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経験をスキルにする万能な能力を手に入れて、最強の探索者になりました〜JKと一緒にダンジョン探索で成り上がる〜【コミカライズ】  作者: わんた


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現場のリーダーとして彼らを導いてくれ

 本能のまま殺戮を繰り返すようなモンスターであれば、別種族を労働力として活用することはない。


 鬼のモンスターは人間に近い、もしくはそれ以上の知能があると正人は感じた。


「また労働だけではなく、我々の情報も住民から集めていることだろう。たかがモンスターと侮れば痛い目に合うのは間違いない。支配されている期間が長引くほど、知識をつけていくはずだ」


 一瞬だけ溜めを作った豪毅は、大方針を口にする。


「そこで我々は、神津島奪還計画を立案。最強の戦力を投入して早急に事態を解決すると決めた」


 手の内がバレる前に叩き潰したい。それが探索協会の思惑だ。そのため、実行速度が非常に重要となる。


 ビル内の探索者に声をかけてまで神津島奪還計画に参加させようとしているのも、そういった事情があるからだ。


 自衛隊は本島のモンスター討伐に力を割いて動けない。探索者たちだけで何とかするしかなかった。


「具体的な計画を教えてください」


「いいだろう。これを見てくれ」


 モニターの画面が切り替わった。


 神津島奪還計画と記載されていて、島内の地図がある。


 天上山と記載された場所には鬼のマークが表示されていて、ここが出現場所だというのがわかった。


 豪毅は立ち上がるとモニターの前に立つ。

 

「先ずは概要を話そう。探索者を乗せたフェリーと飛行機は、それぞれ神津島に上陸する」

 

 島の南側にある飛行場、西側にあるメインの港を指さした。


「東側の港も使いたいのだが、参加する探索者の人数が足りないので、これ以上の分散はできない」


 敵は数千だ。対して今回の作戦に参加する探索者は多くても五百程度。圧倒的な差があるため、集中運用が求められる。

 

 そのため豪毅はフェリーに乗せる部隊を本命とし、飛行機に乗せる部隊は囮という位置づけにしていた。むろん、仲間の犠牲に敏感な正人には伝えない。探索協会内部だけに共有されている計画だ。


「国内の島が襲われてしまったのに、参加しない人がいるんですね」


「遠くにいる他人より、近くにいる家族や友人を守りたいのだろう。気持ちはわからんでもない。みんなもそう思うだろ?」


 豪毅の問いに誰も否定出来ない。もし烈火や春がレベル持ちになってなければ、正人たちは神津島奪還計画には参加しようと思わなかっただろう。


 身内を守るために見捨てたはずだ。


 軍人ではなく民間人であるからこそ、作戦の拒否が許させるのである。


「確かにおっしゃるとおりです。もし大切な人が危ないとわかったら、ワタシは神津島の人より優先します」


 里香が答えると、豪毅は得意そうな顔をした。


 予想どおりの答えが出て満足したのだ。


「だから計画に参加しない探索者を責めないでくれよ」


 モニターの画面が切り替わった。フェリーと飛行機に配置する人員について記載されている。


 飛行機は二機飛ばし、総勢十名が登場する。フェリーは非常に大きく残りのメンバーが全員乗って移動する予定だ。


「書いてあるとおり、正人君たちはフェリーに乗って移動してもらう。大型を借りたので約四百五十名の探索者が同行する予定だ。現場のリーダーとして彼らを導いてくれ」


「私がリーダーですか?」


「うむ。道明寺隼人亡き今、日本最強の名を継ぐ正人君に相応しい役割だろう」


 さも当然のように言い切られてしまった。


 里香や冷夏は当然の評価だと思っていて、満足そうな顔をしている。


 豪毅の発言に誰も反対しない。


「大人数を率いるリーダーの経験なんてありません。そんな大役、私には務まらないと思いますが……」


「安心しろ。何も一人ですべてを遣れと言っているわけじゃない。司令官として、そこにいる山口が全体の方針決定や計画の進行を行う。正人君はいつもどおり現場で適切にモンスターと戦えばいいだけだ。問題ないだろ?」


「なにも計画に参加する探索者全員の面倒を見るわけじゃありません。正人さんは周囲にいる人たちに、作戦どおり動くよう指示を出すだけでいいんです」


 さらに山田からのフォローによって、自分にも出来そうだと感じられるようになる。


 受けることを前提に考えようと、正人は気持ちを切り替えることにした。


「仮に私が現場を指示するとしても、敵は7倍以上の戦力差があります。それでも豪毅さんは、勝算があると思っているのですか?」


「むろんだ」


 言い切ると同時にモニターの画面がまた切り替わった。


 フェリーや飛行機に搭載する兵器についての記載がある。民間人が銃器を使うことは禁止されているが、魔物由来の素材で作られた武具については、探索者の免許さえあれば使える。


 この歪な制度の隙を突いて、魔物素材で作られ、魔石で動作するアサルトライフルが支給されると書かれている。さらにフェリーには簡易的な大砲も乗せるので、海から陸を攻撃できる。


「数の差は武器の質で補うという考えなんですか」


「ドローンによる映像を解析した結果、鬼のモンスターの武器は棍棒だとわかっている。遠距離から攻撃を続ければ、誰も死ぬことなく勝つことだって不可能ではないだろう」


「確かに……」


 補給の問題によってダンジョン内では魔石で動作する銃器は使えないが、地上であれば別だ。フェリーに大量の銃弾を用意すれば、敵の殲滅も狙える。


「ですが、派手に動いたら住民を人質に取るのでは?」


「極秘作戦なので資料には記載していないが、潜水艦を使って上陸する別働隊を用意しいてる。全員が実力者なので、彼らが捕まっている人々を解放してくれるだろう」


 豪毅は言い淀むことなく回答した。


 さまざまなケースを想定して練られた計画であるため、正人がその場で思いつくような懸念への対策は練られているのだ。



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