43話:ランクアップ試験Ⅱ
PVがすでに150万を超えていました・・・。
何と言うかビックリです!
読んでくださってる皆様、読んで頂きありがとうございます。これからも楽しんで頂けると有難いです。
明日は企業説明会で朝から夜まで投稿できそうにありません。明後日には明日の分も頑張って投稿しようかと思います。
階段の前にたむろしていた10体のゴブリンを倒した愁達は4階層に降りてから休憩を始めた。外ではそろそろ寝る時間になっているからである。愁達は4時間交代で1人づつ野営をすることにした。そうして近くに小部屋が無いか探し始めた。少し歩くと小部屋を発見した。そこで愁達は野営をすることにした。
「今日はこの辺で切り上げようと思う。ハク、調理の準備を頼む。ルナは警戒を頼む。俺はテントを組み立てる」
それを聞いたハクとルナは各々行動を開始した。ハクのボックスの中には調理器具や食材が入っている。愁達にはボックスやアイテムボックスがあるからこそできる事である。他の人たちには真似出来ない事である。現にリムは普通の野営食の干し肉やパンで食事を済ませようとしている。そんなところに愁達の料理の匂いが漂ってしまえば試験官であるリムでも我慢が出来るはずがない。そこに愁がやって来た。
「リムさんも良ければいかがですか?」
リムからするととんでもなく有難い申し出である。現在所持している食料は野営の食事のため味は悲惨である。
「シュウさん、良いのですか?」
「えぇ、構いませんよ。3人で約1ヶ月野営出来る程の食料を常に所持しているため問題ないです」
「・・・非常識です。ですがありがとうございます。御言葉に甘えて食事を頂きます」
そう言って冷たい視線を向けてくるリム。うん、やっぱこれ癖になるわ!
こうして愁とハクとルナとリムは食事を共にして睡眠をとった。ちなみに警戒の順番としてはハク、ルナ、愁の順番である。
―――…――…―――
ルナに起こされてから愁は周囲の警戒をしていた。ついでに愁は探知を使いリムの様子を調べた。ぐっすりと寝ていることを確認した愁は魔銀と聖銀の剣をアイテムボックスに仕舞ってグレイブに作ってもらった槍を取り出した。そして一番近くにいた3匹のゴブリンを相手に槍で戦った。グレイブ達の作った槍は難なくゴブリン達の命を奪い去った。
しかし今になって気づくことがあった。この槍には名前が無い。鑑定しても『名無しの槍』としか出ない。愁は小部屋に戻って槍の名前を考え始めた。しかしそれっぽい名前が全く浮かばないでいた。そんなこんなしていると気が付けば朝の鐘が聞こえた。するとハク、ルナ、リムは目を覚ました。槍の名前を考えるのは今度に回そう。愁はそう考えた。
「おひゃよおごじゃいましゅ、ごひゅじんはま」(おはようございます、御主人様)
「シュウさん、おはようございます」
うん。ハク相変わらず可愛いな。
「おはよう、朝ご飯を食べたら5階層目に行くぞ」
「かひこまひまひた、ごひゅじんはま」(畏まりました、御主人様)
「了解です。とりあえず朝食は私が作りますね」
そう言ってルナは朝食を作り始めた。
(それにしてもハクは相変わらず朝は可愛らしいな。抱きしめてイチャイチャしたい!でもそんなことするとリムのあの冷たい視線が・・・それも悪くないかも!)
朝からアホな思考全開の愁であった。
さて、朝食を作っているルナであるが、今回初めて頼むことになる。あれ?大丈夫なのだろうか?少し心配だったがそれは杞憂に終わった。
うん。大丈夫と言うレベルじゃなかったよ。あれは『ダークマター』と言う名の謎の物体Xである。毒物だよ!ど・く・ぶ・つ!なんで卵で目玉焼きを作ろうとしたら黒いドロッとした物体になるんだ?世界七不思議の1つである。
さてそんな毒物を見た俺とリムは完全に開いた口が塞がらない状態であった。ちなみにハクは顔が真っ青になっている。うん、気持ちはわかるよ。まさかここまで料理がだめだったとは思わなかったよ。
「あそこで果実酒を入れていれば上手くいったかもしれません・・・次こそは・・・」
ルナは何を言ってるんだろうねー?
そんな朝からの出来事に出鼻を挫かれたが4人は5階層目に行く階段を探した。すると30分程度で下に降りる階段を発見した。そして5階層に降りると中ボスのゴブリン3体とゴブリンヒーラーが1体、そして見たこともないゴブリンが1体いた。
「ハク、あれはユニークモンスターか?」
「多分そうだと思われます」
そう言われた愁はユニークモンスターを鑑定した。
名前:ユニークゴブリンマジックナイト ♂
レベル:90
ギフトスキル>
・心眼
・炎魔法Ⅴ
・魔法剣創造
スキル>
・剣術Ⅴ
・炎魔法剣Ⅴ
(なんだこのゴブリンは・・・)
「御主人様、流石にあれはやばいです」
「シュウさん、あれ私よりも強いです」
ハクとルナは瞬時に鑑定や真実の目を使いユニークモンスターの鑑定を行った。
「試験は一旦中断する、引くんだ」
そう言ったのはリムであった。
しかし愁はその言葉に応じなかった。初めて自らの全力で戦える相手が現れたのだから・・・リムに自らの全力がばれてしまうのは大きな問題であるが、今ここでこのユニークモンスターを見逃すことも愁には考えられなかった。
「俺はこいつを倒す」
そう言って愁は使わないと思っていた召喚武器の紅鴉を召喚した。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
次回は深夜に投稿する予定です。遅くても明後日には投稿します。




