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115 みの虫
寒がりなオレ。
深夜の冷え込み対策にと、敷布団の敷布はふわふわした厚手のもの。
上は二重になった毛布、普通の毛布、羽根布団、さらに毛布と、合わせて四枚である。
おまけに首にはネックウォーマー。
そんなオレの寝姿を見て、
「あんたのベッド、布団で盛り上がって、なんかの巣みたいやね」
妻が笑って言う。
「まあ、蚕のマユというところやな。安心して眠れるよう、白い卵みたいなもんを作るな」
妻いわく。
「顔見たら、みの虫にしか見えんのやけど」
寒がりなオレ。
深夜の冷え込み対策にと、敷布団の敷布はふわふわした厚手のもの。
上は二重になった毛布、普通の毛布、羽根布団、さらに毛布と、合わせて四枚である。
おまけに首にはネックウォーマー。
そんなオレの寝姿を見て、
「あんたのベッド、布団で盛り上がって、なんかの巣みたいやね」
妻が笑って言う。
「まあ、蚕のマユというところやな。安心して眠れるよう、白い卵みたいなもんを作るな」
妻いわく。
「顔見たら、みの虫にしか見えんのやけど」
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