第七話 お楽しみターイム!
色々ネタを下さる皆様、サンキューです。
決闘後のエピローグ…の、ようなもの。
「ん……」
「お目覚めに成られましたか?」
レオンとの決闘に敗北したシーダが目覚めると、視界には黒髪のメイド、リディの顔が有った。
「我は…生きて居るのか?」
「はい。」
「そうか。」
負けた。
悔しくはない。死力を尽くし全力でぶつかったのだ。
むしろ清々しい気分だ。
気を失う直前の記憶では自分の拳はかわされていた。逆にレオンの斬撃はこの身を捉えていたのだ。完敗である。
「む?しかし何故我は生きて居るのだ?」
剣によって斬られた筈の身体に外傷はない。首を傾げるシーダにリディが答えた。
「ご主人様が仰るにはあの技は敵を傷付けずに倒す技だそうです。原理は分かりませんが…雷を利用するのだとか。」
「ほう…雷とな?」
そういえば斬られたと感じた瞬間、全身に衝撃が走った気がする。あれは雷だったのか。
戦いを振り返り、シーダは肩を震わせた。
「クックック……アーハッハッハァ!!」
これが笑わずに居られようか。必殺技と嘯きながら、その実相手を殺さない為の技とは!
「我は術中に嵌っていたのか!いやー痛快痛快!」
何故殺さなかったなどと、青臭い台詞は出てこない。それどころか称賛にさえ値する。竜人として生まれ、種族の中でも最強たる自分が、死なないよう加減されたのだ。
「我は最高の雄に負けたのだな。」
「はい。ご主人様ですから。」
「うむ。リディ、お主の言に偽りはなかった。それにしても…何故我は裸なのだ?」
「それは…」
「もしや我は既に召し上げられた後か?」
決闘の条件に自分の肉体賭けた筈だ。格好から事後では無いかと推測する。
「いいえ…そうでは有りません…」
「焦らさず申せ。我は敗者だ。勝者の仕打ちは甘んじて受けようぞ。」
リディは遠慮がちに決闘後の経緯をシーダへと伝えた。話が進むに従い、シーダの顔色が変わっていく。
「し、しししし失禁だとぉ!まさか…この我がっ!大衆の前でっ!」
さすがにシーダといえど、公衆の面前での放尿は許容外だったらしく珍しい慌てようだった。豪胆な彼女もやはり乙女なのだ。
「あ、安心して下さい!気付いているのは私とご主人様だけですので。」
「そう…なのか?」
「はい。ご主人様が自ら上着で覆い隠して居られました。」
「ホッ…」
レオンの気遣いに心底感謝するシーダだった。
「して、レオン殿は?」
呼び方が変わっている。きっと敬意を表したのだろうと察しながらリディは答える。
「湯浴みの支度をなさっています。狭いですが、我が家にはお風呂が御座いますので。」
「ほぅ…」
風呂はこの世界では高級品だ。族長であるシーダでも週に何度も入れる物ではない。
「それよりもシーダ様?」
「何だ?」
「失礼ながらシーダ様は男性経験はお有りでしょうか?」
「いや…産まれてこの方、釣り合う雄に巡り会うては居らんのでな。」
「そうですか。」
リディの見立て通りシーダは未経験だった。経験が有れば事前か事後かは判断出来るはずだからだ。それで良くあんな過激な挑発が出来たものだと、リディはシーダの胆力に感心する。
逆に溜め息を洩らすリディに、シーダは自分が軽んじられた気がした。彼女は精一杯虚勢を張り、覚悟は出来ていると語る。
「我も誇り高き竜人だ。約束は守る。それにレオン殿は我を負かす程の強者。交合う事に異は無い。」
実に潔い。如何にも実力社会を生きる竜人の台詞である。
「ご立派で御座います。しかし…」
「うん?」
「床でのご主人様は更に強う御座います。恐らく乙女であられるシーダ様では勝負にすらならぬ程に。」
お覚悟を。と言う、実感の籠もったリディの声に、シーダはレオンとの対峙以来の戦慄を感じた。
「…それ程のものか?」
「はい。自身が女である事を神に感謝する程に。」
「手心は…」
「有りません。快楽の坩堝に放り込まれて下さい。」
「ぬぅ…」
翌朝、シーダはレオンの腕の中で目覚める。四肢を絡めピッタリと肌を密着させ、濡れた瞳で甘えるように初めての雄を見上げるのだった。
※読者諸兄には誠に残念ではあるが、内容はダイジェストにてご紹介しよう。クッ!済まない!R-15の壁が作者を阻むのだ(血涙)
身体を清めにシーダ入浴
↓
レオン乱入
↓
シーダの全身を隈無く洗浄
↓
シーダ、トロットロのフニャッフニャにされベッドへ
↓
レオンお召し上がり中
↓
中略
↓
シーダ、悶絶しながらレオンに篭絡&陥落
↓
現在に至る
「主殿…もはや我は離れられぬ…」
レオンの胸板に頬を寄せ、猫なで声で語りかけるシーダ。呼び方も変わっている。
リディに「釣り合う雄には出逢って居ない」と語ったが今は確信してる。目の前の雄がそうなのだと。
表情と言葉にも棘が無く、勝気な態度は鳴りを潜め、完全に相手に気を許した女の…いや、雌の顔である。
「俺も離すつもりはないぜシーダ。」
「はぁ…主殿ぉ…」
二人は口付けを交わし、また更なる高みへと発展していく。まだまだ好敵手との蜜月は続いていく。
レオンが竜人シーダをものにして三日が経った。その間、殆どがベッドの上という爛れた日々。何かと理由を付けたリディも参加し、三人で夜を明かすようになっていた。
「そういえば何であんなに俺と戦いたがったんだ?」
ふと思い出したように尋ねるレオン。
「む?強者と戦いたいのは戦士として当然ではないか?」
「事情があるった言ってたじゃないか。」
「覚えておったか…」
あの時レオンは自分の肉体にご執心で、話を聞いていないと思っていた。だが違うようだ。やはり自分を負かした雄はただ者ではない。
「我は…んん…竜族の族長であるからな…。んく…そろそろ…ぁんっ…伴侶を探せと…里の者共が煩いのだ…。」
声が途切れがちなのは後ろからシーダを抱きすくめるレオンが、彼女のバインバインを弄んでいるからだ。
肝心のシーダが挑んできた理由だが、要は婚活である。竜族は長命で数年に一度しか子供を作れない。そろそろ次の世代を欲する竜族がシーダに伴侶を持つように勧めるが、彼女に敵う雄が居なかった。そこで相手を里外に求めたのだ。
期日までに伴侶を得ない場合は、里から適当な雄をあてがわれるらしく、自分より弱い雄はご免だと強者を探し回っていたそうだ。
「期日はまだ先であるが…あふっ!…その際は主殿を我が伴侶として紹介しても…くふん…良いだろうか?」
「良いぞ?あ、でも一人に縛られるのは嫌だなぁ。他の女の子達とも仲良くしたいし。」
「ふふっ、構わぬ構わぬ。…ァん・・・主殿ほど優れた雄ならば…多くの雌を召し上げるのは…当ッ…然……」
言葉が尻すぼみとなり、ピクピクと体を震わせる。
「主殿…お慕い申しゅぅ……」
最後に呟くと、クタりと弛緩しながらレオンに身を預けた。
ちょっとメタ過ぎ?
ネタは随時受け付けております。例えばコスチュームとかプレイ内容だったりとか…フヒヒ。




