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経験をスキルにする万能な能力を手に入れて、最強の探索者になりました〜JKと一緒にダンジョン探索で成り上がる〜【コミカライズ】  作者: わんた


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本物のチートというのを見せてやりますよ

「従わなければ、里香さん、冷夏さん、ヒナタさん、そして鬼人族の二人が危ない。最悪、一人ずつ殺されるかもしれないんだ」

「そんなことするの? 兄さんの考えすぎじゃない?」

「アイツらならやる。そういう組織だ」


 戸惑いながら聞いた春に、ユーリは断言した。


 殺すのは最終手段だとしても近しいことはするだろう。特に豪毅は『隷属』スキルを持っているので、殺さずに有効活用することもできる。


 地上にモンスターが溢れて危険な世の中になった今、少数の人権なんて多数の安全の前にはなきに等しい。


 正しいかどうかは別として、実際にそうなってしまっているのだ。


「…………」


 非情な現実に春は絶句している。烈火は怒りを露わにしているが、怒鳴り散らしても状況はよくならないとわかっているので、歯を食いしばって黙っていた。


「で、どうするんだ?」

「五人を助けます。私だけマンションに戻って――」


 正人が持つ衛星通信の携帯電話が震えた。


 通話に出ると豪毅の声がする。


「君のお仲間と鬼人族は確保させてもらったよ」

「豪毅さんっ!!」

「おっと、まだ何もしていないから騒がないでくれ」

「本当でしょうね?」

「後でスマホの方に動画を送ろう」

「わかりました。用件を言ってください」

「話のわかる男だ。素晴らしい」


 今さら豪毅に褒められても嬉しくはない。


 正人は悪態をつきたくなるのを我慢して話を聞く。


「美都を渡してもらえればお仲間は解放しよう」


『強奪』のスキルを覚えている美都さえ手に入ればスキルカードコピーの能力を奪える。『隷属』させた探索者に覚えさせれば、貴重なスキルカードが量産できるだろう。さらに正人のユニークスキルまで手に入れられれば最善の結果となるのだが、逃げられてしまった今では豪毅は諦めている。


 二兎を追う者は一兎をも得ず。


 無理して高難易度のミッションを達成しようとはせず、一つ一つ着実に進めようとしているのだ。

 

「その言葉を信じろと?」

「信じるしかないと思うがね」


 里香たちが人質に取られてしまったのでは、豪毅の言う通りに従うほかない。


 だが美都を渡すつもりは正人そしてユーリにもなかった。


「取引場所は?」

「場所と日時は後ほど指定しよう。それまでゆっくり休んでいるといい」


 一方的に通話が切れてしまった。


 正人は携帯電話を投げつけたい気持ちを抑えて、ユーリに渡した。


「どうするつもりだ?」

「バカ正直に美都さんを渡すことはしません。本物のチートというのを見せてやりますよ」


 敵が手段を選ばないのであれば、正人だって同じことをするまでだ。


 経験をスキルに昇華するスキルの可能性に限りはない。


 新しいスキルを覚えるべく正人は動き出す。


 烈火経由で誠二にメイクや帽子などの変装セットを購入してもらい受け取ると、烈火、春、美都を前にユーリへ貸していた隠れ家に移動させる。


 探索協会の調査に漏れていたため、探索者は待ち伏せていなかった。安全は確保できている。


 全ての準備が終わると正人はユーリを連れて『転移』スキルで渋谷のダンジョンへ入る。本来であれば免許を提示しなければ入れないのだが、スキルを使えば無断侵入も容易である。今までやらなかったのは、法を守る精神があったからだ。


 だが、今回は法が正人を守ってくれない。

 であれば、正人だけが守る必要はないのだ。


「こんな所まで来てどうするつもりだ?」


 森の中にいて人の気配はない。


 ユーリは木に寄りかかりながら腕を組んでいる。


「変装をします」


 正人はメイクをしてシワを作り、白髪の入った付けひげやカツラをかぶる。鏡を見て何度も調整している。ユーリはその作業を舐めていると、別人のような姿になった。


 年齢は60過ぎだろうか。初老の男に変身したのと同時に、正人の脳内にメッセージが流れる。


『変身、見たことのある姿になることが可能。性別や種族は問わない』


 新しいスキルを覚えた正人は早速、豪毅をイメージすると姿が変わった。


 魔力で光の屈折を調整して姿を変えているだけなので、触れば違和感を覚えるが、見た目だけでは本人と区別はつかない。


 ユーリは目を見開いて驚く。


「一瞬にしてスキルを覚えたのか? チートと呼ぶに相応しい能力だな」

「驚くのはこれからですよ」


 正人はユーリの手を握ると、『転移・改』の時と同じように魔力を行き渡せる。


 何度も経験したことなので作業自体はスムーズに行えた。


「何をするつもりだ?」

「まあ、見ててください」


 怪訝に思ったユーリに『変身』のスキルを発動させる。


『変身・改、触れている人の姿を変える。制限時間は6時間』


 ユーリの姿が美都に変わった。


 正人とは違って制限時間は存在するが、触れなければ本物と同じである。


「俺まで変身できるのか。これがやれるなら、人質交換で暴れられるな」


 鏡に映る美都は極悪の笑みを浮かべていた。


「他にもスキルを覚えるか?」

「ええ、いくつか切り札を用意しておきます」


 二人の悪巧みは夜遅くまで続き、数日後に豪毅から身柄の交換をする連絡が来たのであった。

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