71話:森羅万象と国王再び
ある程度のミスは直したつもりです・・・(´・ω・`)御金関連以外。
「いただきま~す」
愁はそう言うとすぐさまワープを使いワーピングドラゴンの真後ろにワープしてレークスハスタで突き刺した。もちろん一撃である。そして水の魔石を手に入れた愁は1階層にいた残りの魔法スキルを持つゴブリンを瞬殺した。そして手に入れたスキル、『炎魔法Ⅰ』、『水魔法Ⅴ』、『土魔法Ⅰ』、『風魔法Ⅰ』、『光魔法Ⅰ』、『闇魔法Ⅰ』の6つのスキルを合成した。
(これは他のラノベとかで出てくる虹魔法(1属性足りない事は気にしたら負け)的なやつが出来るんじゃね?)
期待した愁であったが出来上がったスキルは予想をはるかに凌駕したスキルであった。
森羅万象。範囲内にて大きく分けて6つの効果を発揮する大規模殲滅魔法。どの効果を発揮するかは術者の任意で決めることが出来る。効果は『ボルケーノ』、『トレンティアル』、『ビブラシオン』、『トルネード』、『サンダー』、『アビス』であり、それぞれ『火山』、『洪水』、『地震』、『竜巻』、『落雷』、『皆既日食』の自然現象を元にした能力である。
ボルケーノと念じると範囲内にひび割れが生じひび割れのしたからマグマが湧き出てマグマ柱を形成する。愁がすでに持っているダークヘルフレアに比べると破壊力、使い勝手共に負けているが、見た目の派手さではボルケーノの方が激しいため、敵を威圧したり、威嚇する際に効果を発揮する。
トレンティアルと念じると水で範囲内を一掃する。手の掲げ方によって起きる現象が少しばかり変わる。手を前に突き出すと、激流の如く水が押し寄せる。手を上に掲げると津波の如く水が押し寄せる。手を地面に付けると間欠泉の如く水柱を形成する。
ビブラシオンと念じると範囲内に地震を起こすことが出来る。つまり山や丘の破壊、敵軍隊の足止め、建造物の破壊等の様々な用途に使うことが出来る。
サンダーと念じると範囲内にいくつもの稲妻を落とすことが出来る。フェアリオンの持つレクスボルトと似たような効果を発揮する。
アビスと念じると範囲内から光を消し去ることが出来る。つまりは範囲内を闇一色に染めることが出来る。敵の足止めや攪乱、防御、逃亡、罠等の様々な使い方が出来る。
愁は自らの作り上げたスキルを完全解析を用いて効果を知って思った。
(人間からまた一歩遠ざかったな)
愁の中では未だに人間と言う枠内に収まっているらしい。
―――…――…――-
森羅万象を作った後、愁はギルドに向かった。そして許可証を返して家へと帰る。次の日は開墾申請を行う日だ。なんとかして国王に開墾を認めてもらわないといけない。そんな決意をして夜を明かした。
愁は朝、目が覚めると朝食をとりながら皆の予定を聞いた。ルナとフィアは昨日同様ランク上げを行うらしい。華奈は今日も教会へと行くらしい。ちなみに避妊の魔法に必要なのは大銀貨5枚。ハクはルナとフィアに付き合うらしい。皆の予定を確認した愁は華奈に小金貨3枚、ハク、ルナ、フィアに対して合計して小金貨6枚を渡した。そして皆と別れて商人ギルドへと向かう。到着して中に入るとそこにはキヌアがいた。
「お待ちしておりました。それでは参りましょうか」
その言葉と共に愁はキヌアを追って王宮へと向かった。
―――…――…――-
王宮へ着くとキヌアは門番に話をする。そして門番に案内されて謁見の間へと向かう。そしてしばらく歩いてキヌア共々跪く。そして前回と同じように国
王が声を出す。
「面をあげよ」
そして愁とキヌアは顔をあげた。
「シュウよ、久しぶりだな」
「国王様、御久方ぶりです。この度はゲヘナ草原の開拓の申請に参りました」
愁の言葉を聞いた国王は何故だか笑みを浮かべる。
「そのことに関してだが、了承しよう。開拓を行ってもらっても構わない。この件に関して何か質問はあるか?」
国王の言葉にキヌアが驚いている。開拓申請をここまであっさり可決する事は滅多にないからである。普通であれば長々と話し合った末に可決される。しかし愁の開拓申請に関してはほんの数分で可決されてしまった。しかも国王相手にだ。
「国王陛下、1つ質問が御座います」
「商人か。うむ、申してみよ」
「何故開墾申請をこんなにも早く即決されたのでしょうか?」
「それか。以前わしはそこのシュウのおかげで王宮にいた裏切り者を捕まえることが出来たのだ。その恩を返したまでに過ぎないのだ」
「畏まりました」
キヌアの中でますます愁と言う人物の事がわからなくなった。
「ところでシュウよ。そちに聞きたい事があるのだがよいか?」
「答えれる範囲でお答えいたします」
「うむ。ギルドの中で聞いた話なのだが、お主がこのパーマナリアの都市を破壊しようと思ったらどの程度の時間がかかるのだ?」
愁からすると予想外の質問が来た。何故こんなことを聞いてくるのか?興味本位?国王と言う立場がこんなことを興味本位で聞くわけがない。だったらどうして聞くのだろう?
・・・考えてもわからない。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
次回は本日中か明日には投稿する予定です。




