119/724
119 土俵ぎわの大逆転
長女がつまらないことをのたまう。
「ねえ、お父さんって、よくお母さんに結婚してもらえたわね」
「相撲でいうなら金星や。平幕が横綱との勝負に勝ったようなもんやけんな」
「お母さん、なんで平幕なんかに負けたのよ?」
「勝負には勝ってたんやから、負けたつもりはぜんぜんないけどね」
妻が首を振って答える。
「でも、結局は負けたんでしょ?」
「最後の最後、土俵ぎわでの大逆転でね」
「うっちゃられたの?」
妻いわく。
「ううん、お母さんのいさみ足」
長女がつまらないことをのたまう。
「ねえ、お父さんって、よくお母さんに結婚してもらえたわね」
「相撲でいうなら金星や。平幕が横綱との勝負に勝ったようなもんやけんな」
「お母さん、なんで平幕なんかに負けたのよ?」
「勝負には勝ってたんやから、負けたつもりはぜんぜんないけどね」
妻が首を振って答える。
「でも、結局は負けたんでしょ?」
「最後の最後、土俵ぎわでの大逆転でね」
「うっちゃられたの?」
妻いわく。
「ううん、お母さんのいさみ足」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。