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愛妻語録  作者: keikato
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190 二つできれば

 正月に帰省した長男一家。

 この日はそろって外出することになり、その間、ペットの犬をあずかることになった。

 この犬、小型の室内犬で名前をメメという。

 オレはメメを前にして、どれだけ芸ができるかためすことにした。

「メメ、おすわり!」

 メメがおすわりをする。

「お手!」

 メメがお手をする。

「ふせ!」

 メメはキョトンとして動かない。

「こいつ、二つしか芸ができんぞ。あまり賢くないみたいやな」


 妻いわく。

「二つできれば、あんたより賢いやないね」



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