62話:自己紹介と買い物
次々回ぐらいにステータスの紹介を挟む予定です。
奴隷契約を終えた愁はフィアと華奈と共に自らの家へと帰宅した。すると掃除をしていたハクが気づいて此方を見てくる。
「お帰りなさいませ、御主人様。ルナさんはまだ帰宅しておりません。其方の御二方がオークションの結果ですか?」
「ただいま、ハク。そうだよ、フィアとカナだ」
「御主人様の一番奴隷のハク アルフィンと申します。今後よろしくお願いします」
「僕はフィア レプスです。本日御主人様に購入して頂いたウサギの獣人です。ハクさん、カナさん、御主人様、よろしくお願いします」
「私はカナ シラユキ。よろしくね」
華奈は素っ気ない自己紹介であった。
さて2人の容姿についてだが、フィアの方は水色のセミロングの髪に白い兎耳、顔はウサギの獣人らしくハク以上の美人である。ハクとは違い少し丸みを帯びた目、控えめな桜色の唇、ハクに比べて丸みを帯びた輪郭である。胸の方はハクに比べると少し小さいが充分な大きさである。そして一人称は僕。暴走する自分が見えている気がするのは気のせいではないはずだ。
華奈の方の容姿は凛とした大和撫子と思って頂ければ問題ない。黒いストレートの髪を背中まで延ばし、キリッとした黒い瞳の目、ハクとフィアとの中間くらいの色の唇。胸は掌にすっぽりと収まるくらいの触るには程よい大きさである。ちなみにどうでも良い事であるが胸の大きさを4人で比較するとハク≧ルナ≒フィア>華奈である。
「とりあえず自己紹介は終えたかな。詳しい自己紹介はルナが来てからでいいか。とりあえず今現在は俺、ハク、ルナ、フィア、カナの5人でパーティーを組むことにする。フィアは弓術のスキルを持っているみたいだから戦闘に参加させようと思うけど嫌なら言ってね?」
「後方にて弓で攻撃する事しかできませんが、それでも良ければ僕も御一緒させてください」
「わかった。んじゃ後で武器屋と防具屋にもよるか。華奈は杖で良いよな?」
「えぇ。それと後で時間作ってくれない?いろいろ聞きたい事がある」
「カナさん、御主人様に対してその口調はよろしくないと思います」
華奈の発言を聞いてハクが言う。
「あー、ハク、華奈は俺と同じ故郷の知り合いなんだ。だから今さら敬語とか使われると気味が悪くて背筋がゾッとするんだ。だから気にしないでくれると嬉しい」
「悪かったね気味悪くて」
愁の発言に華奈が突っかかる。そんな様子を見たハクは「わかりました」と渋々承諾した。
一悶着あったが愁、ハク、フィア、華奈は家を留守にして買い物に出かけた。雑貨屋、服屋、道具屋、防具屋、武器屋等に寄った。防具屋はフロスガーの店、武器屋はグレイブの店に寄って防具屋ではついでに愁やハク、ルナの装備も新調した。
愁の防具は以前ブラックホーンウルフの素材を使ったアサシンスーツであったが、今回はその最上位個体、テンペストホーンウルフの素材を用いたアサシンスーツ、ブラックドラゴンの籠手、ブラックドラゴンのグリーブに新調した。値段としてはアサシンスーツが1億L、籠手がセットで7000万L、グリーブもセットで7000万Lであった。
ハクの装備もミッドナイトローブから極夜のローブ、ジェネラルアントの籠手からリッチグローブ、ワイバーンブーツからスレイプニルブーツに新調した。値段もローブが7000万L、グローブがセットで5000万L、ブーツはセットで5000万Lになった。
ルナの装備品は動きやすさを重視して愁と同じくテンペストホーンウルフのアサシンスーツ、フェンリルグローブ、スレイプニルブーツを購入した。フェンリルグローブはセットで6000万Lだ。ルナの装備は全ての重さを足しても1kgに満たない超軽量装備で3人の中では最も軽い装備となる。
フィアは弓を使うという事で比較的に軽い物にした。ブラックドラゴンの胸当て、射手の籠手、スレイプニルブーツを購入した。値段としては胸当てが1億L、籠手はセットで500万Lであった。
華奈は魔法関連のスキルを使うので防具はハクに似た装備となった。白夜のローブ、リッチグローブ、スレイプニルブーツを購入した。値段としては白夜のローブは7000万Lであった。
合計すると9億4500万Lとなった。ほぼ魔金貨1枚である。お金を払い終えると全ての装備をいったん愁のアイテムボックスへと仕舞った。それから近くにあるグレイブの武器屋へと行く。そこで購入したのはフィア用の始祖の弓を購入した。値段としては迷宮ドロップ品であったのか、少々お高めの大金貨1枚であった。
買い物を終えた愁達は家へと帰った。そして家で買って来たものの整理をしているとルナが帰ってきた。
「シュウさんただいまー・・・ってだいぶ増えましたね!」
「ルナ、おかえりー。今日から一緒に暮らすフィアとカナだ。フィア、カナ、こっちがルナだよ」
「ルナです。こう見えてユニコーンだよ。よろしくね~」
ルナの発言に驚いた顔をするフィアとカナ。驚きから回復すると自己紹介を開始した。
「僕はフィア レプスです。本日御主人様に購入して頂いたウサギの獣人です。ルナさん、よろしくお願いします」
「私はカナ シラユキ。一応愁とは故郷の知り合い。よろしくね」
こうして自己紹介を終えてみんなが揃うとある一つの問題が浮上した。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
次回は本日中か、遅くても明日には投稿する予定です。




