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第65話『最終防壁突破』



魔王城――

黒き尖塔が並び立つ要塞の最終防壁が、ついに破られた。

轟音と共に結界が砕け、城門が軋む。


---


スケルトンキングが黒剣を構え、朔の隣に立つ。

「城の守りは鉄壁ですが……どうします、主よ」


---


朔は雷刃を肩に担ぎ、冷ややかに笑った。

「……実は簡単な方法があるんだが、あえてやらなかった。

 城攻めはやっぱり防壁を突破してこそだろう。

 だが――もう飽きた」


---


リリィが目を見開く。

「飽きたって……まさか」


---


朔は異空間ストレージを展開し、幹部たちを呼び出す。

火竜ヴァルグレア、牙の七将、魔獣王、そして死者王。

軍勢が玉座の間を睨み、空気が震える。


---


「リリィ、幹部たちを城内に転移させろ。

 お前ら――蹂躙してこい。

 ただし、魔王は生かしとけ」


---


転移陣が展開され、幹部たちが次々と城内へ跳ぶ。

炎が走り、咆哮が響き、死者の剣が闇を裂く。

魔王城の内部は瞬く間に蹂躙され、悲鳴と轟音が交錯する。


---


玉座の間では、魔王バルゼルドが立ち上がり、狼狽の色を浮かべていた。

「な、何だ……!? 我が城が……瞬く間に……!」


---


朔はゆっくりと歩みを進め、雷刃を構える。

「玉座を奪うのは、俺だ。 魔王!」

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