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勇者召喚――いいえ、魔王召喚です  作者: 奥生由緒
第2章 暇なので旅をしよう
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第9話 ギルドって?

第2章開始です。



ギルド説明は、また、書き直すかもしれません。



 響輝は〝儀式〟を終え、正式にテスカトリ教導院の〝勇者〟となった。


 〝儀式〟は姫巫女レナが〝祝詞〟を紡ぎ、響輝が〝真言〟――名を捧げることで完了する、あっさりとしたもの。

 だが、〝世界〟が承認した〝契約〟。〝真言()〟が〝楔〟となり、その存在がエカトール(この世界)に縛られたことになる。

 契約を破れば〝真言〟へ負荷がかかり、結果的にエカトール(この世界)の記憶を失うのだろう。

 それは、〝ゲーム〟に負けた時も同じだ。

 ふと、召喚の魔法陣を発動したらどうなるのか気になり、試してみると魔法陣は発動しなかった。

 〝(契約)〟の影響だ。

 〝真言〟を捧げた以上はどのような形であれ、それが履行されなければあちらの世界への魔法陣は発動しない(扉は開かない)

 魔法陣を使おうとして使えない、初めての感覚に驚き――嬉々として、魔法陣を書き換えては発動させる作業を繰り返した。帰るつもりはないが、どうにかして魔法陣を発動させてみようと躍起になった結果、徹夜してキルエラに小言をもらうはめになった。

 反動(拒絶)がなかったことだけマシか、と結論を出し、気分を変えてさっそく旅支度を始めた。

 まず、手始めに行うことは――。











 応接室の一つで、響輝はお茶を飲みながら来客を待っていた。ドアがノックされ、入ってきたのは待ち人――レナとセリア、そして、二人の男女だ。

 響輝は立ち上がり、レナの後ろにいる二人に目を向けた。二人との顔合わせは、先日の〝儀式〟にて終えている。


「ご足労いただいて、ありがとうございます」

「何、いいよ」


 軽く答えたのは老齢の女性。年齢は学導院長よりも上のようで白髪は綺麗にまとめられ、金色の瞳が鋭く響輝を射抜く。その身のこなしは、ピンッと筋が通りながらもしなやかな印象を抱かせ、年齢を感じさせない。それは、彼女の実力が衰えていないという証だろう。

 テスカトリ教導院の界導院長――ラフィン・ウルジスは、敬語で話す響輝に少し眉をひそめた。


「それと、口調も普通でいい。気色悪い」


 ばっさりと言い捨てるラフィンに、彼女の隣に立つ壮年の男性――タルギ・ユンカインはため息をつく。彼はテスカトリ教導院の界導院、ギルド総本部のギルド長だ。

 

「いや、それはちょっとヒドイぜ。ばぁさん」

「!」


 響輝の返しにレナたちは目を見開くが、ラフィンは鼻を鳴らしただけだ。


「あの映像を見れば、誰でも思うさ」


 ラフィンとレナが正面のソファ、右側の一人用ソファにタルギが座った。


「録画していたのか。神導院長とおたくは仕事だったっけ?」

「話が急すぎるのだよ」

「……何なら、やるか?」


 響輝は嗤った。



 最上位風魔法[光風霽月竜ヴェルド・ライブリィリフトドラゴン



 突風が生まれ、圧縮された風が一匹の竜を模る。

 体長一メートルほどしかない[風竜]の出現にラフィンは目を細めた。


「最上位魔法を陣不要で扱うか……」

「正確には魔法とは違うんじゃないか? 本で見た魔法陣のイメージを俺が補填して魔術で使っているからな」

「……年寄りに無理をさせようとするなんて、とんだ小僧だよ」

「おいおい。〝勇者(・・)の先輩(・・・)として、助言をくれてもいいだろ?」

「っ?!」


 響輝にラフィン以外の全員が目を見開いた。


「なっ……」

「ヒ、ヒビキ様っ?! 何故、それを」


 レナたちが声を上げ、




―――バチンッ、




と。響輝の眼前で電撃が弾けた。

 ラフィンが放った雷撃は、[風竜]が生み出した真空に呑み込まれる。

 一瞬の攻防に、レナたちは言葉を失う。


「女性に年を言うもんじゃないよ。小僧」

「それは失礼を。マダム」


 くくっ、と喉の奥で笑い、響輝は軽口を返す。


「マダム?」

「奥様ってことさ」

「……まぁ、いいさ」


 ラフィンは肩をすくめ、響輝を覗き込むように目を向けてきた。


「……何故、私が前回の〝勇者〟だと分かった?」

「魔力が高いと長寿は王道だから」

「?」

「あー……歴史書を読んでたら名前を見つけたんだ。同姓同名かと思ったけど色々と調べたら、案の定、魔法師としての実力が高い――第一階位クラスは存命していることが分かった。あとは、魔界は平均寿命が二百歳近くで、王族ともなれば五百歳ってことぐらいか」

「……その通りだ」


 ラフィンは声のトーンを落とし、


「……まさか(・・・)、小僧も」

「いや。俺は見たままの二十一だ」

「えっ?!」


 レナが驚きの声を上げた。


「……何だよ?」

「二、二十一歳なんですか?」

「ああ。それがどうかしたのか?」

「………」

「?」


 固まったレナからラフィンに目を向ける。


「………意外と、年を食っているのだな」

「いや。二百五十をこえているおたくには言われ、」


 バチンッ、とまた雷撃が弾けた。


(このばぁさん………見た目と違ってノリがいいな)


 漫才のようなやりとりに、響輝は内心で笑う。


「他国から見ると、俺の故郷の人は年齢よりも幼く見えるらしいから別にいいよ。……けど、そこはこっちでも同じなんだな」

「す、すみません」


 レナは恥ずかしそうに顔を俯かせた。

 その姿に響輝は苦笑し、話を戻した。


「それで数百年近く長生きしていると分かっても、すんなりと納得できたのは、あっちの世界でも長生きしている奴らがいるからさ」


 存命している元【魔王】は数百歳に近い者ばかりで、今代の【魔王】の中には彼らと同期の者もいて、三百歳を過ぎていた気がする。


 魔素とは〝世界〟の生命力であり、その枯渇は〝世界〟の死を招く。

 魔力とは魔術師の生命力であり、その枯渇は魔術師の生命力を削る。


 魔力で魔素が操れるのは、その似た性質を持つためだった。

 そして、あること(・・・・)がキッカケとなり、世界の生命力(魔素)魔術師の生命力(魔力)として〈転換〉する(取り込む)ことで、長寿を得ることが出来ると言う。




―――「【魔王】は半分、〝人〟から外れたんだよ」




 いつだったか、師から言われた言葉だ。

 【魔王】――〝魔を極めた王〟とは、キッカケ(それ)を手にしたということ。

 ただ、【魔王】となって十年も経っていない響輝には、それがどういうものかは分からなかった。


「そうか。……なら、小僧も今後は(・・・)分からないということだな」

「………」


 響輝は肩をすくめ、無言を返す。

 会話が途切れたところで、ずっと黙っていたタルギが口を開いた。


「……盛り上がっているところ悪いが、そろそろ、ギルドや冒険者について話してもいいか?」

「すみません。つい」


 どこか呆れた声に敬語で返すと、タルギは肩を落とした。


「いや。素でいいよ。こっちもそうする」

「なら、遠慮なく」


 にやり、と笑うと、タルギは苦笑した。


「別に総本部のギルド長(偉い人)が直々に来なくてもいいんじゃないか?」

「そういうわけにもいかん。今まで、〝勇者〟が冒険者になったことはないからな。それにいくつか気をつけてもらいたいこともある」

「ギルド関係以外のことで?」


 ああ、と頷くタルギに響輝は片眉を上げた。


「……異世界の〝勇者〟が旅に出たことは伏せたい、ってところか」

「話が早くて助かる。色々と厄介事が多くてな」

「………所詮はこの世界の人間じゃないからな。色々と思う奴らもいるだろ」


 大変だなぁ、とタルギを見ると、苦笑を浮かべるが否定はしない。


「すみません……」


 何故かレナが謝った。


「何で謝るんだよ」

「………」


 レナは不安げに響輝を見るだけで口を閉ざした。

 ラフィンは、ちらり、とレナを見やってから、


「〝(レーグル)〟があるから強硬手段はとらないと思うが、面倒なことには変わりないよ。気をつけた方がいい」

「水面下でコソコソか。………ムカついたら潰していい?」

「……ほどほどになら」

「院長っ!」


 声を荒げるタルギをラフィンはあっさりと無視した。


「冗談、でもないけどね。やりすぎると、帰ってきてもらうよ?」

「ん。………なるべく、バレないようにするか」

「おい!」


 タルギに「冗談だよ」と手を振るう。


「ふむ。裏側(そっち)にも少々慣れているようだね」

「伊達にあちらの世界で実力高くねぇよ」


 響輝は肩をすくめ、


「代表として顔を知られたら、さらに面倒になるよな。………手っ取り早く、変装するか」

「それが妥当だね。いくつか魔法具を用意させよう」

「いや。材料になるものが欲しい」


 響輝の口ぶりに、ラフィンは少しだけ目を見開いた。


「……作れるのか?」

「ああ。ちょっと特殊かもしれないけど。………何か身につけるものと、幾つか魔核(コア)が欲しい」


 こちらの世界では、魔法具を作る時には動力源として魔核(コア)――魔素の塊のようなものを使用している。

 あちらの世界でも似た物質を使うが、響輝が魔術具を作る時にはほとんど使っていなかった。それでも魔核を頼んだのは、魔法具を作ってみたかったからだ。


「……分かった。いくつか用意させよう」


 少し訝しげに響輝を見たが、ラフィンは頷いた。










「そちらは君に任せるとして、ギルドについて話そう」


 タルギは一枚の紙とペンを差し出した。


「ここに必要事項を書いてくれ。それで登録が出来る」


 紙には名前、性別、年齢、出身地、魔法属性、才能と項目がある。

 とりあえず、名前と性別、年齢までを書いて、


「出身地ってどうなるんだ?」

「テスカトリ教導院でいい」

「――〝才能(ディフェラ)〟は」


 〝才能(ディフェラ)〟はこの世界独特の力で、魔法とは別種の特殊技能のことだ。

 魔法のように誰もが発現するわけでないようで、その力も複数の者が持つ力もあれば、数人か一人だけしか持つ者が確認されていない力もあるらしい。


(……まぁ、〈魔眼(アレ)〉だな)


 〈魔眼〉は俗称なので、正式名称を書く。


「あとは魔法属性か。……何か調べる方法はあるのか?」

「ああ。これだ」


 タルギは野球ボールほどの大きさの透明な球を渡してきた。

 その中の中心には、僅かに揺らぎが見える。


「何だ?」

「魔法具だ。魔力をこめれば、属性に応じた色に染まる。これを加工して冒険者の証を作るんだ。特殊な魔法具を使って、魔力認証で本人確認や依頼の契約を行う」

「へぇー……」


 この大きさでは使えないので、圧縮でもして何かに付けるのだろう。

 球は水晶にしては違和感があり、ガラス玉に近い。触感は硬質で、落としても割れるような脆さは感じない。

 魔力をこめると、中心にあった揺らぎが大きくなり、白い霧のようなモノが生まれた。赤、青、黄、緑と様々な色に変化しながら球体に充満していく。


「虹色……〝(ナチュル)〟か」


 虹色に染まった球に響輝は目を細めた。

 虹色の魔素は、他属性の魔素が集まった群集体のようなものだ。多彩な魔素が見えることや魔術を使うと虹色の光が見えることなどから、予想していた通りだった。


「そうですね。他に強い色はないようなので」


 レナも頷いて、球を見つめる。


(〝無限であり虚無の力〟か……)


 タルギに球と紙を返すと「証は明日には出来るから、送ろう」と言われた。


「さて。ギルドと冒険者について簡単に説明しよう。ギルドはココを総本部にして、各国の首都にある支部がその国々のギルドを取りまとめている。そこから、大都市、中都市、都市、町村と細かく分かれているが、村ともなるとギルドとしての機能は少なく、商業関係が主な仕事だな。ちなみに、ギルド長のランクは第三階位以上だ」

「その階位は魔法師と一緒なのか……」

「階位付けは、他の職種も同じだ。見習いの第十階位から数値が下がっていき、第一階位が頂点となる。冒険者としてみると、第十階位が見習い、第九階位は駆け出し、第八階位から一人前とされている。平均は第七・六階位で、冒険者のほぼ半数を占めているな。あとは、第五・四階位がベテランで、第三階位以上は達人、超人の集まりだ」


 簡単にまとめたタルギの説明に響輝は「へぇー」と相槌を返し、


「第一階位はどれぐらいいるんだ?」

「冒険者は十六人だ」

「………他の職種と合わせたら、第一階位もそこそこいるってことだよな?」

「そうだな。………だいたい、数百人程度か。だが、職種によっては第一階位がいない場合もある。それに、職種の特殊さや得手不得手で同じ第一階位でも実力に差があるが、第二階位とは別格なのは確かだ。冒険者の階位は、他の職種を合わせた総合的な階位に見られるから、階位が高いだけで優遇されているな。……まぁ、魔法師だけは別格になるが」

「……それは仕方ないな」


 魔法はエカトールのほぼ全住民が持つ力で、個々によって魔法属性や威力、潜在魔力量が違い、さらに長寿など、色々と特殊なために階位付けも慎重を期するのだろう。


「今回の〝勇者〟には、様々な職種から第一階位や第二階位クラスが選ばれている」

「上位クラスばかりか……」

「調査はもう少し下の階位から行われているが、結局のところ、そこに落ち着くんだ。五カ国の中には、数年前から集めて鍛え、選んだところもあるぞ」


(うわっ……プレッシャーだな)


 召喚された者と重みが違う。

 そう思いながら、好戦的な笑みが浮かぶのは性癖だろう。

 タルギはソレを無視して、話を続ける。


「君の階位だが、第八階位から始めてもらおうと思う」

「……普通は第十階位からだろ。いいのか?」

「そうだが……君に下位にいられてもな。ネリューラとの模擬戦を見る限り、第二階位はあると思うが、さっきも言ったとおり、〝ゲーム〟が近づいてきたここ数年は、各国も優秀な冒険者の情報収集を行っている。そこに唐突に現れて、混乱させるわけにもいかないからな。君はココの学導院に通っていたことにしてほしい」

「まぁ、どっちでもいいけど……」


 大丈夫か?と眉をひそめると、レナが補足した。


「ここはテスカトリ教導院の総本部ですから、他の国々からは〝聖地〟として認識されています。各国から優秀な方々を集めて、より高い教養を受けられるんです。そこの卒業生で冒険者になった生徒は、ある程度優遇されるんですよ」

「研究バカとした方が旅もしやすかろう」

「………」


 [風竜]がラフィンに対して風を放つが、あっさりと魔法陣で止められた。

 そよ風(・・・)を無視して、タルギは説明を続ける。


「仕事は採取、討伐、護衛、探索と色々とあるが、すべて十から一にランク付けされている。ランクによって報酬が違うのは当たり前だが、依頼は自分の階位と同じか、下位のランクしか引き受けることは出来ない」

「極端に言えば、第一階位でも第六階位ランクの依頼は受けられるのか?」

「ああ。ただ、下位のランクの依頼を引き受ける奴は、だいたい第七階位ぐらいまでだ」

「……それは、第七階位と第六階位で()があるってことか」

「そうだ。第七階位までは、依頼を受けてポイントをためれば階位が上がていくが、第六階位からはポイントをためて、いくつか試練を受けなければ階位が上がらないようになっている」

「……選別か」


 第五階位以上になるには、それなりの実力(規定)に達しないといけないようだ。


「チームを組めば、チーム内で一番階位の高い冒険者と同じランクの依頼を引き受けることが出来るし、その場合、ポイントも高いな。あとは、依頼を失敗すると罰金を支払うことになり、三回連続で失敗すれば高額の罰金を支払った上に階位も下がるから気をつけろ」


(仏の顔も三度まで、か。……甘くないか?)


 依頼に二度失敗した時点で、実力が怪しいと思うが。


「冒険者は色々と目をつけられている。変な噂を流されないようにな」

「あー……努力はするよ」

「それと、コレは念のために用意していた君の経歴だ。学導院のことはある程度は知っているな?」

「ああ。七歳から十八歳までが在籍していて、十五歳からはそれぞれの進路に合わせた教授の教室で教わっている。場合によっては、卒業後も教授の助手として在籍するか教員になるか――だったっけ?」

「その通りだ。すでに助手だった教授(相手)も見つけてある」

「本人に確認はとっているんだろうけど……卒業生とかはどうするんだ?」

「その件は大丈夫だ。彼女はここ四年間は生徒をとっていないからな」

「………それでいいのか?」


 あっさりと言うタルギに呆れ、響輝は教授のプロフィールに視線を落とした。


「………」


 その研究内容に、ぴくり、と眉が動く。


「これが生徒がいない理由だって?」


 簡潔に書かれているのは、異世界人だということを考慮したからだろう。




―――魔法陣構築の簡略化




 誰もが知りたいであろうこと。

 すっと響輝は目を細めた。


「食いつくと思ったよ」


 響輝の目の色が変わったことに、くくっ、とラフィンは笑う。


「反対だよ。希望者が多すぎるんだ」

「……?」

「何せ、その研究の先駆者であり、第一階位魔法師だからな」

「!」

「そこで、本人が教えたい生徒を教室に入れると条件をつけた。唯一、教師が生徒を選んでいるが、それが通るほどの実績があるから反発も起こっていない」

「何で、そんな奴に……」

「興味があるのだろう?」


 顔をしかめると、人を喰ったような意地の悪い笑みが返ってきた。その隣で、タルギが苦笑している。

 どうやら、ラフィンの案のようだ。

 ラフィンは口を閉ざした響輝を面白そうに見つめ、


「この前の映像を見せたら、ぜひ小僧に会いたいそうだ」


(……引き止めたいのか)


 魔法について知るために勇者となった響輝としては、会って話をしてみたい。

 彼女たちのの意図に気づいて目を細めても、二人は平然と無視した。


「……弟子だと名乗ったら、目立つんじゃないか?」

「安心しろ。偽者だと思われるのがオチだ」

「悪評を出させる気か……」


 これみよがしにため息をつくが、タルギは「近々、会いに行け」と言うだけだった。

 やれやれ、と肩をすくめ、響輝は室内の面々を見渡した。


「なら……レナ。案内してくれ」

「――え?」


 突然の誘いにレナは大きく目を見開いた。


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