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58話:王宮と事件

修正>


ゴブリンキングに関して性別が♀になっていたため♂にしました。


サンティアス国が 順当にオークションで 愁に勝てるはずがない。愁の部分をパーマナリアやアスタリアに変更しました。


サーシャの「愁に対して依頼を出す」と言う事に関する記述が少なかったため、それに関する記述を追加しました。


以上のミスを指摘して下さった方々、ありがとうございます。


そして以下感想の御返事です。その前に感想の中でいくつかネタバレに関係しそうなことが多数あったためそれに関してはノーコメントとする御無礼をお許しください。


資金がある程度あるのに秘薬を売るという事に関して不自然と言う意見を頂きました。これに関して言えば、愁は確かに生活をする分の資金には困っていません。ただあくまでも愁は機会があればウサギの獣人の奴隷が欲しいと考えているという事に関しては45話で出ていると思います。兎の獣人の奴隷の値段がわからないから、そのための資金稼ぎとしてゴブリンキングの秘薬を売却するという方向性で考えて頂けると作者的には有難いです。ハクの主張の弱さに関してですが、いくら主に対して好意を寄せているとはいえ、ハク自身は奴隷です。この世界の奴隷制度に関して詳しく書いていなかった作者に問題があるんですが、奴隷からすると主人の決定と言うのは絶対です。つまりいくら好きとは言えども奴隷である限りは愁の言った『金を稼がないと』と言う命令を実行する必要があります。これに関しては12話の奴隷に関する説明部分に追記しておこうかと思います。


それと文章が薄いという意見を多々頂きました。そのためこの小説のあらすじに追加で文章を入れました。文章の薄さに関しては42話でも言ったように作者自身の性格が影響している部分、最近は今後の展開のためにわざと文章を薄くしていた(一部予期せぬ薄さに関する指摘もありましたが・・・)と言う事もあるので、あまり気にしないで頂けると作者的には有難いです。こんな淡泊な小説(趣味と気分で書いているため小説と言える代物かどうか不安ですが・・・)もあるんだなー程度に考えて頂けると非常に有難いです。


そして最後にですが・・・この前書きを読んで気分を不快にされた方々、この場でお詫び申し上げます。申し訳ないです。自らの文章能力の無さから伝えたい事をなんとか伝えるため、表現が刺々しく感じる部分もありますでしょうが見逃して頂けると非常に有難いです。

 愁は迷宮の探索を終えてギルドに入った。


 探索の結果としては10階層まで進めた。そしてボスのオーク×5も何の問題もなく倒した。また宝箱からは鉄の剣、鉄の槍、鋼の剣、中金貨1枚、大銀貨5枚、大銀貨3枚が出て来た。ワーピングドラゴンに関しては無視をした。


 何故無視をしたのか、それはワーピングドラゴンがいる位置と階段の位置関係に原因がある。ワーピングドラゴンは冒険者から逃げるように動く。そのため階段から離れた位置にいる事が多い。そのため今回は急ぎで探索をしていたためワーピングドラゴンを無視したのだった。


 そんな探索を終えた愁達がギルドに帰ってくるとそこには衛兵がいた。どうしたんだろう?


「君たちがシュウ クホウインのパーティーか?」


 その衛兵が突如話しかけてきた。しかも俺の事を探してる?


「そうです。一体どういった用件でしょうか?」


「今から王宮まで足を運んでほしいのです」


(・・・は?王宮?王宮ってあの王宮?)


「それは私1人でしょうか?それともパーティーメンバーも一緒にでしょうか?」


「お好きな方で大丈夫です。そこはシュウ殿にお任せします」


「わかりました。準備をするので少しばかしお待ちください」


 突然の展開で少々頭が理解できていないが待たせるのは申し訳ない。そう判断した愁は家にワープで戻り3人で話し合った。



―――…――…―――


「王宮ってどうかしたのかな?」


「多分ですがゴブリンキングの秘薬Ⅲに関する事ではないですか?」


「なるほど・・・それでか・・・どうするべきだと思う?」


「断るべきですね」


 愁の問いにハクが即答する。愁が3日後のオークションでゴブリンキングの秘薬を出すことはすでに他の国へと知られている可能性があるからである。そんな状態でオークションに出てこないとなると冒険者としての信用にかかわる問題に発展して今後オークションに参加できなくなる恐れが生じてくる。今後の事を考えるとそれだけは何としても避ける必要が愁達にはあった。


「とりあえず王宮には行くか」


「畏まりました」


「私は家にいるよ。もしかしたら呼び出している最中に家の中を襲うなんて輩も居そうだしね」


「ルナ、大丈夫か?」


「任せて、そこいらの冒険者や盗賊、衛兵に負ける要素なんて無いわ」


「家の留守は任せる」


 愁はそう言うとワープを使いギルドへと戻る。



―――…――…―――


 ギルドに戻った愁は衛兵に連れられて王宮へと足を踏み入れた。そして謁見の間に通された。


 謁見の間は人が50人は入れるであろう空間が広がっていた。そして床から少し高くなっている場所に玉座があり、そこに男が座っていた。どうやら彼が国王のようである。


 愁は謁見の間に入りしばらく歩いて王の下へと行き跪く。王はそれを見て言葉を発した。


「面をあげよ」


 それを聞いた愁は顔をあげた。


「そちがゴブリンキングの秘薬Ⅲを手に入れた冒険者のシュウで間違えないか?」


「えぇ、そうです」


「現物はあるのか?もし良ければ鑑定を行いたい」


「構いませんよ」


 そう言って愁はアイテムボックスの中にあるゴブリンキングの秘薬Ⅲを取り出す。それを見た国王は少し動揺するも表情には出さず、側にいた物体鑑定のスキルを持つ従者に声を掛けて鑑定をするように命じる。そして従者は愁の持っている秘薬を手に取り王の下へと持って行き目の前で鑑定を行った。そして結果を此方には聞こえないようにぼそぼそと話す。それを聞いて満足したのあろうか、王は頷いた。それを見た従者はゴブリンキングの秘薬Ⅲを愁の下へと手渡す。


「確かにそれは本物のゴブリンキングの秘薬Ⅲのようだ」


「国王様、これは偽物ですよ?」


 突如愁が声をあげる。それに対して国王が表情を変えず告げる。


「どういう事だ?」


「これは『複製』のスキルを使って作られた偽物ですね。さらに言えばそこの従者さん、隠蔽を使って複製とボックスのスキルを隠しているみたいだけど無駄だよ?隠蔽Ⅲじゃ隠せる物も隠せていないよ?」


「グリム、どういう事か説明して貰おうか」


 グリムと言われた従者はオロオロしていた。まさか自分の企みが気づかれるとは思いもしなかったからである。


「国王陛下、この者は嘘をついています。私がそのような事をするはずがないですか。仮に私がした証拠はあるのですか?そこの冒険者」


 凄まじい形相で愁を睨みつけるグリム。愁は内心呆れていた。


「なんでこんなとこでスキルを使わなきゃいけないのか・・・」


 愁はそう言うと右手に持つゴブリンキングの秘薬の偽物を地面に置いた。そして完全解析のスキルを使いゴブリンキングの秘薬Ⅲを鑑定する。そしてその鑑定結果が他の者にも見えるように可視化した。


 鑑定から完全解析になってから結果を任意の人物、もしくは周囲に可視化させることが可能になった。つまり物を鑑定した物をハクやルナに対して見せる事も可能になったという事だ。ちなみに鑑定結果としては以下のようになっている。


名前:ゴブリンキングの秘薬Ⅲ(偽物)

ゴブリンキングの秘薬Ⅲを複製のスキルを使い作られた偽物。

作成者:グリム・ロンド


「グリムよ。覚悟は出来ているのか?衛兵、そやつを牢獄へと閉じ込めるのだ」


「国王様、少しお待ちください。このままゴブリンキングの秘薬Ⅲをどうされるおつもりですか?」


「ふむ、確かにそうだな・・・グリム、さっさと本物を出すのだ」


「出せと言って出す奴がどこにいるんだ!」


 吹っ切れたのか、グリムは本性をさらけ出す。そんなグリムを見て愁はため息をついた。


(めんどくさいな・・・)


 愁はそんな事を考えながら続けた。


「国王様、今からこの者の持つゴブリンキングの秘薬Ⅲを取り返すので20秒ほど時間を下さい」


「うむ、構わぬぞ。しかしどうやって取り返すのだ?」


 愁は国王の質問には答えずスキルアブソープションを使いグリムの持つボックスのスキルを奪う。その後ゴブリンキングの秘薬Ⅲの本物を自らのアイテムボックスの中に移動させ、スキルトランスファーを使いグリムの下へとボックスのスキルを返却した。そしてアイテムボックスの中からグリムが奪っていたゴブリンキングの秘薬Ⅲを取り出す。


「国王様、秘薬はこの通り回収したので牢獄へと閉じ込めてもらって構いませんよ」


「バカな、何故俺のボックスの中にあるゴブリンキングの秘薬Ⅲを貴様が持っているのだ?」


「さぁ?」


(あー・・・めんどくせー)


 愁としては早く家に帰ってゴロゴロしたかった。そんな事を考えながら適当に返事をしたため、グリムが何かしら大声でほざいている。そんな事を気にせず衛兵たちがグリムを連れて行く。グリムの叫び声もだんだんと小さくなり、扉が閉まる頃には聞こえなくなっていた。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


次回は早ければ深夜、遅くても明後日の夜に投稿する予定です。


以前話しましたが明日は友達の家に泊まるので更新が出来ない恐れがあります。更新が出来ればしますが、出来なかった場合の更新は明後日、つまり金曜日の夜になります。

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