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37話:ランクアップ試験と迷宮と

今日はなんだか調子が良いです。



修正:

36話>

用意出来た時で構わないが、容易出来た時で構わないになっていたため修正。

35話>

面白そうな奴らじゃが、面白そうに奴らじゃになっていたため修正。


上記ミスを指摘して下さった方、ありがとうございます!


 愁が目を覚ますと美女に挟まれていた。昨晩は一言で言うならばすごかった。ハクはいつも通りであるが、ルナには驚かされた。最初の方はぎこちなさしか感じなかったがスポンジの如く知識を吸収して行き、最終的にはハクとほとんど変わらないほどにまでなっていた。


 ちなみにそんなルナであるが人族の営みに関しては以下のように言っている。


「人族の営みは私達魔物や聖獣に比べて非常に濃厚で激しく気持ちがよかったです・・・今でも忘れないあの絶頂に達した感覚。あぁ、癖になっちゃいました。それにフェアリオン様にもこの感覚知ってもらいたいです・・・シュウさん、私をこんなにしちゃった責任という事でお願いしますね?」


 あれぇー?話の方向性がとんでもない方向に・・・


 そんな事を考えているとハクとルナが目を覚ました。


「おひゃよおごじゃいましゅ、ごひゅじんはま」(おはようございます、御主人様)


「おはようございます」


 呂律のまわってない寝ぼけハク可愛いな!


「おはよう、ハク。ルナ。ハクが寝ぼけているしルナにも人族の街と言う物を知ってもらうためにも朝食はギルドで食べよう」


「ひょうきゃいひました、ごひゅじんはま」(了解しました、御主人様)


「人族の食事処ですか・・・楽しみです」


 寝ぼけたハクもしばらくすると復活して寝ぼけながらハクが言った事を耳元で囁いてあげると顔を真っ赤にしていた。うん。やっぱりハク可愛いな。


 そんな感じで朝を楽しんだ3人は着替えを済ませてギルドにある定食屋へと向かった。



―――…――…―――


 ギルドへと着いた愁達は早速定食屋へと入り席に座った。ギルドに入った辺りから愁達に向けられる視線が気になって仕方がない。絶世の美女2人が1人の男について行ってる光景を見ると気にするなと言うのも無理な話ではある。しかしながらハクやルナに対して下品な視線を向ける輩に対しては愁は恐怖の邪眼を使った。途端にギルドの中で数人の冒険者が地面に蹲った。いい気味である。


「いらっしゃい、何にするかい?」


「日替わり朝食を3人前お願いします」


「あいよ、掛けて待ってな」


 注文を受けた食堂のおばちゃんは厨房へと向かった。厨房から段々といい匂いが漂ってくる。そしてしばらくすると出来た料理を持ってきてくれた。


「あいよ、お待ちどうさん」


 今日の日替わり朝食はレタスっぽい野菜をパンで挟んだサンドイッチっぽいのと、目玉焼き、干し肉、スープであった。これで中銅貨3枚、つまり日本で言うと300円である。うん。安い。しかも味も悪くない。安い、うまいが揃っていて素晴らしい!


「ふむ、人族はこのような物を食べるのか・・・しかも普通に食べるよりもおいしいな・・・」


 ルナの中では世界がどんどん広がっていた。普通って発言が少し気になるところだがあえて突っ込まないでおこう。


 しばらくして食べ終わりお会計を済ませた3人はリムのいるカウンターへと並んだ。しばらくすると順番がやってくる。


「昨日のは片付きましたか?」


「えぇ、準備は終えていますよ。まずは此方がルナさんのギルドカードになります。ギルドの説明はシュウさんから受けてください。そしてルナさんなんですが聖域の件もありますし特例でランクをシュウさん達と同じランクにしようと思います。そしてハクさんは今回の依頼でCランクへのランクアップ試験が受けられるようになりましたがどうしますか?」


「私は御主人様が問題なければ受けようかと思います」


「俺も受けたいんだけど3日後で良いですか?その時に新しい武器が手に入るので」


「畏まりました。3日後にシュウさん、ハクさん、ルナさんのCランクへのランクアップ試験を準備しておきます。内容としてはダンジョンで私を連れて5階層まで突破してもらうのが試験の内容になると思います。もちろん私は試験官として手出しは一切行いません。詳しい説明は試験の際に行いますね」


「わかりました。そういう事なのでダンジョンに行こうと思います。許可証をお願いできますか?」


「畏まりました。此方になります。気を付けて下さいね」


「わかりました」


 そう言ってシュウとハクとルナはギルドを後にした。


 そして自宅の空き部屋へと戻りワープを使ってダンジョンの入り口付近へとワープした。


 突如場所が変わったことにルナが驚いているが愁とハクは無視をして足を進めた。



―――…――…―――


 愁達はダンジョンの2層にいた。道中にいるゴブリン達からしっかりとスキルを奪っている。今回の目的としては、ランクアップ試験までにルナに短剣術Ⅴのスキルを、ハクに剣術Ⅴ、自らは魔法スキルのバリエーションを増やす事を主な目的としている。


 今までゴブリン達から『短剣術Ⅱ』×4、『剣術Ⅱ』×3、『炎魔法Ⅰ』×2、『土魔法Ⅰ』、『風魔法Ⅰ』、『水魔法Ⅰ』を手に入れた。短剣術、剣術共にⅢへとなった。そして3層へと行こうと思っていたところ、探知にワーピングドラゴンが引っ掛かった。鑑定を行うと、


ワーピングダークドラゴン ♀

レベル23

スキル:加速Ⅴ・ワープ・闇魔法Ⅴ・爪術Ⅴ・状態異常耐性Ⅴ・魔法耐性Ⅴ・探知Ⅴ


(闇の魔石って事は・・・新しい武器に使えるかもしれない!)


 そんな事を考えた愁はとりあえず自らが持つスキルと被るスキルをスキルトランスファーでハクへと渡す。そしてスキルアブソープションを使い全てのスキルを奪う。そして使っていたグランアックスをアイテムボックスへと仕舞い、召喚武器の紅鴉を召喚する。そしてワープを使ってワーピングドラゴンの目の前に出現し居合切りで首を落とした。そしてドロップアイテムの闇の魔石を獲得する。その様子を見ていたルナは驚愕の表情に包まれる。


「召喚武器にここへ来た時のワープ・・・シュウさんは何者なんですか?」


 どうやら誤魔化しが効きそうにない状況へとなってしまった。



最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回は早ければ今日中、遅くても明日には投稿できると思います。


そして39話と40話は19話と20話みたいに本編に関係のない話になると思います。

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