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愛妻語録  作者: keikato
151/724

151 家の明かり

 帰宅すると、この日は妻が留守であった。

 部屋の空気がどんよりとしている。

 そして暗く感じる。

 しかたなくテレビをつけ、コタツのスイッチをいれて寝転んだ。

 話し相手がいない。

 一人は淋しいもんだと思う。

 それからは何をするでもなく、ただぼんやりテレビを観て過ごした。

 玄関で音がして妻が帰ってきた。

 待ってましたと声をかける。

「オマエがおらんと、明かりが消えたように家の中が暗いんやけど」


 妻いわく。

「暗いんなら、なんで明かりをつけんのよ」



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