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142 探しもの
夜の十二時前。
尿意で目を覚ましてトイレに行くと、階段の明かりがついており、二階でなにやら物音がしている。
――こんな時間になにを?
そう思って二階に向かって声をかけた。
「おい、なにをしてるんか?」
「ちょっと探しもの」
姿なき二階からの返事に納得し、小便をすませたところに妻が階段を降りてきた。
「見つかったんか?」
「ううん。小さなものやから、もう見つからんかもしれんね」
「で、なにを探してたんや?」
妻いわく。
「うちの し あ わ せ」
夜の十二時前。
尿意で目を覚ましてトイレに行くと、階段の明かりがついており、二階でなにやら物音がしている。
――こんな時間になにを?
そう思って二階に向かって声をかけた。
「おい、なにをしてるんか?」
「ちょっと探しもの」
姿なき二階からの返事に納得し、小便をすませたところに妻が階段を降りてきた。
「見つかったんか?」
「ううん。小さなものやから、もう見つからんかもしれんね」
「で、なにを探してたんや?」
妻いわく。
「うちの し あ わ せ」
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