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60話:オークションと遭遇

投稿が少し遅くなりました。申し訳ないです。

 様々なイベントがあったが王宮やニーナの件以外の大きな事件も特になく平和の一言だった。


 オークションの当日は各国の王族がこぞってパーマナリアの都市の商人ギルドへと足を運んだ。愁達のゴブリンキングの秘薬Ⅲはオークションの一番最後であった。オークションの品に関しては、紅鴉ほど気を引く物は特になかった。今回のオークションは王族や貴族向けの実用品に関する物が多かった。


 さて愁達の順番が来ると会場の熱気が最高潮になった。今までも熱気は高かったが、今の熱気は他とは格が違うと言って良い。


「さて、今回のオークションの目玉と言える品の登場です。冒険者のシュウによるゴブリンキングの秘薬Ⅲの出品です。商人ギルドが鑑定を行った結果、本物に間違いないです。最初は1000万Lからのスタートです」


 司会者の始まりのコールと共に会場の人たちが入札を開始した。開始して3分もしないうちに大金貨に突入する。大金貨に突入しても入札の勢いはとどまることを知らずに魔金貨を超えた。魔金貨を超えたあたりから会場の半分程度の人たちが入札から降りて魔金貨を5枚を超えた頃から入札の勢いが滞り始めた。


 結果としては魔金貨7枚と大金貨4枚中金貨8枚、つまり74億8000万Lでパーマナリアの遣いの者が入札した。アスタリア側は落とせなかったことに対して悔しがっていた。まぁこれも一種の戦いだから仕方ないっちゃ仕方ないか。そんな事を考えているとオークションは終わった。


 オークション自体は特に問題が無かったが、大きな問題が次の日に発生した。オークションがあった次の日の同じ会場にて行われる奴隷オークションにて愁の予想外な事が起きる事を愁はその時まで知らないでいた。


 奴隷オークションは奴隷商会と似たようなものである。ただ違うのは出てくる奴隷である。普段は滅多にお目に掛かれないような質の良い奴隷がオークションに出されるのだ。ちなみに奴隷とはオークションの始まる前に個室にて面談の様なものを行えるのだ。この際にどういったスキルを持っていて、どういった姿をしているのかを知ることが出来る。ちなみに今回の奴隷オークションでは5つの奴隷商会が出品を行い、奴隷は全部で6人いる。そのうちの4人は女性であった。


 ちなみに昨日あったオークションとは違い愁は1人で奴隷オークションに参加している。理由としてはハクやルナにあまり見せれるようなものではないからである。ちなみにハクは家で掃除をしており、ルナは一旦フェアリオンの下へと帰って報告を行っている最中である。ある意味ちょうどいい休日になった。


 1人目の奴隷は竜人族の男性の奴隷である。竜人族は数が少ない代わりに獣人とは比べ物にならないほどの体術とエルフ並みの魔法(と言っても炎魔法に限る)を扱うことが出来る種族である。このアイリスで言えば個体能力としては最強クラスの種族である。


 2人目の奴隷は一言で言うならば美女である。簡単に言えば絶世の美女の性奴隷である。人族としては確実に美女に部類されるが、愁は普段ハクやルナと接しているので2人と比べてしまうと若干見劣りして感じる。


 3人目の奴隷はウサギの獣人族の奴隷である。がしかし美男子である。愁にとっては興味の対象にもならなかった。


 4人目はハク程ではないが美人に部類されるエルフである。しかも3つの属性の魔法に加えて治癒魔法まで使う事の出来るので冒険者のパートナーとしては心強い存在である。愁からすると少し魅力的に映ったが、ハクがいるので今回はスルーとした。


 5人目は御目当てのウサギの獣人の女性の奴隷である。年齢としては16歳、水色のセミロングに白いウサミミ、そこそこボリュームのある胸、腰についている丸くて白い可愛らしい尻尾の組み合わせは反則である。見た目だけでもすでに愁の中では高評価であったのに、完全解析の鑑定を行って愁の中である決心がついた。


(いくら使ってでもこの子を買う!)


 ちなみに以下が彼女の鑑定結果である。


名前:フィア・レプス

年齢:16歳

種族:獣人 兎 女

レベル:3

HP:70

MP:10

STR:30

INT:10

SPD:140

LUC:100

ギフトスキル>

・生活魔法Ⅲ

・危険察知

・秀才

・家事Ⅳ

スキル>

・探知Ⅲ

・弓術Ⅰ


 彼女の持つ『家事Ⅳ』と『秀才』のスキルに愁は魅かれた。家事はスキルの料理、洗濯、掃除と言った様な家事関連のスキルの上位スキルである。そして秀才はあらゆるスキルのスキル熟練度の上達速度が普通の人に比べて早くなるスキルで、持っている人は10000人に1人程度の割合である。会わせてステータスの上りも普通の人に比べると高くなる。ちなみに似たようなスキルで『天才』や『鬼才』等がある。


 さて6人目が問題の人であった。黒い瞳に黒髪の18歳の女性である。


(どこかで見たことあるような・・・)


 そんな事を思いながら愁は彼女に対して完全解析の鑑定を行った。


名前:フィリア・ミスト(偽名)

年齢:18歳

種族:人族 女


隠蔽か隠秘のスキルを持っている。

そのためステータスとスキルが嘘の表示のため表示できません。


 上記の結果が出た時怪しく感じた愁は完全解析の鑑定をフルで活用して隠蔽関連のスキルを無効化させた。すると衝撃の結果が表示された。


名前:カナ シラユキ

年齢:18歳

種族:人族 女

レベル:87

HP:1000

MP:900

STR:950

INT:950

SPD:1000

LUC:900

ギフトスキル>

・クラウン

・隠秘

・治癒魔法Ⅴ

・光魔法Ⅴ

・ロックオン

・テリトリー

スキル>

・杖術Ⅴ

・言語能力Ⅴ

・鑑定Ⅴ


「え・・・どういう事?」


 愁はカナの前で翻訳スキルを使わずに呟いた。それを聞いたカナは驚愕の表情を浮かべた。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回は本日中に投稿する予定です。


そして55話のハクの言動について多くの指摘があったため55話を明日のうちに内容を改訂します。詳しくは改訂が終わってからお知らせします。

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