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33 草の種
玄関横の猫のひたいほどの空き地。
そこにいつのまにか、五センチほどの冬草がはびこっていた。
夏の終わりに草が伸びていたので、除草剤を使って枯らしたのだが、土の中にあった草の種が芽を出したようだ。
そのことを妻に教える。
「また草が生えてきたぞ」
「せっかくきれいになっていたのにね」
「今度のは冬草や。土の中で、芽を出すのを待ってたんやろうな」
妻いわく。
「草は除草剤をまかれても芽を出すんに、あんたの芽はいつまでたっても出らんね」
玄関横の猫のひたいほどの空き地。
そこにいつのまにか、五センチほどの冬草がはびこっていた。
夏の終わりに草が伸びていたので、除草剤を使って枯らしたのだが、土の中にあった草の種が芽を出したようだ。
そのことを妻に教える。
「また草が生えてきたぞ」
「せっかくきれいになっていたのにね」
「今度のは冬草や。土の中で、芽を出すのを待ってたんやろうな」
妻いわく。
「草は除草剤をまかれても芽を出すんに、あんたの芽はいつまでたっても出らんね」