表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/138

56話:パーティーの名前と槍の名前

ハクの発言に関する意見を数多くいただきました。


ハクの発言に関してですが、45話における愁の「お金を稼ぐか」という発言を実行したにすぎません。あくまでも愁の発した言葉に従っただけです。ハク自身はルナ同様に使いたいという思いでした。


ちなみにあまりネタバレは好ましくないので詳しくは言いませんが・・・ゴブリンキングの秘薬Ⅲは後程再び出てくる予定です。今回は売却という形になりましたが・・・次回でてくるときは・・・


この先は読者の皆様の想像にお任せします。少しだけ長くなりましたが以下本編をお楽しみください。

 愁は無意識のうちに無理と言った。


「・・・やっぱりですか」


(わかっとったんかい!)


 心の中で突っ込む愁。漆黒の天使なんてパーティーネームなんて名乗れない!と言うか、何故天使?


「ちなみにですが、何故天使なんですか?漆黒は多分俺の黒髪と黒い瞳が影響していると思うんですが・・・」


「天使なのは後ろの2人ですよ。シュウさんは冒険者とは思えないほどの美人を連れているんですからね?少しは自覚して下さい」


 なるほどっと内心納得がいく愁。しかし漆黒の天使なんて言う恥ずかしいパーティーネームを名乗る気にはなれない。


「クレセントムーンじゃダメですか?」


 三日月と言う意味のパーティーネームである。理由?そんなの気分だよ!


「なんかダメな気がします」


(なんでやねん!)


 またもやリムに対して内心突っ込みを入れる愁。気がするで決めて良いのか?


「んじゃーアルケイディアは?俺の祖国の言葉で言い換えると理想郷って意味だけど」


「理想郷?どういう意味なんですか?」


「想像上に描かれた完全な状態の世界、つまり理想的な世界と言うわけです」


「ふむ・・・悪くないですね。では今後シュウさん達はアルケイディアと名のって下さい」


「わかりましたー」


 そう言って愁、ハク、ルナはギルドカードをリムに渡した。そして戻ってきたギルドカードにはアルケイディアの文字が入っていた。


「そう言えば名前で思い出したんだけど・・・ハク、ルナ、相談したい事がある」


「「わかりました」」


「んじゃリムさん失礼しますね」


 そう言って愁とハクとルナはギルドを後にした。



―――…――…―――


「御主人様、相談とはなんですか?」


「この槍の名前を考えようと思っているんだ。2通りぐらい候補があるんだ」


 そう言って愁はアイテムボックスから以前グレイブに作ってもらった闇の魔石とハーケンの棘を使った槍を取り出した。


「1つは闇魔槍グングニル。もう1つは闇魔槍レークスハスタ。どっちが良いと思う?」


「グングニル!」


「レークスハスタ!」


(うん。なんか展開読めたよ・・・)


 ハクがグングニル、ルナがレークスハスタと言った。


「またじゃんけん?」


「「もちろん」」


「今回も私が勝ちます!」


「前回の雪辱を果たします!」


「「最初はグー、じゃんけん」」


「「ポン」」


 そう言ってハクはパー、ルナはチョキを出した。


「決め方があれだけど・・・とりあえずこの槍の名前は闇魔槍レークスハスタだ」


 そう言って完全解析でレークスハスタを鑑定すると名前の部分にしっかりと闇魔槍レークスハスタとあった。


「そう言えば奴隷オークションっていつなんだっけ?」


「オークションの次の日に商業ギルドにて行われます。ゴブリン秘薬Ⅲを販売したお金でウサギの獣人の奴隷を買われるんですか?」


「買うかどうかは見てみないとわかんないけど一応そのつもり。そして出来れば戦闘にも参加してもらおうと思ているけどどうかな?」


「悪くないと思いますよ」


「了解。とりあえずオークションがある3日後までは迷宮に入る」


「「畏まりました」」


 こうして今後の予定を立てた愁は明日に備えて睡眠をとった。いつものようにハクとルナが布団に侵入してきたのでおいしく頂いた。次の日の朝、なんだかだるい気がするが迷宮へと向かった3人であった。



―――…――…―――


 迷宮では前回のランクアップ試験で5階層まで突破したので6階層までワープした。そして完全解析のスキルを使い6階層全体の様子を把握する。すると宝箱が2つとワーピングドラゴンが1体、オークをたくさん発見した。


「宝箱2つとワーピングドラゴン、階段の位置もわかったけどどうする?」


「もしかして御主人様のスキルの完全解析と言うやつですか?」


「うん」


「御主人様がどんどん規格外の人間風の生物に・・・」


「シュウさんはやっぱり人間じゃないよ!」


(なんかこの展開、昨日もあったような・・・)


 若干のデジャブを覚えながら愁は探索を開始した。まずは一番近くにある宝箱へと向かう。そして完全解析を使い擬態箱ではない事を確認してさらに罠が無いかを確認して宝箱を開けた。すると中には中金貨が1枚入っていた。


 そもそも宝箱には2種類が存在する。1種類目は迷宮生成時のエネルギーによって生じる宝箱で、中身は非常に稀少価値の高い物になる。またこの宝箱は階層が深い階に存在していることが多いとされている。もう1種類は死んだ冒険者の装備品や持ち物が宝箱となって迷宮に現れるタイプの計2種類である。この宝箱は各階にまんべんなく配置されるが、人があまり入らない迷宮ではこの宝箱を見つける事は少ないと言える。今回見つけた中金貨1枚は後者の冒険者の持ち物が宝箱になったタイプだろう。


「中金貨1枚かー、良いのか悪いのかわからん」


「御主人様に同じく。あまりにも額が微妙すぎます」


「手に入ったからラッキーじゃないですか!」


 そんな会話をしながらも迷宮を進む3人であった。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回は・・・今日中か遅くても明日には投稿する予定です。


明日は友達の家に泊まって遊ぶ予定なので投稿できないかもしれません。その時は申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ