83話:魔族と言ってもいろんな魔族がいます
修正に飽きて来たので本編投稿!
この後ご飯食べてしばらくゴロゴロしたら再び修正作業・・・。
そして『霧幻恐獄黒炎知心眼』をGarnetさんの案を頂いて『邪幻真眼』とします。予想以上に数多くのアイディアを頂けて個人的には非常に嬉しいです!これからもこんな機会があると思いますが、その時もよろしくお願いします<(_ _)>案を下さった読者の皆様方、ありがとうございます!
「目障りだ。失せろ」
愁はそう言うと早速新しく作ったスキルを試すことにした。
「スターダストレイン」
愁は意味もなく右手を掲げながら技名を言う。すると右手からいくつもの星屑が発生する。
「な、なんだあれは・・・」
「なんだよあれ・・・聞いてねぇぞ」
「レベル13じゃなかったのかよ」
(ん?レベル13?)
愁の偽造ステータスに関してはギルドの一部の人ややパーマナリアの王族からは知られている事であった。つまり今回の襲撃者は少なくとも国王の仕業ではない事が確信できる。
そんな事を考えていると新しく作ったスキル、スターダストレインが発動した。逃げ惑う者に関係なく星屑が体を貫通していく。これだけですでに5人は帰らぬ人となり、1人は重症、1人は軽傷、1人は無傷でいた。
「変わった技を使うな」
「貴様がリーダーか?」
「いや、違うな。俺はただ雇われただけだ」
「んじゃあ雇い主を恨むんだな。お前はここで死ぬ」
「それはどうかな?死霊召喚」
魔族はそう言って死霊を呼び出す。しかし愁の持つスキル、邪幻真眼の完全解析のおかげで愁には死霊が見えていた。
(セイントセイヴァー)
愁はそう念じて魔族が召喚した死霊を全て浄化してしまったのだ。突如浄化された死霊。魔族の男の表情は驚愕に包まれる。
「何をしようとしたのかはわからんが無駄な事をするな」
「くそっ」
愁はなんだか余裕な雰囲気を感じたので魔族の事を鑑定することにした。
名前:ジー クロイド
年齢:176歳
種族:魔族 男
レベル:97
ギフトスキル>
・死霊召喚
・操霊術
・闇魔法Ⅴ
・並列思考
・魔気
・詠唱省略
スキル>
・操術Ⅴ
・身体強化Ⅳ
・料理Ⅴ
(・・・魔族のくせに料理スキルコンプリートってどういう事やねん!しかも名前の区切り方間違ってるよね!?)
愁は思わず心の中で突っ込んだ。目の前の魔族は見た目に反して料理がうまいようだ。そして名前の区切り方も『ジーク ロイド』ではないようだ。戦闘においては超が付くほどどうでも良い情報である。
「召喚、グレイプニル」
ジーはそう言って召喚武器であるグレイプニルを呼び出す。愁は突然の事に驚くも自らも邪炎魔法剣創造を使い黒炎剣カオスフレイムを作り出してグレイプニルを受け流そうとする。しかしハク同様黒炎剣はボロボロと朽ち果ててしまった。もちろん愁はグレイプニルによって囚われてしまう。
愁はツァイトを使って鎖を風化させようとした。しかし魔法の一種であるツァイトではグレイプニルは何ともなかった。
「グレイプニルは魔法が一切効かないんだ。何をやっても無駄だよ?これで俺の勝ちだな」
ジーは勝ち誇った顔をする。愁は魔法が効かないという情報からあることを試す。そう、邪幻真眼の黒炎の能力で鎖自体を溶かせるのではないか?愁はさっそく実行した。案の定グレイプニルは難なく溶けてしまい愁は自由の身となった。
「な、何故だ。魔法が効かないはずなのに何故炎如きでグレイプニルが・・・」
ジーは混乱していた。愁の邪幻真眼は魔法ではなく瞳術である。よって魔法を無効化するグレイプニルでも邪幻真眼は無効化できなかったというわけだ。ちなみに他にもリミットブレイクを使う方法、鬼気を使う方法で脱出は可能であった。
「形勢逆転だな?」
愁はまずジーの持つスキルをスキルアブソープションを使って全て奪いつくす。そして紅鴉を召喚する。それを見たジーは再び驚くことになった。
「人間が召喚武器だと・・・?」
「喧嘩をする相手を間違えたな?そう言えば誰の差し金か聞いてなかったな。命が惜しければだれの差し金か教えてもらおうか?」
「ふっ、貴様如きに教えることなどないわ」
「そうか。残念だ」
そう言って愁は紅鴉でジーの首を切断した。これを見ていた軽傷の男はブルブル震えている。
「さて次は貴様に問おう。誰の差し金だ?」
「し、知らねぇ。リーダーしか知らねぇ」
「そうか、それじゃあ教えてくれたお詫びに長生きさせよう」
愁はそう言ってダイアモンドダストと念じる。すると軽傷の男の足先から段々と凍り始めた。
「ど、どういう事だ?」
「ここで死ぬことはない。今から約3日後、お前は全身氷に包まれて死ぬことになる。残り少ない日数だが自由に過ごすといい。もちろん俺達の事を話そうとしようものなら容赦なく氷が全身を覆う。最長3日間自由にできるんだ。残った時間を有効活用するといい」
愁は言い切った。愁からすればここにいるやつら全員即皆殺ししたい程腸が煮えくり返っていたのだ。そんな愁から考えると死ぬことには変わりはないが自由な時間が少しある。ある意味譲歩であると言えるだろう。
そんな発言を聞いてた軽傷の男は顔が真っ青になっている。そして重症の男を見たがどうやらリーダとはいえるようなやつではなかった。リーダーと思わしき人物は愁の手によって殺されていたのであった。
愁は少し考えた後にとある方法を思いついた。新たに奪ったスキル、死霊召喚でリーダーの死霊を生き返らせて情報を奪えるのでは?愁はそう考えて死霊召喚を頭の中で念じてリーダーと思わしき人物の資料を邪幻真眼の完全解析を用いて探す。そして見つけた死霊から情報を抜き取る。そして判明した。今回の襲撃者の犯人はデュランであった。
「あいつが犯人か」
愁はそう呟いたのちにハク、ルナ、フィア、華奈を解放する。
「待って下さい」
そう言ったのは1人の狼の獣人の女の子であった。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
次回は、修正に再び飽きた場合は本日中、遅くても明後日には投稿する予定です。
ちなみに修正中にYoutubeで音楽を聞きながらやっています。最近『星風のホロスコープ』、『カザハネ』、『YOU』、『デート・ア・ライブ』等を聞いている作者ですが、Youtubeってリピート再生機能ないから結構不便ですよね・・・。その辺は今後どうにかならないものですかね(´・ω・`)?わざわざ『もう一度再生』をクリックするのめんどくさいんですよね(笑)




