50話記念ネタ話:もしもハクが異世界転移で地球にやってきたら?
ネタの話です。続きは100話(?)でするかもです。
ハクは目を覚ますと白い天井が見えた。
「ここ、どこだろう・・・」
「xxxxx、xxxxxx」
「何を言ってるんだろう?」
「xxxxxx?」
(あ、そうだ、翻訳スキルをONにすれば・・・)
「君どうしたの?」
「あなたは?」
「あ、ごめんね。僕は久鳳院愁だよ。君の名前は?」
「ハク アルフィンと申します」
「その銀髪に名前から君は外国人かい?」
「そのー、がいこくじん?とはなんなんですか?」
「異国の人の事を指す言葉だよ」
「多分私はその外国人ですね。ここはどこなのですか?」
「日本だよ?」
「に、にほん?」
「そう、日本」
「初めて聞く国の名前です・・・」
「え、結構有名だと思うんだけどなー・・・って、その耳!?」
「ほえ?耳がどうかされたんですか?あぁ、私はエルフなんです」
「エルフ!?」
「はい」
そう言ってにっこり微笑むハク。それと反対に愁は驚き戸惑っている。
(エ、エルフってファンタジーやラノベに出てくるあれだよな?そ、それにあの体・・・ジュルリ)
「んでハクさんのようなエルフがどうやってこの場所に来たの?」
「森の中を散歩していると気が付いたらあそこにいました」
そういってハクはベッドの上を指さした。どんな場所にワープしてきてるの、本当に・・・
「でもなんでエルフのハクさんが俺と会話が出来ているの?」
「あぁ、それは翻訳のスキルを使っているからですよ~」
「便利な物もあるんだねー」
「あれ?スキルを知らないんですか?」
「もちろん!そもそもスキル何てこの世界に存在しないよ?存在するのは架空の中だけだよ?」
「ふぁ!?もしかして、魔法とかも存在しないのですか?」
「もちろん」
そう言って愁は親指を立てた。愁からしたら当たり前の事ではあるが、ハクからすると信じられない情報であった。ハクのいた異世界アイリスは一言で言えばRPGの世界である。そして突如異世界転移で地球の様な科学の発達した科学中心の場所に来てしまえば戸惑うのは必然である。
「でしたらここの人たちは皆魔力を持っていないのですか?」
「うん、持ってないよ?その代り便利な道具がいっぱいあるけどね」
そう言って愁は上にある電灯を指さした。
「愁さん、それはなんなのですか?」
「一言で言えば明かりだよ。ほら」
そう言って愁は部屋にある電灯のスイッチを押した。すると電気がついて部屋の中がより明るくなった。
「そ、そんな簡単にここまで明るくなるんですか!?他にはどんなものがあるんですか?」
ハクからすれば地球に存在するありとあらゆる道具が目新しい物に見えた。ハクのいた世界は地球で言うと中世ヨーロッパの時代程度の技術力しかなかった。そのため現代で同じような物と言えば鍬等の農作業具、投網等が挙げられる。身近な物であれば少し違うが石鹸や蝋燭もある。
「私、とんでもない場所に来てしまったようですね・・・」
「んまー、これも何かの縁だし仲良くしよ?」
「はい、よろしくお願いします、御主人様」
「御主人様!?」
飲み物を飲んでいたら確実に勢いよく吹き出すような光景を容易に想像出来る程愁は驚いた。
「何か変でしたでしょうか?」
「うん、大分おかしい」
「ダメ・・・ですか?」
瞳をウルウルさせながら迫ってくるハク。そんな姿を見てしまえば断ることは出来ない愁であった。
「わかったよ!2人でいる時だけだぞ?」
「はい、御主人様!」
先ほどとは180度打って変わって満面の笑みを浮かべるハク。あぁ、この笑顔守りたい・・・
そんなこんなで突如エルフとの生活が始まった愁であった。
・・・続くかも?
最後まで読んで頂きありがとうございます!
現代から異世界と言う展開はよくありますけど・・・異世界から現代と言うのも案外書いていて面白かったです!
次回からは本編に戻ります。次回は今日中に投稿する予定です。




