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35話:調査の終了と報告とルナ

32話にて奴隷商の名前の修正漏れが2カ所あったため修正。


34話にてギフトスキルがユニークスキルとなっていたので訂正。


報告して下さった方々ありがとうございます!


※今回の話は少し長めです。

『さて、そうと決まればルナ、此方に来なさい』


『畏まりました』


『今からあなたにいくつか私の持つスキルを付与します。今後旅の中でシュウを助け、有効に使いなさい。エンチャント』


 フェアリオンがそう言うとルナに対していくつかのスキルが付与された。言語能力Ⅲ、擬人化、真実の目が付与された。


『ルナよ。恩返しも大事ですが、たまには帰ってきて色々聞かせてくださいね?』


『もちろんです、フェアリオン様』


 ルナは擬人化のユニークスキルを使いユニコーンの姿から人間の姿へと変える。ルナの容姿を一言で言うなれば絶世の美女である。ハク並みの美女ktkr!


 身長は175cm程度(参考程度にハクは160cmあるかないか程度、愁は180cm程度)と女性にしては高めで、透き通るような金髪のポニーテールは肩甲骨の辺りまである。目はキリッとしており、瞳の色は金色。唇はハクに比べると少し濃いピンク色をしている。出るところはハク並みに出ている。


 そんなルナを見た後、愁はハクに事情を説明してパーティーを組むことにした。そしてハーケンから棘を1本頂く。


『色々と気を遣って頂きありがとうございました』


『よい、気にするでない』


『ルナを大切にしてね?』


『もちろんです。今さらなのですが、フェアリオン様に呪いをかけたやつはどういったやつなんですか?』


『人族の2人組だね。見た目は両方人族でも片方が魔族であった』


 ・・・あれぇー?なんか以前どこかで見たような気が・・・


『魔族の方が邪眼を使って来た時にはユニコーンたちは軽く恐怖に陥っていたな』


 ・・・多分ブラッドだな。


『多分ですが、その魔族と人族は死にました』


『ふぇ!?』


『以前拉致されたので返り討ちにしちゃいました!』


『なるほど。お主は強いのだな。さて、そろそろお別れの時だ。長時間人間がこの聖域に存在するとそち達の体に悪影響が生じる。早めに行くのだ』


『わかりました。ありがとうございます』


 そう言って愁とハクとルナはパーマナリアへと向かった。


『ハーケンよ。面白い人族もいたものだな』


『あぁ。でも良いのか?ルナを人族に預けたりして』


『構わん。それに奴らは面白そうな奴じゃ。どうせなら監視の目をつけておきたいだろ?』


『なるほどな。恐ろしいのー』


 そんな感じに愁が去った後はのほほんと会話をしていたハーケンとフェアリオンであった。



―――…――…―――


「御主人様、ルナさん大丈夫でしょうか?」


「どうだろうなー・・・少し不安ではあるけどなんとかなるんじゃない?」


「お二人が一緒でしたら多分大丈夫だと思いますよ」


 ルナがしゃべったことに愁とハクは驚愕の表情を浮かべる。


「そんなに驚かないで下さい?フェアリオン様のエンチャントによて私の言語能力のスキルレベルはⅤへとなりましたのでこの大陸におけるあらゆる言語が使用可能です」


「なるほど。これからパーマナリアの都市へ聖域の異変の解決の依頼を報告しに行く予定だ。その時少し手伝ってもらえるか?」


「もちろんです」


 こうして3人はしゃべりながらギルドへと向かった。



―――…――…―――


 愁はいつものように受付のリムのもとへと向かう。


「依頼完了しました。報告をしたいので別室をお借りできませんか?」


「かしこまりました。2階にてお待ちください」


 リムにそう言われて2階へと移動した。しばらく待っているとリムに声を掛けられて会議室へと通された。そこには1人のおじさん(?)がいた。


「おめぇさんが聖域の依頼を受けたDランク冒険者のシュウか?」


「はい、そうです」


「俺はギルドマスターのガウェインだ。とりあえず報告を聞かせてくれ」


 そう言われた愁は聖獣が呪いを受けていた事、呪いを解除した事等を簡潔に説明した。もちろん自身の情報は極力出さないようにしている。


「なるほど・・・いくつか質問良いか?」


「答えれる範囲でしたら」


「呪いをかけた犯人を聖獣は知っていたか?」


「はい。しかしその犯人は以前魔石を売りにメリリアナに行った際に襲われたので返り討ちにしちゃいました」


 愁のその発言にリムとガウェインが少なからず驚愕を示す。しかしすぐに平常心に戻った。


「次に呪いを解除した方法は?」


「それは自らのスキルですね。と言ってもどんなスキルかは教えれません。あ、鑑定をしようとしても無駄ですよ?あらゆるスキルやステータスを表示させる道具を用いようとも俺の本当の(・・・)ステータスは見えませんから」


 その発言にリムが驚く。ギルドマスターは軽く眉をひそめる程度に止めている。珍しくリムの表情が変わるなーっと愁が考えていると最後の質問をギルドマスターがした。


「最後に聞くがそのステータスを俺とリムにだけ公開することは出来るのか?もちろん秘密は守らせて貰う」


「無理ですね」


 愁は即答した。


「そうか・・・とにかく聖域の異変が無事解決したのは了承した。それを証明するまで報酬は払えないから後払いになってもいいか?」


「別に構いませんけど俺以外にも証人はいますよ?」


 そう言って愁はルナの方を指さす。ルナは何かを察したのか説明をした。もちろん説明の内容は愁と取り決めた必要最低限の情報しか出さない説明だ。


「私はルナと申します。聖獣ペガサスのフェアリオン様につかえていたユニコーンです。この度はシュウ様が主のフェアリオン様を救って頂いた恩賞として私はシュウ様の御傍にいます。何かしようと企てたらフェアリオン様の怒りに触れるという事をお分かり頂けると有難いです。それと宜しければ私も冒険者登録を行いたいのですが構いませんか?」


「冒険者登録の件は構わない。此方が何とかしよう。その代りと言ってはなんだが、本当にユニコーンであることを証明してくれないか?」


「畏まりました」


 そう言ってるルナは擬人化を解いて1mぐらいのサイズのユニコーンへとなった。ルナ曰く、擬人化のスキルは人の姿になれるとともに大きさも自由に変えれるらしい。


「確かにユニコーンだな。だがしかしなぜこんなに小さいのだ?」


「私の持つスキルでサイズを自由に変えれるので今回は部屋の中に収まるサイズと言う事でこの大きさです。本来でしたら2m弱はありますね」


「なるほど・・・とりあえず、今は帰ってもらって構わない。ギルドカードについては明日までに作っておく。報酬も明日で良いな?」


「「「はい」」」


「それでは帰ってくれて構わない」


 ギルドマスターにそう言われた愁とハクとルナは部屋を後にした。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回は本日中になると思います。



スキル解説:


スパーク:身に纏った雷を球体状に展開できる防御と攻撃を同時に行えるギフトスキル。


紫電:自ら纏う雷を高威力の紫電に変える。


レクスボルト:範囲攻撃。範囲内にひたすら雷がたくさん落ちる。破壊力はヘルフレアと良い勝負。


迅雷:雷を纏って相手に突撃する。突撃速度は光速。


エンチャント:対象に自らが持つスキル熟練度を渡せる。ただし使える才能のないスキルは渡すことが出来ない。


真実の目:鑑定の効果に相手の嘘等がわかるようになる。

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