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愛妻語録  作者: keikato
170/724

170 なま乾き

 コタツに足を入れようとして、かけ布団をはぐったらイヤな臭いが鼻をついた。

 いつもはしない異様な臭いである。

「コタツの中、今日はなんか臭くないか?」

「やっぱり臭うね?」

「ああ、あまりかいだことのない臭いやけど」

「そうやろうね」

「じゃあ、なんでかわかってるんやな」

「洗濯物、なま乾きだったんで、今コタツの中で乾かしてるんよ」

「コタツでか?」

「干したのが遅かったんでね」

「でも臭いすぎやぞ」


 妻いわく。

「あんたのパンツやけんよ」


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