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愛妻語録  作者: keikato
185/724

185 終わらぬ労働

 年の暮れ。

 三時間ほどかけて、妻と二人で家の中と外の大掃除をした。

 ついでに庭の草むしりもした。

 久しぶりの肉体労働に寒さも手伝って、片付けが終わったとき、二人ともクタクタになっていた。

「やっと終わったな」

「ごくろうさま」

「オマエこそ、ほんとにごくろうさん」

「あんた、疲れたんやない?」

 妻が温かいお茶を出してくれて、優しくねぎらいの言葉をかけてくれる。

「それほどでもないけどな」


 妻いわく。

「だったら、うちの肩をもんでくれん?」


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