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63話:イェーガー

※某巨人アニメには特に何も関係はありません。はっきり言ってネタのようなおふざけです。

 ルナが帰ってきてみんなが揃うととある問題が発生した。そう、家のスペースが足りないのである。最初は4人で過ごす予定の家であったのでサイズ的には3人で少し大きめの家を買っていたのだが、5人になってしまったため、家が若干手狭に感じるようになった。


「この状況は非常にまずいな・・・イェーガー!」


 愁が某巨人アニメのOPに真似て「家が」のセリフを言う。意味を理解しているであるだろう華奈は吹き出す。しかしハク、ルナ、フィアは頭の上に『?』が浮かんでいた。


「御主人様、私とフィアは床で寝ますので大丈夫です」


 ハクがとんでもないことを告げる。ちなみに愁の中ではそんな選択肢は有り得なかった。


「それはダメだ。奴隷の衣、食、住は俺が保証しないといけないからな」


 愁がそう言うとハクとフィアの表情が明るくなった。しかしどうしたものか・・・愁がそう考えて黙り込んでいると周りの雰囲気が神妙な雰囲気となって来た。


「えー、ここで第1回アルケイディア緊急会議を開催する。議題は家だ!」


 愁がそう宣言すると周りがザワザワと騒がしくなった。


「とりあえず俺的には土地を買って新しく家を建てようと思う。皆の意見を聞かせてくれ」


「私は大変でしょうが御引越しで十分かと思われます」


(なるほど、そう言う意見もありか・・・)


「私はシュウさんの意見に賛成かなー、出来れば聖域の近くに家を建ててください!」


(そんなところに家を建てるとモンスターの襲撃が大変そうだな・・・)


「買われたばかりの僕が言うのは難ですが・・・僕やカナさんの契約や買い物に多くのお金を使われたので御引越しにしておくべきかと思います」


(お金の心配はしなくても良いんだけどなー)


「私も新しい家のほうが良い。風呂に入りたい」


(風呂か・・・確かに入りたいな・・・みんなでニヤニヤ)


 意見としては新築3に対して引越しが2であったため新築にすることが決定した。


「よし、新しく家を建てるか!場所はどこにしよう?と言うか町の外の土地って買えないのかな?」


 愁の素朴な疑問にハクが答える。


「開墾の申請を国王様、もしくは宰相様やその職務を担っている責任者の方に出すことによってその土地を自分の土地とすることが出来ますよ」


「そうなんだー、でもそんなんじゃ誰もが土地を開墾するんじゃない?」


 愁の指摘はもっともであった。しかし現実はそうでもなかった。


「確かにそうですが、開墾に非常に時間がかかります。そして開墾をしている最中でも魔物や盗賊に襲われてしまいます。それに開墾の最中の生活費、その他諸々を考慮すると普通の人にはできません。奴隷をたくさん持っている貴族、高名な冒険者が開墾をすると言われています」


「なるほど。とりあえず土地はパーマナリアとメリリアナの中間の場所でどうだろう?いっそのこと街っぽくしても良いし」


「確かにそれは悪くない考えですね。住民はどうします?」


「それは作った時に考えよう!」


 行き当たりばったりのアホ思考全開な愁であった。取り合えず土地が決まった愁は商人ギルドへと向かった。ハクやルナ、フィアと華奈には家事を任せた。



―――…――…―――


「商人ギルドへようこそ。御用は何でしょう?」


「土地の開墾申請を行いたいのだが可能か?」


「はい、可能です。2階の応接室6番でお待ちください」


 カウンターでそう言われて愁は言われた部屋で待つ事3分、すると男の商人がやって来た。


「初めまして、土地関連に関する事を担当していますキヌアと申します。本日はどういった土地をお探しなんですか?」


「パーマナリアとメリリアナの中間地点であるゲヘナ草原の辺り(25話にてメリリアナに向かう途中野営した辺りの場所で草原地帯が広がっており、近くには湖や山もあり住むにはちょうど良い場所)の土地を開墾したいのですが開墾申請は可能でしょうか?」


「可能です。まず国王陛下、もしくは宰相殿やその職務を担っている責任者の方へと開墾の申請を行います。そして会合や謁見にて話し合いをして許可を得る事によって開墾申請が受諾されたとみなされます。そして開墾が完了した際にも開墾の完了を告げないといけません。その開墾完了が受諾された場合、そこはこの時点で一つの町や村として認められます。そして同時に税金を納める義務が生じますが、最初から収めるということは不可能であるため、開墾完了から5年間は納税の義務が免除されます。税金の額としては町や村によって違うので開拓完了からの5年後に商業ギルドからの調査団が派遣されて決められますのでその際に詳しく話します」


「じゃあお願いする。謁見や会合の日程が決まったらここに連絡してくれ」


 そう言って愁は自らの家の住所が書かれたメモをキヌアに渡す。


「畏まりました。それでは後日またお会いしましょう」


「あぁ、よろしく頼む」


 そう言って2人は握手を行った。なんか話の方向がとんでもない方向に進んでる?そんなのキニシタラマケダヨ!


(自分の土地とは面白い事になりそうだなー・・・でも迷宮の攻略が・・・)


 そんな事を愁はひそかに考えていた。


(異世界に来て自分の街を持つってなんかすごくない?そうでもないかな?ま、どうなるかは行き当たりばったりの自転車操業だな!)


 愁はやはりどこまでもアホな思考を持っていた。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回はステータス紹介を行う予定です。早く済めば本日中、遅くても明後日までには終わらせようかと思います。


感想の御返事は次回か次々回に行う予定です。

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