『部外者』
「そんなこと言ったって、奴はそんなお節介望んでないようだぜ」
この辺、『部外者』のアルラは容赦なく切り捨てる。
椎滝大和と寿ヶ原小隈の因縁。話だけ少し聞きかじっても、実際の現場を見ていない以上は感情移入も出来やしないとあっさり思考を切り上げたからだ。感覚的には環境問題なんかをその単語だけとしては知っていても、中身はいったいどのようなことが問題になっているのか知らない状態が近いか。
「このままいけば奴は自分の錬成品に喰われて死ぬだろう。あの全身に纏ってる炎は純粋な魔力じゃない。文字通り身を焦がして戦ってるんだから」
「っ」
「そっちの方が奴にとっては『幸せ』かもな。『憎悪』も忘れられて」
『だからもう楽にしてやれよ』と言わなかったのは、アルラなりに配慮した結果だ。自身が死の瀬戸際にいるというのに他人を思いやる気持ちを前面に出したこの小僧に対して、僅かに尊敬の念を抱いたからだ。
「でも、放ってはおけない」
大和は特に深く考えるわけでもなくそう答えていた。
自分が火種な以上は『放っておけない』。人として正義を志すうえで『放っておけない』。その二つの意味を内包させた言葉を使ったことに自分でも気づかない。
瞬きほどの一瞬で、だ。
バガンッッ!!と何かが割り込んだ。
キマイラの『骨の壁』だ。そこでようやく二人は自分たちに向かって来ていた流れ弾の存在を認識する。キマイラはアルラと大和を背に、地面に手を付けて巨大なカルシウム質の壁を生成し、辛うじてだが二人を守る。守護する。しかし、後ろから見ていてもキマイラの焦りは透けて見えるようだった。がちがちと歯を食いしばり、地面に押し当てた両手の爪が土をえぐっていた。
「もうっ...そろ、そろ、まずいんすけど...ッッ!!」
キマイラが言った瞬間、何とか間に入って爆撃を受け止めてた壁が崩れる。辛うじて抑え込まれていた熱気の塊が放出され、壁の後ろで踏ん張っていた三人を焼き尽くさんと雪崩れ込んだ。大和は右、アルラは反対方向に飛び込んでキマイラが後に続く。辛うじてヘッドスライディングが間に合った大和が次に狙われ、容赦ない『爆撃』と熱風の壁が津波のように迫る。
まさに、地獄から漏れ出た死の熱気。
一撫でで皮膚を焼け爛れさせ、ミディアムレアくらいまでじっくりやってしまう透明の壁。
まずい―――...と考えた頃にはもう遅い。
「ぐがっ!?」
大和の胸に鈍い衝撃が奔った。直後に、爆音と熱風の渦が大和の直前を掠めていく。アルラがさっき弾けて粉々になったキマイラの『壁』の破片を蹴り飛ばし、大和の胸板に命中させることで爆撃から体を逸らさせたのだ。手荒ではあるが、こうでもしなかったら今頃どうなっていたかはわからない。荒くれ共が集まる酒場にしか出てこないような豚の丸焼きみたいにこんがりおいしく出来ましたされた自分の姿が脳裏にちらついていた大和はそっと胸をなでおろす。
遅れてドッと流れ込んでくる焦燥が心拍数を急激に上昇させている。
これはもう、一個人間で行われるような闘争のレベルを超えていると、大和は率直な感想を浮かべる。
まるで戦争。あの日と似たような感覚が常に隣に居座って、死という概念そのものが膝の上に陣取っているかのような不気味な気分。人は本能で可能な限り闘争という行為そのものを避けようとするが、一度始めてしまうととことんやり尽くしてしまうというどこかで聞いた話を思い出す。
襲い来る爆撃の雨をひらりひらりと躱し続け、アルラの脇腹を熱風が掠めて焼いていく。一度舌打ちして、苛立つようにアルラが叫んだ。
「お前の『骨』の魔法で上から蓋みたいなのを被せれないか!?」
「カルシウムは普通に燃焼するって前提が無ければ良い考えだったかもっすね。『結晶』の方は広範囲に展開出来ないし、窒息消化しようにもあたしの形成物じゃ内側から来る破壊力は防ぎきれないっすよ!」
「なんにせよ、このペースで屋上に火ィぶちまけられたらいずれ酸欠でもれなくゲームオーバーだ」
ぐずぐずに崩れていたはずの足を完治させたアルラが言う。
確かに彼の言う通りだ。この調子でぐだぐだ時間を潰すことは、そのまま自身らの命をやすりでこそぎ落とす行為に等しい。
なんにせよ残された時間は少ない。こうしている間にも、足場の緑は炎に包まれ焦げていってしまう。不完全な燃焼によって一酸化炭素が大量に生成されるのも激しい運動で息を切らす彼らにとって致命的だ。頭ではわかっていても、ふと緊張の糸が千切れた途端吸い込んでしまってもおかしくない。
死はその辺にごろごろ転がっている。
相手の心配をしている場合か、まずはお前の命を優先しろ。と、心の中の黒が少しずつ膨れ上がっていくような、そんな感覚。自分はこの『怪物』たちとは違う。灼熱に焼かれた足をものの数分で完治させたり、頭に直接電流を流してどかかからチカラを『盗む』ような真似はひっくり返っても出来やしない。
「最初に言っておくぞ」
気付くと前のほうへ再び出ていたはずのアルラが近づいていた。
「男のほうは、多分もういない」
「っ!?」
「どうしてって思うだろ?簡単だよ。魔力の反応が一つしかなかった。見つけたのも個人を識別して中にいるのが女のほうだって調べてくれたのもこっちのハイテク機械だけど」
そう言い放つ彼は黒い円形の端末を取り出してひらひらと振って見せる。喫茶店とかで飲み物の下に敷くコースターにも似た形だが、何らかの分析を行う専門的な機会なのか、液晶の文字の羅列はどれもこれも大和じゃ理解できないようなものばかりだ。現在の正式な所有者であるアルラだけが理解できる暗号でも組み上げられているらしく、キマイラまでもが遠くで目を細めて首をわずかに傾げさせている。
アルラの言葉にそっと唇を噛む大和が硬く拳を握り締める。
救えなかった。
彼と自分の間には、明確な敵対の理由は無かったはずだ。投げかけた言葉によっては最初からこうなることも防げたはずなのに。
一方が固まってる間に、だ。
アルラだけが記された文章の意味を知る。部外者なりに事件の真相へ近づくため。成り行きで手に入れた世界最高レベルの人工知能をとことん使い潰す。利用できるモノなら何でも使う精神は重要だ。有るか無いかで結果もかなり違ってくる。
実際のところ、そこにはこう記されていた。
(生命反応アリ。しかし赤外線探知の試行結果から、咎人本人と思しき実体は全体の僅か1割程度しか確認できなかった)
この文章を要約すると、あのどでかい巨人の全体の内、生物としての機能を有するパーツは僅か一割程度ということになる。
たった一割に込められた生命。
ではそれ以外は何が占めている。残りの九割を構成するパーツはどこからやってきた?
生き物とそれ以外。明確に分かれた境界が敷かれていることが分かっただけでも一歩前進だ。こうやっ地道な一歩を積み重ねていくことで真実は訪れる。今までもそうしてきたように。
「つまり」
異質な形の剛腕が迫る。まるで太陽を腕の形に形成しなおしたみたいなそれは、ただその場にあるだけで燦燦と照り付けてるようだ。一撃だけでも受け入れがたい鉄拳を曲芸師のように体をひねって回避する。自分より僅か1m程度の位置を通り抜けたのに、余波の熱気だけで目も開けない。空中でひらりと一回転して通路へ着地したアルラがもう一歩後ろに下がり、直後に飛来した爆撃が最初に着地点に敷かれていた煉瓦を粉々に粉砕してしまう。
次は俺の番だと言うようにアルラが行動を開始した。
メリィ!!と。
熱波に照り付けられた通路の煉瓦を、『神花之心』を纏わせた腕で剥ぎ取って投げつける。ただの投擲と思ったら大間違い、何せ寿命を対価に筋力を極限まで底上げする異能の力で放った剛肩だ。そんじょそこらのメジャーリーガーとは比べ物にならない速度が叩きだされ、空いた手に収まっている黒っぽい端末がぴこん!と推定速度を叩きだす。
べごんっっ!?という音が、無い。
あり得ない速度で飛来した煉瓦が激突し、砕け割れる音が無かった。
煉瓦は巨人の顔面をすり抜けたのだ。
そして、
「寿ヶ原...だったか。そいつ自体が巨大化して、あの形になった...わけじゃない」
ようやく確信が得られた。
言い聞かせるように。
自分以外の誰かに情報を共有するかのように呟く。
粘度みたいに全身を一からこね回して新しい体を纏ったわけじゃない。元の体はそのままに、上からペタペタ付属品を張り付けて形を整えている、と。錬金術的に材料を加えて全身を一から作り直すよりも、付属品だけを混ぜこぜにしてから自身に『張り付ける』ほうが楽なのかは定かではないが。とにかく寿ヶ原小隈とかいう女はあの爆炎の中で眠っているだけなのだと分かった。
一歩どころの話じゃない。
階段を数段飛ばしで駆け上がるような進歩に、あからさまに椎滝大和の目の色が変わる。
希望が見えた。
寿ヶ原小隈を殺すことなく、無事あの火だるまの中から救い上げるという目的に近づいた。
「じゃあ何だ!?あの巨人の中に寿ヶ原がいて、引っぺがせば寿ヶ原は助かるのか!?」
「熱の壁を掻い潜って、近づいて、あの中に手を突っ込めればな」
「無理ゲー!!」
「やるだけやってみるしかないっすよ!!!」
飛び出したのはキマイラだ。
その手に握っていたのは当然例のスタンガン。
彼女はあらゆる人物、存在、伝承からそれらを構成する『思考パターン』を解析し、電流の形にして脳へ直接『インプット』することで他人の魔法や技術や行動の癖を模倣する。魂そのものに憑りつくとされる咎人らの『異能』までは真似できないという制約はあるものの、AさんとBさんの技術をパクっては勝手に混ぜこぜにしてから自分のモノにできるという追加効果の前では大したデメリットでもない。
襲い掛かる巨大かつ強大な炎の腕を、その驚異的な身体能力で飛び越える。股下を潜り抜け、恐らくは『空圧変換』をベースに行使しているであろう『爆撃』の雨から身を捻る。
さながらフィギュアスケート選手のように駆け回る彼女の端末が電撃音を放った。
インプット完了の合図だ。
コストの問題上あまり乱用すると自身にも危険が及ぶというのもあるが、個人的な事情により、この組み合わせはほんとはあまり使いたくなかったが...
「ドラゴン×ヴァンプ」
巨人の右こぶしを高跳び選手のように回避した直後。
流れるような言葉と共に、炎の対とも呼べる存在が現れる。正確には、キマイラが呼び出した。直前に歯で手の平の中央を噛み千切り、鮮血をぶっかける。放水がそもそも通らなかった以上それが通るはずもなかったが、どうやら血液を贄として消費することが重要らしい。
アルラが一瞬でその魔法的効果を見破ることができたのは、10年もの月日を自称『魔法の神人』と暮らしたからだろう。
氷のように透き通った未知の結晶が現れた。クリスタルでもなければダイヤルビーエメラルドサファイヤなんて宝石の類でもない。文字通り、正体不明の結晶片。これのどのあたりがヴァンパイアだとかドラゴンなのかとか、彼には測りかねる。
簡潔に、効果が表れた。
まず突き出した腕から始まって、次に胴体、そして逆の腕や腰下へと、伝染するかのようにそれは広がっていく。
巨人の突き出した腕が完全にそれに覆われたことを確認してから、キマイラのしなやかかつ健康的な足が振り下ろされる。
バギンッッ!?という音とともに、巨人の右腕が根元から砕けた。
「『氷血』、あたしが名を与えた数少ない技の一つです」
「ぐ、ご、ごああああああああああああああああああああっっ!!?」
凍り付く、ともまた違う。
それはまるで倒木に無数のキノコが生えるような有様で、無数の結晶片が巨人の体にまとわりつき、やがて完全に覆ってしまう。拳を突き出した態勢のままで、全身からうぞうぞと生えてきた結晶片が動きを完全に止めてしまった。
纏う炎を失った巨人の素体ともいうべき姿は異常なものだった。言うなれば、真っ黒なススの塊が人の形を保っていて、しかし目や口といったところどころのパーツは内部から白く発光しているような外見。
本体から発せられていた熱の壁が消え失せる。が、周囲は燃え盛っているのでいまいち体感温度に変化は感じられない。とにかく奴の動きは止めた。結晶が炎をせき止めているから、今なら触れることだって出来るはずだ。
近づいて、引っ張り出す。
それで全て終わる。
「よしっ!!」
「今っすよヤマトさん!!」
しかしだ。
言われてから、大和が飛び出そうとしたまさにその瞬間に。
ギチッバリバリバリバリバリバリバリッッ!!と、ミルフィーユを上からフォークで潰すかのような音があった。
どこからだろうかと。何の音だと思考する必要もない、簡単に検討が付く。この程度であの二人の憎悪が完璧に止まることなんてあり得ない。世界を焼き尽くさんとばかりの憎悪の炎が簡単に鎮火できるはずがなかった。
ぱりんっ!と。
あっけなく砕ける。
希望に再び蓋をされる。
「そん、なっ!?」
「チィッ!!やっぱ本家に比べて出力が違いすぎるっ!!」
爆炎が再び巨人を覆い隠して、獣のような大音量の方向が空気を揺らしている。より一層苛烈を極めるようになった巨人の攻撃が無造作に大和らを狙い撃つ。
今までにはなかったパターンがあった。
例えば口からの火炎放射。狙われた大和はというと、恐らくは破壊された噴水の残骸だろう。陥没していた地面にたまっていた水たまりに全力疾走、頭からダイブして事なきを得る。例えば地面を叩いて熱波を送り込み、各地面の穴から噴出させてあつあつ土屑を巻き上げる噴火攻撃。避ける傍ら投擲や放水を繰り返していたキマイラも、もはやそれらに効果が無いことはわかっていたはずだ。
そんな中。
(内側から爆発するみたいに、結晶が壊れた)
すん、と。
暗闇の中で10年を過ごし、異常なまでに発達した五感を持つアルラの鼻が反応する。
よくよく注意していなければ嗅ぎ分けられないほどの変化。つんと鼻に来る特異臭が辺り一面に沈殿していることに気づく。
今まで嗅いだどれとも違う匂いだ。
辺りが焼け焦げて発生する黒煙でもなければ失われつつある草木の香りともまた違う。どっちかというと、もっとこう......化学室の薬品置き場で漂ってくるような、或いは漂白剤みたいにケミカルな...?
「にお、い...?」
瞬間、考えられる数多の可能性の一つ一つがアルラの脳に刻まれた。
様々な疑問がシャボン玉のように吹き出ては、ああでもないこうでもないと割れる。選択肢が絞られる。
(まさか)
思い当たる疑問の一つ。
燃焼反応から発生する二酸化炭素と一酸化炭素。これだけ辺り一面が炎に包まれているというのに、平気で呼吸しても問題が無い。あれだけ動き回って大きく呼吸を繰り返していたのだから、今思えば吸ってしまっているはず。真夏よりずっと暑い空間で動き回っていたら、普通は息切れの際に大量に体内に取り込んでしまったと考えるべきだ。人を簡単に死に至らしめる猛毒の気体を。
頭痛に吐き気から始まり、ゆったりと意識を手放していく感覚。
忘れもしない、前世の最期の瞬間に限りなく近い感覚。
しかし、それが無い。
体調に何の変化もない。いいことのはずなのに。奇跡的に生じた結果のはずなのに、不気味な悪寒と違和感だけがアルラの脳裏でチラついてしまっている。
(まさかッ...!?)
巨人の体表を覆いつくす獄炎が揺らぐ。炎の皮が一瞬だけめくれ、中身がちらりと伺えたその瞬間に確信する。背筋にドライアイスを詰められたような悪寒が突き刺さった。
もっと速く気付くべきだった。
密室で辺り一面が炎で包まれていて、なのに猛毒のガスを吸わない状況を考える。
そう、例えば。
一酸化炭素や二酸化炭素よりも重い気体が空気を押しのけているとき......辺り一帯の地表にガスかなんかが沈殿していたら―――...。
「避けろォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!」
反応できたのは僅か二人だけだった。
それ以外は間に合わない。回避しようにも、気付けなかったのだからどうしようもない。首にギロチンの刃が当たってから死の瞬間を悟るように、何もかもが遅すぎた。
バグオォオオオオオオオオオオオオオオオオンンッッッ!?と。
訪れたのは炎の壁だった。
遅れた者が死を覚悟する。
大和も目を閉じると、数秒先の自分の姿が瞼の裏側に投影されるようだった。
もうほんの数瞬でこうなる。この時間だけが途轍もなく長く感じられるのは、死に際の走馬灯のようなものなのだろうか。死に焦げた後ではそんなことすらも考えることができなくなる。
「............?」
しかし、そうならない。
何秒も過ぎ去って熱気が収まったのに。訪れるはずだった灼熱が。身を焦がし肉を焼き骨をも消し炭に変えてしまうであろう圧倒的な温度の津波が訪れなかったのだ。
恐る恐る目を開ける。
頭はまだ下げたままで、しゃがみ込むような体勢のままでゆっくりと瞳に景色を刻む。
そして......
「そんな...どうしてあんたが!?」
両手を広げて。
炎の巨人に背を向けるような恰好で『壁』となっていたアルラの姿を見る。逆光で表情は見えなかったものの奥歯をギリギリと噛みしめている音は拾えた。
庇われた。
助けられたのだ。
直前に『神花之心』を解放して。ガスに引火した炎の壁が到達する前に大和の近くのガスを蹴り散らし、それでも止まらない炎に対して背を向けることで。大和の周囲だけガスが散りぢりになったから、大和は焼かれなかった。正面から来る爆炎に背を向けたから、大和は死ななかった。アルラ・ラーファが文字通り盾となって、何の役にも立たない役立たずの大和を死から救い上げた。
燃えかすになった衣服がはだけて背中が露出する。ぐずぐずに焼かれた皮膚、痛々しい血の匂い。血管が焼かれたからか、出血は思ったよりも少ないようだ。見てて吐き気を催すようなグロテスクに、それでもアルラは倒れない。
仰向けに転がるような真似はしない。
やがて、右膝が前に崩れた。
キマイラと大和が一斉に駆け寄ってその熱を帯びた体を支える。
そして―――...。
「よく聞けよ」
悲観することもなく、片膝だけ崩して地につけるアルラは二人を呼びつけた。
「攻略法が分かった」




