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経験をスキルにする万能な能力を手に入れて、最強の探索者になりました〜JKと一緒にダンジョン探索で成り上がる〜【コミカライズ】  作者: わんた


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これは、使えるかも?

「なんで遠距離攻撃のスキルが欲しいの?」

「今、遠距離から攻撃できるのは正人さんだけですよね。私も覚えれば戦いの幅が広がると思ったんです」

「なるほど、確かに……」


 遠距離からの攻撃手段が増えれば、接近される前にモンスターが倒せるだけでなく、けん制にも使える。襲われている人を助けることも可能だ。モンスターが溢れた地上でも有効活用できるだろう。


 さらに今回の敵はアイアンアント。数の暴力で襲ってくる相手なので、遠距離から弾幕のような攻撃ができれば、生還率はぐっと上がる。冷夏の発言は価値ある提案だった。


「それなら、ワタシも遠距離系のスキルを覚えたいです!」


 手を上げたのは里香だ。


 彼女も当然のように遠距離攻撃の利点に気づいているので、積極的に覚えてようと思っている。


「いいね。三人も遠距離系のスキルが使えるなら、アイアンアントが大量に押し寄せても何とかなる。もし、撃ち漏らしたとしてもヒナタさんが斬り刻んでくれるしね」


 チーム全体の動きを考えず、自分の能力強化しか考えなかったヒナタをフォローしつつ、正人は二人にタブレットの画面を見せる。


「在庫にあるのは『ファイヤーボール』と『エネルギーボルト』だね。遠距離スキルは人気だから、種類は少ないみたいだ」


 遠距離から攻撃すれば安全に倒せるという他にも、生物を殺した忌避感も薄まる。剣で攻撃したときの感触や飛び散る血など、死体の消えるモンスターが相手だとしても、攻撃した際の不快感はどうしても残ってしまう。


 そのような問題を遠距離攻撃スキルは全て解決してくれるので、初心者や富裕層には人気のスキルで、オークションに出品されれば飛ぶように売れてしまう。回復系のスキルに次ぐ品薄商品であるため、二種類も用意した探索協会は、正人たちを本気にサポートしようと考えている証拠でもあった。


「二つ……悩みますね。里香ちゃんは、決まった?」

「ワタシは早く発動できる『エネルギーボルト』にしようかな」


 里香は、威力はやや低い代わりに慣れれば接近戦の最中にも発動できる『エネルギーボルト』を選んだ。


 決断の早いことに冷夏は驚きながら『ファイヤーボール』のスキルカードの絵柄を眺めた。


 魔力を込めれば込めるほど威力を高めることができ、また二つ、三つと数を増やすこともできる便利なスキルだ。手数で勝負する『エネルギーボルト』より、自分にあっているのではないか。そんな考えに至った。


「それだったら、私は『ファイヤーボール』にします」

「了解」


 正人はタブレットを操作してスキルを選ぶと、二人を見た。


「他にほしいものはある?」


 冷夏と里香は同時に考えたが……何も出てこない。冷夏の方は『肉体強化』や『槍術』のスキルを覚えると決まっているため、これ以上は必要ないと感じているのだ。もちろん、『縮地』などの移動系スキルを覚えれば戦闘の幅は広がるだろうが、ヒナタと同じで使いこなせる自信がない。


「ワタシとしては、『剣術』スキルですね。他は不要です」

「私はこれ以上、覚えても使い切れません」


 遠慮しているわけではなく、本当にもうこれ以上のスキルはいらないと察した正人は、二人に見せていたタブレットを引き寄せる。


「じゃぁ、最後は私がスキルを探そう」


 タブレットをスクロールしてスキルを見て行くが、『自己回復』スキルすらなく、正人からすると使えそうだと思えるものはない。


『槍術』や『細剣術』のスキルを覚えて魔力の総量を上げようとも考えたが、無駄なスキルカードを取得したと探索協会に思われてしまうため、印象が悪くなる。もし転売目的だと思われたら、最悪だ。


 既に覚えている『索敵』や『隠密』といったスキルカードを手に入れて、探索協会のおかげで使えるようになったと演じるか? といったことまで考えたが、重複するようなスキルカードは『格闘術』や『短剣術』、『投擲』ぐらいしかないので役に立ちそうにはなかった。


 残りは料理や工作といった、今回の依頼では役に立ちそうにないスキルばかりなので、取得を諦めようとしていたが……。


「これは、使えるかも?」


 タブレットの画面に表示されているのは、真っ黒な背景に目だけが書かれているスキルカードだ。これは『暗視』のスキルと呼ばれていて、暗闇でも視界を確保できる効果がある。一見すると便利なスキル用に思えるが、ある程度の光がないと効果を発揮しないため、どうしても光源が必要となってしまう。あれば便利だが、なかったとしても困らないスキルの代表として有名だった。


「これって『暗視』のスキルですか?」

「うん」


 里香の質問に正人は頷きながら、自らの考えを伝える。


「このスキルは光源が無いと使えないで有名だけど、私たちは『ファイヤーボール』が使える。火は指向性のある光ではないため奥まで見通すことはできないけど、『暗視』のスキルを組み合わせれば、その限りではない。持ち込んだ照明が壊れたときに代用として使えるから、覚えておこうかな」


 ダンジョン内は機械が動かないため、今まではスキルだけを使って探索し、モンスターと戦うことばかりを考えていた。


 だが今回は、持ち込んだ道具が壊れた時の代用として使うという発想ができる。これはダンジョン外で起こっている事件だからこそ思いついたことであり、意外とこの考えは理にかなっているじゃないかなと、正人は自画自賛していた。

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