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糸魔法

 今年最後の投稿です! いつも応援ありがとうございます! 来年も元旦から投稿するのでよろしくお願いしますm(_ _)m


 レオが習得した糸魔法。その威力、効果は……

 そんなこんなで新たに習得した魔法を試してみることになった。


(保護魔法完備の訓連場が近くにあるなんて至れり尽くせりだな)


 さっきの武具を試すのに使うための場所らしい。だが、試すのは武具じゃない。


「まずあの的に向かって撃ってみてよ」


 ハーディアは少し離れたところにある案山子を指し示した。


(的まで五メートルくらいか?)


 まずはこの位の距離からだろうな。ちなみにハーディアは俺の魔法に興味津々らしく、外に姿を表している。


(行くぞ、シオン!)


“!”


 アイラとハーディアによると、精霊魔法を発動するには精霊と息を合わせることが大事らしい。まあ、あの二人ならもう無意識で出来るんだろうけど。


「〈糸弾〉ッ!」


 突き出した腕から白い塊が勢いよく飛ぶ。それは案山子に当たると……


 ベチャッ


 ん? くっついただけか?


「何も起きないね。これで終わりかな」

「ああ」


 案山子についたのは糸の塊。まあ、いきなりこんなものが飛んでくれば驚くだろうが……


「まあ、最初に覚える魔法だしね。慣れればもう少しバリエーションをつけられると思うよ」


バ、バリエーション?


「例えば、アイラの〈水弾〉なら威力と速度が欲しいときは針状にしたりとか」


 へぇ~ 気づかなかった。


「逆に打撃が有効そうな相手にだと形は触らずに硬度を上げることに集中することもあります」


 おおっ……見えない工夫が色々あるんだな。


(俺達も色々考えていかないとな)


 きっとアイラとハーディアは二人で考えながら工夫してきたんだろう。俺もシオンと一緒に考えていかないとな。


“!”


 おっ……シオンもやる気みたいだな!


「やっぱりレオは凄いな……精霊の扱いが上手い」


 ハーディアが感心したように呟くが……別に特別なことは言ってないぞ?


「もし、Mpが保つならもう少し魔法を試してみてはどうでしょう? 何かアドバイスが出来るかもしれませんし」


「ありがとう、アイラ」


 実は〈糸魔法〉にSPを振ってLVを上げてあるので他にも発動できる魔法があるのだ。


「じゃあ、次は……〈網弾〉」


 ボボボンッ!


 さっきよりは小さな白い塊が三つ案山子に向かって飛んでいく! ただ数が多い分、狙いは甘く、案山子から外れていくものもある。


(いや、俺のコントロールの問題か)


 最もデカい相手なら問題ないが。


(!!!)


 あ、励ましてくれてるのか。ありがとうな、シオン。


「なるほど。問題なく発動出来るね」


「初めてでここまで安定して魔法を使えるなら精霊との相性はばっちりですね」


 個人的にはまだまだだと思うが、ハーディアとアイラからは高評価だな。


「普通はこんなふうには行かないのか?」

 

 何気ない質問だったのだが……


「いきませんよ!」「無理だね」


 おわっ!


「普通の魔法でも実用レベルで使うためには色々大変なんだよ!」


「精霊魔法は精霊と術者は息を合わせないと発動しませんから、普通の魔法より大変なことがほとんどです」

 

 二人は口々にそう説明してくれた。うーむ、思ったより大変なんだな。


(まあ、他のスキルでもある程度は一緒か)


 スキルの使い方や発動のタイミングなどは経験を積まないと上手くならない。この辺りの練度がクエストの正否を分けたりする。


(もうちょい練習してみるか)


“!!!”


 シオンが“賛成”と言ったような気がした。



 そんなこんなで練習を続けたのだが……


(大体コツは掴めてきたな)


 動く的にも撃ってみたが、見事命中。正直実戦でも発動出来るレベルに達していると思う。が……


(どう使うかな……)


 糸は当たったところでダメージはなさそうだし、何かステータス異常を引き起こす訳でもないようなので、現状では“当たったところでどうということもない”という悲しい状態なのだ。


(まあ意表はつけるな)


 実害がないというのは相手は知らない訳だからな。


「レオ、MPは大丈夫?」


 あ、そうだ!


(ん〜、確かMPの残りが少なくなると、軽いめまいがしてくるんだったよな)


 MPはステータスでは確認出来ないのでこうして体感で測るしかないのだ。


「そろそろMPがヤバいかな」


 そういや、何でMPはステータスで分からないのかな。まあ、一般人からしたらパラメーターが数字で見えること自体がびっくりすることなんだろうけど。


「大分魔法を撃ったからね。まあ、今日は後一回で終わりにしようか」


「分かった。じゃあ……」


 最後に使う魔法について考えたその時……


「はいッ!」


 な、何だ?

 読んで頂きありがとうございました!

 次話は明日の昼12時に投稿します。


 皆様、良い年末をお過ごし下さいませ!


◆お願い◆

 「面白い」「悪くないな」「まあ次話を読んでみるか」等などと思われた方、ブクマやポイントをポチッとして頂けれると筆者のモチベが爆上がりします。是非ご一考下さいませm(_ _)m

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旧作も読んでくださると嬉しいです!

 『追放したら評判が下がるからという理由で迷宮の最下層へと突き飛ばされるが、そこでたまたま見つけたアイテムでクラスチェンジ!一気にパワーアップして全てを掴む。あ、非道な元仲間は全てを失い没落したそうです。』

ノンストレスな王道追放モノ! バトルとヒロインの可愛さに自信アリなので是非ご一読下さいませ!




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― 新着の感想 ―
[良い点] 精霊魔法の設定が面白い。 糸使いとしての多様な戦法が楽しみです。
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