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愛妻語録  作者: keikato
143/724

143 暑い夏の日

 夏、真っ盛りだ。

 空気が焼けるように暑い。

 息をするのも苦しいほど暑い。

 その暑さを妻に訴えた。

「なあ、今日はとくべつ暑いと思わんか?」

「そうやね」

「ほんと、どうにかしてくれという暑さやな」

「夏だからしかたないやないね」

「それでも暑すぎるんよ」

「だから夏だって」

「夏ぐらいわかってる」

「だったらうちに文句を言っても、この暑さはどうにもならんけん」

「それでも言いたくなるんよ」


 妻いわく。

「あんた、頭から水かけてあげようか?」





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