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85話:土木屋と事実確認

すいません。超が付くほど更新が遅くなりました。


自分の中にあるイメージをここまで文章にするのを難しく感じた話は初めてでした。これが俗にいう『難産』と言うやつですか??内容が個人的に満足行かないもののため、もしかすると大きく改訂をするかもしれません。

 ディアを加えた愁達はワープのスキルを使いパーマナリアからメリリアナにある土木屋に来ていた。もちろんワープ初体験のディアは戸惑っているが愁はそんな事を気にしないでいた。


 この世界における建築は基本的にこの土木屋が行う。今現在に言い換えるならば工務店辺りを考えて頂けると問題ない。建物を建てたい人は土木屋へと行きその時にどのような建物を建てたいのか説明をする。そしてその建物を建てる事が可能であれば土木屋が材料費、人件費、食事代等の雑費、交通費等の見積もりを行い料金を払う事によって契約が成立する。そして後は土木屋に任せておけば建物は建ててもらえる。しかし建物を建てている最中に賊に襲われることが過去数回生じたため、護衛を雇う事が多い。また貴族は出来る限り早く建物を作りたい場合は奴隷を複数人買う場合がる。その際にかかる費用は建築主持ちとなる。その際に使われた奴隷は解放されることが多いため、男性の奴隷における人気の勤め先の中でもTOP3に位置する。ちなみに他2つは執事と騎士である。執事が最も理想的な勤め先であるが、騎士同様滅多に勤め先に出てこないために、実質のTOPは建築現場である。ちなみに逆に不人気の勤め先は鉱山、冒険者である。


 土木屋に関する説明はこの辺までにして、愁達は土木屋の中へと入って行った。


「らっしゃい。坊主は客か?冷やかしか?」


 中に入ると職人の頭と思わしきパッと見どこかの山賊の頭とも思えるいかつい雰囲気の大男が話しかけてきた。


「客です。ゲヘナ草原に町を作ろうと思っているのでそれの見積もりにやってきました」


「ほぅ。とりあえず現場に行かないと何とも言えねぇな。明日の朝に俺と使いの者と共に現場に行ってくれ」


「わかりました。お名前を伺っても良いですか?」


「坊主、敬語はやめてくれ。むず痒い。俺はガディウスだ。坊主の名前は?」


「シュウです。シュウ クホウイン」


「わかった。んじゃまた明日の朝にな」


 こうして愁はこれから始まる町の建築の第1歩を踏み出した。


―――…――…―――


「さてと、作り変えるか!」


 愁達は今整地したゲヘナ草原にいる。愁は何を作り変えるのか、答えとしてはゲヘナ草原自体である。今現在は整地の結果、ゲヘナ草原は真っ平らな土地になっている。しかし真っ平らで見晴らしの良い土地は賊にすぐに見つかってしまう。そして真っ平らであるが故、襲いやすくもある。しかし起伏が存在すれば襲いにくくなるのでは?愁はそう考えてどうせ街を作るのならば要塞の如く攻め落としにくい街をつくろう!と言う方向性に行くことにした。まずどのように襲われにくくするのか、愁は以下の方法を考えている。


 1つ目は日本の戦国時代の様な城である。城と言っても山に築く『山城(やまじろ)』、丘に築く『平山城(ひらやまじろ)』、平地に築く『平城(ひらじろ)』の種類が存在する(参照:こちら葛飾区亀有公園前派出所142巻)。つまり城のように地形を攻めにくい地形にすればいいというわけである。そしてどのように攻めにくくするのか、今回は2つの方法を実行する。1つ目は濠を作る事、もう1つは真っ平らな地形に土を盛って丘にする方法である。これで少しは攻めにくくなると思われる。


 2つ目は作った濠に水を流し込む方法である。これだけで侵入がさらに難しくなる。そして街の入り口である場所に橋を作ることによってさらに侵入を難しくすることが出来る。


 と言うわけで愁はまずは濠を作る事にした。濠の作り方に関してだが以前整地の際に使用した結界のスキルで地面を掘ることにした。幅4m、深さ2mの濠を作成し、それをゲヘナ草原を囲むようにした。これだけで平均的なエルフの魔術師では魔力枯渇寸前の状態である。しかし愁からすると特になんともないと言った状態である。それからは濠を作った際に生じた土を中央部に盛って丘のようにした。これで丘のように高くなっている土地、元々の高さの土地、濠となっている元々の高さより低い土地の3つに部類することが出来た。普通にこの作業を行えば10日ほどは掛かると思われるが、愁は1人で尚且つ30分程度でやってのけた。普段から人間の枠に収まっていないと言われている愁であったが、こんなとこでもその要素が垣間見えた。


「やっぱり御主人様は人間ではないです」


 グサッ。傷つける事しかしない事実確認。


「シュウさんはやっぱり人の皮をかぶった何かですね。正体を晒してください!」


 俺は人間だよー?


「御主人様はボクの理解の及ばない素晴らしい存在なんだなー」


 嬉しいんだけど、あえて素晴らしい人間と言わなかったところに突っ込みたいよ・・・


「愁はやっぱり規格外だね!」


 短いながらもクリティカルヒット!


「・・・。」


 ねぇ、ディア。お願いだから何か喋ってよ?そんなに黙られると悲しくなっちゃう。あれ?俺何か変な趣味に目覚めかけてない?気のせいだよね?


 今日も愁達は平和な日々を過ごしていた。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回は・・・早ければ明日、遅くなると今週の金曜日になりそうです。


最近企業に提出する書類の件で駆け回っていました。そして明日は最後の書類の健康診断書を提出するためにも健康診断に行く羽目になりました。あぁめんどくさい・・・(笑)

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