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愛妻語録  作者: keikato
158/724

158 いつもそばに

 夫婦というもの。

 一方があの世に行ったら、かならず片方がこの世に取り残される。

 で、妻に問うてみた。

「オレが先に逝ったら、オマエ一人になって不安やないか?」

「そうかもね」

「だからな、オレが死んだら守護霊になって、ずっとそばにいてやるけん」

「いい」

「なんで?」

「うっとうしいやないね、まとわりつかれる方は」

「まとわりつくんやない。いつもそばにいて、オマエのことを見守るんやないか」


 妻いわく。

「それがうっとうしいっていうんよ」


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