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64話:異世界転移とは?

感想にてお知らせがあります。読んで頂けると助かります。

 家の問題もある程度めどがついた愁は商人ギルドを後にして家についた。しばらくの間は手狭になるだろうが新しい家が出来るまではこの家で我慢して過ごさないといけない。


 そんな事を考えていると華奈が声を掛けて来た。


「愁、今晩夜9時の鐘が鳴ったら庭に来て、話があるの」


「そうだな、俺も聞きたい事がたくさんある。出来れば他の人には聞かれたくないしな」


「それじゃあ後でね」


 そう言って華奈は離れて行った。


(今のうちに聞きたい事を纏めておくか)


 そんな事を考えながら愁は夜9時まで過ごした。



―――…――…―――


 夜9時の鐘が鳴る。ハクやルナ、フィアはもうすでに寝ている。それを確認した愁は隠秘の気配遮断のスキルを用いて気配を消して庭へと向かった。そこには真っ暗闇の中庭に立っている華奈がいた。


「すまん、待ったか?」


「いや、大丈夫よ。さてどこで話しましょうか?」


「ここで良いんじゃないか?」


「わかったわ。愁、何故ここにいるの?」


「神と女神の喧嘩に巻き込まれて俺は死んだ。そしてその罪滅ぼしにこの世界へとやって来た。かいつまむとこんな感じかな。華奈はなんでここにいるんだ?」


「同じ理由よ。まさかとは思ったけど同じ理由でここにいるとはね」


「そんなにあの2人仲が悪いのかな?」


「相変わらず愁はアホね。今までの経験からして私の中である仮説が生まれたの。聞いてくれる?」


「もちろん」


 それから華奈は自らの考えを話し始めた。


 その考えは大きく分けると3つ存在した。1つ目は神と女神の喧嘩は多分嘘である事、2つ目は迷宮の100層の攻略が不可能であること、3つ目はこの異世界転移の目的が別に存在する事。以上の3つの考えを華奈は説明した。


 まず1つ目であるが、華奈がこの世界に来たのは16歳の頃、つまりは2年前である。その際に華奈は死んだ理由として神と女神の喧嘩に巻き込まれた。そう説明を華奈は受けた。しかし死んだときに華奈がいたのは完全な屋外ではなかった。具体的に言えば彼女は公園の東屋で1人昼食を食べていたのだった。何故そんな事をしていたのか、彼女はその日、夏休みでずっと家に籠りがちであったため、気分転換もかねて外の公園に来ていたのだった。そしてボーっとしていると気が付けば12時半になっていたのだった。お腹も空いてきたので彼女はそのまま近くのコンビニで弁当を買って東屋で周りの風景を見ながら食事をとっていたらしい。そしてその際に突如意識を失い、気が付けば真っ白な空間、つまりは神に呼び出されていたのだ。そして喧嘩に巻き込まれたのであれば愁の話から考えると何かしらの物が頭に直撃して死んだことになる。彼女は屋根のある場所に居た。つまり頭に何か当たって死ぬというのは普通に考えると不可能である。つまり神と女神の喧嘩は嘘であり、何かしらの基準の元、私たちはこの世界にやって来た

と言う結論に至る。


 そして2つ目は華奈の持つスキルによって証明された。彼女は神の頼み通り迷宮を攻略していた。しかし彼女のレベルは87、限界値に大分近い値となっている。そして彼女の持つギフトスキル『クラウン』は一度死んだとしても指定した場所に生き返る事の出来るスキルである。そして彼女はそのスキルのおかげで迷宮を大分深い所まで攻略した。しかしそんな彼女でも完全な攻略が出来ないでいた。90層のボス、彼女はそこで死んだのだった。しかも即死。戦闘云々のレベルではない。瞬殺であった。レベルが限界の100あればどうにかなるのかと言われても多分不可能であると思われる。何故そのように考えられるのか、今現在のレベルは87、後上がるといても13レベルしか上げられない。13レベルで上がるステータスも精々100~200程度である。その程度の変化では戦闘にすらならなかった90層のボスを攻略できるはずがない。そして90層のボスよりも95層、95層のボスよりも100層のボスが強いのは明確である。つまり彼女は常識的に考えて迷宮の攻略は不可能であると考えたのであった。


 最後に3つ目であるが、これに関しては1つ目に関連している。何故嘘をついてまで私達をこの世界に召喚したのか、それにはきっと迷宮の100層攻略以外にも目的があるはずだ。ちなみに華奈達が異世界転移してきた際は3人がこの世界にやって来たらしく、1年目ですでに華奈1人になっていた。その際の転移の条件は愁達とは大分違って、ステータスはこの国の一般的な冒険者の能力よりも少し高い程度、スキルに関してはサイコロを振って決めたらしい。そして変わらず特典は言語能力と鑑定のスキル。この時点で愁達が転移される際は改善がいくつか組み込まれていることになる。まず第1に能力に関してだが、サイコロによって能力が低くなるし、高くもなることがわかる。そしてスキルの数もサイコロの1~6ではなく、ルーレットで1~10に増やされている。つまり改善を施してこの世界に愁達を送ったことになる。これはただ単に迷宮をクリアと言うのが目的ってのが若干怪しく感じる。


「なるほどな。確かに何かありそうだな」


「でしょ?そう言えば愁の話を聞いた限りではあなたの能力ってここの一般平均よりも高くなったり低くなったりしてるんでしょ?どうなっているの?」


「俺のステータス?あぁ、そうか。鑑定だと俺の本当のステータスって見えなかったんだよな。ちょっと待ってて」


 そう言って愁は隠秘の能力を限定的に解除して華奈にステータスを見せた。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回はすでに出来ているので確認し次第すぐに投稿します。


そして63.5話の感想の御返事でさらにドツボに嵌る結果となりました。なので今自らの中で3つほどの選択肢を考えています。


1:とにかく生じた矛盾を片っ端から解決していく

2:いっそのこと改訂版を執筆する

3:連載中止


とりあえず今現在の現状としては1番を考えています。しかし解決できない矛盾が生じる結果になってしまった場合は2番や3番を取得する可能性があります。出来る限り矛盾を無くしていきたいと考えているので、矛盾や誤字等御座いましたら出来る限り報告して頂けると有難いです。以下今現在修正するであろうことです。


1:国の土地に関する項目(具体的には63話の家の土地の開墾に関する事。後程活動報告にて報告する予定(多分今日中か遅くても明日にはまとまると思います)。出来次第本編にて報告。)


2:冒険者の稼ぎ等や御金に関する事(具体的にはSランクの人数や奴隷の値段、ゴブリンキングの秘薬Ⅲの値段。今現在考えているのはオークション辺りからの話に出てくるほとんどの物の値段を1/10程度にして調整をしようと考えています。しかしこれではいくつかの不備があるのでその辺もしっかりと考えて修正しようと思います。詳しく考えた後に活動記録にて報告予定)


3:その他指摘頂いた箇所及び作者自身で内容を変えようと思った事。(ワーピングドラゴンの無視に関する記述、『秀才』関連のスキルの説明等。これに関しては今日か明日にでも修正及び追記する予定です。)


上記を修正しようと思います。修正に時間がかかるのでその辺は御了承頂けると助かります。しばらくの間矛盾がそのままになった状態になりますが見逃して頂けると助かります。


以上、文章能力が足りなくて所々変に思えるかもしれませんが、作者からのお知らせです。

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