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125 十分の一にして
投稿サイトを見ていると、
「あんたの、少しは読まれてるん?」
妻がいつになく問うてくる。
「ああ、前よりはな」
「読んでる人、それで何人ぐらい?」
「朝に投稿してな、その日のうちに五、六十人ってところかな」
「たったの五、六人ね」
「五、六十人って」
「だから五、六人やろ」
「五、六十人って言ってるやないか」
「だから五、六人」
「オマエ、バカにしてわざと言ってるやろ」
妻いわく。
「ううん。あんたの話、いつも十分の一で聞くようにしてるんよ」
投稿サイトを見ていると、
「あんたの、少しは読まれてるん?」
妻がいつになく問うてくる。
「ああ、前よりはな」
「読んでる人、それで何人ぐらい?」
「朝に投稿してな、その日のうちに五、六十人ってところかな」
「たったの五、六人ね」
「五、六十人って」
「だから五、六人やろ」
「五、六十人って言ってるやないか」
「だから五、六人」
「オマエ、バカにしてわざと言ってるやろ」
妻いわく。
「ううん。あんたの話、いつも十分の一で聞くようにしてるんよ」
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