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133 続・ドラ焼き
娘がお菓子を手土産に持ってきた。
その中にドラ焼きもある。
しかし一個だけで、それは目ざとい妻の手に渡ってしまった。
「お茶、用意するわね」
台所に行く前、妻はドラ焼きをかじってコタツに置いた。
恐ろしいことに三カ所も歯型を残している。
オレが食われないようにしたのだ。
だが関係ない。
妻が消えたところで、オレはそれをみんな食ってやった。
娘がもどってきた妻に言う。
「ドラ焼き、お父さんが食べたわよ」
妻いわく。
「あんた、恐ろしい人やね」
娘がお菓子を手土産に持ってきた。
その中にドラ焼きもある。
しかし一個だけで、それは目ざとい妻の手に渡ってしまった。
「お茶、用意するわね」
台所に行く前、妻はドラ焼きをかじってコタツに置いた。
恐ろしいことに三カ所も歯型を残している。
オレが食われないようにしたのだ。
だが関係ない。
妻が消えたところで、オレはそれをみんな食ってやった。
娘がもどってきた妻に言う。
「ドラ焼き、お父さんが食べたわよ」
妻いわく。
「あんた、恐ろしい人やね」
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