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第五話 ビ、ビキニアーマーだとぅ!?

竜人の女戦士。一度は書いてみたかったんだ。

レオンがギルドの看板娘と楽しんで自宅へと戻った頃には、既に日付が変わっていた。


「ご主人様、遅いお帰りでしたね。今日はお客様がいらしていたのですが。」


「客?誰だ?」


リディはシーダと出会った経緯をレオンに話す。


「そうか。そりゃ悪い事をしたな。」


「仕方有りません。」


待ちぼうけを食らったシーダだったが、リディが思うにそう不機嫌ではなかった。二人は気が合い話に花を咲かせ、リディの出した茶菓子も好評だった。


結局レオンとは会えなかったものの、シーダは満足して帰って行った様だ。


「ふぅん…」


「どう致しました?」


「いや、シーダの事は良いんだけど…。リディ、困った時には迷わず【お助けレオン君】を使えって言ったよな?。」


「あっ!」


レオンは強引にリディをベッドへ押し倒す。


「暴漢から助けてくれたシーダには感謝するとして…リディにはお仕置きだ。この身体は誰のだ?」


「もちろん…ご主人様…です。」


「だったら危険に晒すような真似はもうするなよ?」


「んんっ…申し訳…ありません。ご主人様の手を煩わせてはと…」


「それで大事になったら意味が無いだろ?今夜はそこのところをたっぷり身体に覚え込ませてやる。」


レオンは不届きな従者の唇を奪い、リディは敬愛する主の折檻に甲高い悲鳴を上げるのだった。




「ようラルゴ!」


「また来たのか。もう茶は出さねぇぞ。」


翌日、レオンはリディと共に再度ギルドを訪れていた。


目当てはもちろんカウンターに陣取るむさ苦しい髭面では決してない。その斜め後ろに立つ女性。昨日、熱く濃密な一時を過ごした相手、レナ。


彼女は兄の後ろに佇み、レオンに向けて意味深な微笑みを浮かべている。


「俺は生憎忙しいんだ。どこかの風来坊と違ってな。」


「嘘付け。忙しい奴がカウンターでふんぞり返ってるもんか。」


ラルゴと会話を交わしつつレナへと視線を送る。すると彼女はレオンにだけ見えるように自らのスカートを目繰り上げた。そしてすぐさま佇まいを直すと、悪戯っぽく片目を瞑り奥へと去っていく。


レオンは一瞬の光景を脳に刻み込みつつ、何食わぬ顔でラルゴ談笑を続けた。


一部始終を見ていたが、リディは何も言わない。いつもの事である。


レオンとラルゴが憎まれ口を叩き合っていると、急にギルド内が騒がしくなる。どうやら誰か入って来たようだ。冒険者達の目もそちらに向いている。


「ん?おおっ!」


振り返った途端、レオンは目を輝かせた。入り口に居たのは美女。それも極上のだ。深緑の長い髪にすらりと伸びた手足。背中には竜人である証の翼。そしてレオンが一番気に入ったのはその露出度の高さだ。


褐色の肌を覆っているのはビキニのような面積の狭い布だけ。他にはアクセントのように軽鎧が肩や肘、膝など関節にのみ装着されている。


これだけ露出度の高い格好なのは、自分のプロポーションに絶対の自信をもっているからだろう。事実、何処から見ても彼女の体型は完璧だった。


そんな竜人シーダは一度リディに目配せした後、レオンの眼前へと歩み寄る。


「そなたがリディの主、レオンか?」


「あ、うん…そう。」


竜人を前に珍しく緊張しているのか?そうではない。歩く度に、身動ぎする度に、大胆且つ豪快に揺れる特大の果実に思考を奪われているだけだった。


「ククク…面白い。期待以上だ。レオン、我と戦え。」


「面倒臭い。」


即答するレオンに意表を突かれたかの如く、シーダは切れ長の目を丸くする。


直後、彼女の口から弾ける様な笑い声が飛び出した。


「ハッハッハァ!面倒ときたか!我を前に、恐れるでも媚びるでもなく面倒とは!しかし、我にも事情がある。どうあっても戦って貰うぞ。」


シーダはレオンの側を通り過ぎると、カウンターの上へと腰掛けた。


「従者に聞いたぞ。確かお主、女子と交合うのが何より好きなのだろう?」


大胆に脚を広げ、その付け根をレオンに向かって見せ付ける。その扇情的過ぎる格好に誰もが目を奪われる。


「我に勝てれば、この肉体を好きにしても良いのだぞ?」


妖艶ながら挑むような視線を投げ掛けるシーダ。自らの指を薄布の中央へと添え左右に開く。


くぱぁ


そんな音はしていない。だがこの場に居る男達の脳内では、ハッキリとその音が鳴り響いていた。


「おぉ…」


誰かがゴクリと息を呑み、男達の視線はシーダの一点に集中している。


騒然としたギルド内で、誰もがシーダの雰囲気に飲まれる中、レオンはというと…


「も、もう少し…もう少し開いて…おおぅ!…形がくっきりはっきりと…。この衣装を作った奴は天才かぁっ…!?」


齧り付きで観ていた。


それも真下。ほぼゼロ距離にまで迫り、シーダの局部を見上げている。


「どうだ?我と戦う気にはなったか?」


「戦い?ああ、うん…戦いね。うん…」


心ここに在らず。レオンの思考は目の前にある薄布のその先へと旅立っていた。


とはいえ、生返事でも返事は返事。戦いの承諾を得たシーダは、己の存在を艶かしい女から精強な戦士へと切り替えた。


「では表へ出るとしよう。ここでは狭くて我も本気を出せんからな。」


「……もう…チョイ…」


レオンの反応が鈍い。未だに目を皿の様にして見ている。


「いい加減にせい!」


ムギュ!


「おふぅ…」


シーダの太股に頭を挟まれるレオン。同時に鼻先が見ていた場所に埋まる。


芳しい香りを思いっきり吸い込む。


彼は今、幸せだった。




ビキニアーマーの次は何にしようか。ネタは随時募集中です。

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