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愛妻語録  作者: keikato
149/724

149 ラッキョウ

 台所を通ったとき、普段はしない甘酸っぱい匂いがした。

「台所で、なんか酸っぱい匂いがするんやけど」

「あれ、ラッキョウの匂い。さっき、〇〇子が持ってきたのを小ビンに移し替えたから」

 〇〇子とは長女で、旦那の実家から大量に送られてきたからといって、我が家におすそ分けをしてくれたそうだ。

「匂うでしょ」

「べつに嫌いな匂いじゃないけどな」

「あんたはそうやろうけど」

「オマエ、イヤなんか?」


 妻いわく。

「あんたのパンツの臭いなんよね」


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