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79 いつもこらえてる
新作を書いていて何度もため息が出る。
ストーリーがまったく先に進まないのである。
「あーあ」
またもや漏れ出た。
「どうしたの? さっきからため息ばかりついて」
妻が問いかけてくる。
「話がぜんぜん先に進まんのや」
「なんね、そんなことぐらいで。少しはこらえんと」
「こらえるなんてできんやろ。知らんうちに出てしまうんやけん」
「できるわよ。うちはね、いつもこらえてるんやからね」
「いつもって、いつや?」
妻いわく。
「その顔を見るたびにね」
新作を書いていて何度もため息が出る。
ストーリーがまったく先に進まないのである。
「あーあ」
またもや漏れ出た。
「どうしたの? さっきからため息ばかりついて」
妻が問いかけてくる。
「話がぜんぜん先に進まんのや」
「なんね、そんなことぐらいで。少しはこらえんと」
「こらえるなんてできんやろ。知らんうちに出てしまうんやけん」
「できるわよ。うちはね、いつもこらえてるんやからね」
「いつもって、いつや?」
妻いわく。
「その顔を見るたびにね」