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続いてエレイン&ルイーザのSSです! 二人共に気合い入れて描いたらほぼカットする羽目になり(←理由は察して下さい)、二人で一話になってしまいました……
「さあ、レオ様! お願いします!」
今、目の前には赤い下着姿のエレインが横たわっている。スレンダーなその体はそこにあるだけで精神衛生上よろしくないのだが……
(や……やるしかないのか)
俺は渡された火のついたロウソク。これを使って……というのが今回のオシオキらしい。
(いくらなんでもヤバくないか?)
だが、エレインはいくら言っても引かない。おまけにほっとくとどんどんエスカレートしていくのだ。
(だが、迷ってる時間はないな)
アイラ達は今会議中……終わるまでに済ませないとな。
「……じゃあ、腹ばいになってくれ」
後ろを向いてくれた方が余計なことを考えずに済みそうだ。とにかく、心を無にしてやらないと。
「後ろからですか! 何か燃えます!」
燃えんでいい──って、うわ!
エレインの背中はシミ一つない、そして滑らかで完璧なシルエットを誇っている。さらに下の方は……
(だ、駄目だ。これ以上は見られない!)
無、無心だ。とにかく心を無にしないないと!
「……じゃあ、やるぞ」
「出来るだけ乱暴にやってくださいね、レオ様♡」
俺は熱っぽくささやきを無視して──
*
「んっ……大分凝ってますね、レオさん。何か最近大変なことがありました?」
「え、あ、いや……」
エレインとの時間の後、俺はルイーザに捕まった。実はタイタンとの戦いの後、こうしてマッサージをしてもらっているのだ。
(何だっけ……体に累積疲労が溜まってるとか)
まあ、要は無理をしすぎているらしく、体をほぐした方が良いとのことだ。
(ギルド長になったとはいえ、まだまだ現場に出なきゃ行けないからな……)
ホムラは今、賠償金やらで火の車。どんどんクエストをやっていかないと行けないのだが、肝心の冒険者がほとんどいないのだ。
(まあ、こんな落ち目のギルドに来たがる冒険者なんて中々いないよな……)
クエストをこなしつつ、どうやってもり立てて行くかを考えないとな……
「レオさん、また難しいこと考えてるでしょ?」
「あ、悪い」
マッサージ中はリラックスに専念しなきゃな。せっかくマッサージしてもらってるんだから。
「いえ、良いんです。それよりもたまには悩みを私にも打ち明けて下さい。力になれないかも知れませんが、それでもレオさんの役に立ちたいと思ってるんですから」
いやいや、ルイーザには力になってもらってるぞ!
(ルイーザは仲間と一緒にホムラに残ってくれてるだけじゃなく、事務仕事までやってくれてるし)
勿論給料は出してるが、正直給料以上の働きをしてもらってる。
「十分助けてもらってる。いつも感謝してるよ」
これは俺の紛れもない本心。でも、お言葉に甘えて相談してみるか。
(何でも一人でやろうとしたら失敗するからな)
これはタイタンとの戦いで学んだことでもあるが、最近良く感じることでもある。やらなきゃいけないことが多い分、視野を広く持たないといけない。そのためにはやっぱりちゃんと人に頼らなきゃ駄目なんだ。
「実はどうやったらホムラに冒険者が来てくれるかを考えていて……」
「なるほど。クエストの達成数を伸ばせばギルドのランクが上がり、ランクが上がれば冒険者も依頼も増えていきますよね」
流石ルイーザだな。俺の考えてることを一瞬で理解してしまうとは!
「クエスト達成率は徐々に上がってると思いますが……レオさんの実力なら数を質でカバーするのもありかも知れません」
「質?」
どう言うことだ?
「例えば、他の冒険者ギルドで塩漬けになっているクエストを引き受けたりとか」
あっ……
「他の冒険者ギルドで苦戦していたクエストを解決すれば冒険者やクエストを依頼する人から注目が集まりますし、ホムラの評価も上がるかも知れません」
なるほど……考えてもみなかった!
「勿論、クエストの危険度は良く考えないといけませんけど。レオさんやアイラさんの力は凄いですけど、ギルドが塩漬けにしているくらいですから相当な難度のはずですし」
確かに自分達でやれるかの吟味は大事だな。仲間に怪我はさせたくないし。
「自分の心配もして下さいね、レオさん!」
う……
「まあ、それなら一層疲れをしっかりと取らなきゃ行けませんね。じゃあ、今日は特別に……」
お、おい! ルイーザ、何を……
読んで頂きありがとうございました!
次話は来週月曜の昼12時に投稿します。次話は巻末ステータス回です!
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