぽろと砕け落ちた。

 何が起こったのかを理解するより速く『次』が来た。

 極彩色だ。

 拳サイズの極彩色が向かいの建物群から投げ込まれ、それは砲弾染みた威力を持って明らかにこちらを狙い定めていたのだ。


(投擲!だが何故こちらの位置がわかる!?)


 こっちから見えないのだから向こうにも見えるはずがないのに。

 屋上伝いに建物から建物へ、次々と飛び移る。

 無数の破砕音が後を付けるように足場を付け狙い、感覚は徐々に狭くなっているのか傍から見たこっち側の建物はどれも空爆でもされたかの如く荒れ果てていく。

 業を煮やしてこちらからも投擲の発射地点を狙い撃った。

 だがダメだ、手ごたえが無い。敵も建物内を移動し続けているんだ。

 投げ込まれるモノは様々で大半が家の中の小物で、投擲物までやたら硬いのは敵の異能の能力か?だとすれば敵の異能の正体は単純な身体強化とは言い難いのかもしれない。

 威嚇射撃を続けながらそこまで考えていると、いよいよ砲撃が次に乗り移るはずだった建物を上部から破壊した。

 続けざまに今いる建物への集中砲撃。一部の面だけ削り取られるように破壊され重さを支えきれなくなったのか、足場にしていた屋上が砲撃を喰らった側を下に傾斜し始める。

 滑り落ち、落下しながら、ユーリー・ヴォルグは視界の端に捉える。

 待ってましたと言わんばかりに建物から飛び出したアルラと、向かいの建物群の端に近い屋上。べたっと腰を下ろしたヴァリミルが、土管パイプを片手にこちらを眺めている姿を。



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