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48話:陰謀と言う名の愚策の始まり

修正>


46話:


対称→対象

不是→風情

着て→聞いて


以上のミスを指摘して下さった皆様、ミスを指摘してくれてありがとうございます。



そして以下感想の御返事です。


ヘモンズの死亡フラグに関する意見を数多くいただきました。今回はあからさまに死亡フラグと言う物を建ててみました!書いてて展開が読めるせいか、これはこれで書いていて面白いです(笑)機会があればまたこんな風な話を書いてみようと思います。



リムがそれなりの強さなのに何故捕まったのか?と言う感想を頂きました。これに関しては本編で明らかになるので楽しみにしていただけると有難いです。



そして対人スキルに関して募集をしたところ数多の意見を頂けたので後程登場させる予定です。『アサシン』と『無空領域』に関するアイディアを元にしたスキルを登場させる予定です。アイディアをくださった方々、ありがとうございます<(_ _)>



長くなりましたが以下本編です。お楽しみいただけると有難いです。

 愁達は洞窟の中を進んでいた。すると愁の探知に何かが引っ掛かった。


「ストップ、止まってくれ」


「す、すとぷとはなんだ?」


 冒険者たちが首をかしげその中の一人が疑問を口にした。


「俺の故郷で止まれって意味の言葉だ。とりあえず前方に何かがいる」


「貴族を攫った連中かな?」


「多分そうだろう。ハク、ルナ、前方の警戒を頼む。俺は一歩下がる」


「「畏まりました」」


 こうして足を進める愁達と冒険者であった。しばらく歩くとそこには愁の探知に引っかかった者がいた。


 そう、ヘモンズの雇った盗賊達である。


「ぐへへ、こんなとこにこんな上玉の女がいるとはな!」


「商人に売る前にやっちゃっていいよな?」


「お、そりゃー良い提案だな」


 下卑た会話をする盗賊達。その会話が終わると自ら持つ武器を掲げた。


 盗賊達の対応をしたのはルナであった。見張りなのか、4人しかいないせいでルナが一方的に盗賊を蹂躙する形になってしまった。そして事態は突如動き出した。


 愁は背中から冒険者の持つ剣で斬られたのであった。


「な、なにをする?」


「なにをするだってよ?ばっかじゃねーの?お前らを殺すためにヘモンズ様が企てた作戦にまんまと引っ掛かったんだよ」


 そう言って笑いだす冒険者達。その笑い声を聞いたのか、リムを連れたヘモンズがやって来る。もちろんヘモンズは自由に動ける状態である。それに対してリムは縄で縛られて自由に動けない状態であった。


「お前が冒険者のシュウか?」


 そう言ってヘモンズが問いかけてくる。その際に愁も冒険者たちによって縄で縛られていく。


「そうだ、俺が何をした?」


「お前は我が叔父上のフレッドを殺した。盗賊行為をされたと言っていたが、それは絶対にありえない。叔父上が盗賊行為なんてするわけがない」


「事実、俺は盗賊行為を受けたんだが?インフォメーションカードは確認したのか?」


「もちろんだ、あれのどこが盗賊行為なんだ?」


 ヘモンズはとんでもないアホな発言を行った。ちなみにそれを聞いたリムは呆れた表情をしている。


 インフォメーションカードにはしっかりとフレッドが愁達を攫って盗賊行為を行った事がしっかりと書かれていた。これに関してギルドもフレッドとブラッドが行ったのは盗賊行為だと認めている。


 その決断に納得がいかなかったのが今回の陰謀の主導者であるヘモンズであった。ヘモンズの主張は「叔父上のあれは納税の義務を怠った者に対する制裁で決して盗賊行為ではない」であった。どこからどう見ても無理がある発言である。それを聞き入れられなかった腹癒せに愁達を殺すことを今回計画したのが全ての始まりであった。


「リムさん、この世界の貴族とはこういう感じなんですか?」


「・・・遺憾ながら」


「はぁ・・・ハク、あれを使ってリムとルナと共に行くんだ」


「畏まりました」


 そう言ってハクはルナの手を取りながらリムの下へと移動した。そして小声で詠唱を行った。


「時空の狭間を駆けし移動術を我が魔力にて行わん、ワープ」


 ハクはルナ、リムの手を取ってワープのスキルを使い洞窟の入り口までワープしていた。


「な、なんだあのスキルは?奴らはどこに消えた?」


 焦るヘモンズと盗賊と冒険者達。目の前にいた人間がぼそぼそ言いながら突然消えたのだ。傍から見れば怪奇現象である。


「上手くやったようだな」


 愁はそう言うと風化と念じて自らのロープを風化させた。数秒で愁は自由の身となった。


「貴様、どうやって自由になった?」


「ん?魔法だよ?」


「ばかな、そんな魔法があるとは聞いてないぞ!貴様はレベル13(・・・・・)の冒険者のはずなのに・・・」


「仕方ないんじゃない?俺のステータスって嘘のステータスだからさ?」


「な、なんだと?」


 明らかに目の前のヘモンズは動揺している。愁のステータスは自らが持つ人物鑑定のスキルを使ってレベル13だと判断していた。人物鑑定のスキルを過信しすぎたのが今回のヘモンズの失敗である。そしてハクのステータスも『隠秘』によって正しい認識を持たなかったのも失敗の原因である。


「さてと、どうしようかなー?その前に背中の傷治すか」


 愁はそう言ってリザレクションと念じて背中の切傷を瞬時に治した。それを見ていた冒険者たちは顔が真っ青になる。そしてちょうどいい機会だと考えて鑑定を使い目ぼしいスキル探し出してスキルアブソープションを使って奪った。結果として『炎魔法Ⅲ』、『土魔法Ⅲ』、『広域化』、『マッピング』、『光魔法Ⅲ』、『算術Ⅲ』を手に入れた。


「さてと、皆さんに選択肢を与えましょう」


 そう言って愁は2つの選択肢を皆に与えた。


1:楽に死ぬ

2:苦しんで死ぬ


「みなさんどっちにします?ま、死ぬことには変わりないんですがね」


「ふざけるな!この人数差でどうこうなると思っているのか?」


 ヘモンズの発言は正しかった。現在この場にいるのは愁1人に対して冒険者10人、盗賊20人、ヘモンズの計31人である。普通に考えると愁は圧倒的に不利である。


「どうにかなるから選択肢を与えたんですよ?」


 余裕そうに愁がそう言うと後ろにいた冒険者の2人が愁に斬りかかった。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


次回は今日中、少なくとも明日には投稿する予定です。


そして近い内にドラ〇エのイル〇カの作品が出るみたいですね。お金に余裕があれば購入しようと思います!笑

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