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31話:現状確認と悪夢の予兆

スキル熟練度に関しての御意見を頂きました。


プロローグでは5になったものは未だおらずとあったのに本編ではⅤになっている物が数多く存在している。5とⅤは別物なのか?と言う指摘でした。


結果として言えば、5とⅤは同じです。ただ神の知識と現世では確実に差異が生じます。


ちなみにこの時神が持っていた知識は約1000年前の知識になります。1000年間の間アイリスは特に変わることなく存在しています。ある程度は発展しているけども・・・


今は、上記のように考えて頂けると有難いです。しばし考えた後に修正、もしくは改訂して問題の無い状態にしようと思います。



※今回の話はいつもに比べて少し短いです。

 ハクは自宅のベッドで目を覚ました。そしてぼんやりした意識の中、自らが愁を守るために気絶した事を思い出し慌てて辺りを確認する。そこは自宅の寝室であった。隣には静かに寝息を立てる愁。ある程度ハクは自らが置かれている状況を把握した。


「御主人様・・・御主人様はアホな一面もありますが、私からしたら世界最高の御主人様です。これからも一生ついて行くつもりですのでよろしくお願いします」


 そう呟いたハクは愁のほっぺに軽くキスをして再び夢の世界へと旅立った。



―――…――…―――


 ベッドで愁が目を覚ますとハクがいつものようにキスをしてきた。


「おはよう、ハク。もう大丈夫かい?」


「おはようございます、御主人様。おかげ様で大丈夫です!そのー、気絶して御役に立てず申し訳ないです」


「気にしないで。それよりも朝食を食べようよ。昨日は忙しくて御飯を食べていないんだ」


「申し訳ございません・・・すぐ支度をします!」


 そう言ってハクはそそくさと朝食移動し朝食の準備に取り掛かった。その間、愁は自らのステータスを確認した。するととんでもないことになっていた。


名前:シュウ クホウイン

年齢:18歳

種族:人族 男

レベル:67

HP:1420

MP:7200

STR:1400

INT:7100

SPD:1400

LUC:14000

ギフトスキル>

・スキルアブソープション

・天運

・スキルフュージョン

・スキルトランスファー

・隠秘

・詠唱破棄

・アイテムボックス

・ボックス ×3

・ヘルフレア

・濃霧

・風化

・リザレクション

・恐怖の邪眼

・見切り

・生活魔法Ⅴ

・幸運

・イミテーション

・闇魔法Ⅴ

・炎魔法Ⅴ

・光魔法Ⅳ

・治癒魔法Ⅳ

・隠蔽Ⅳ

・複製

・詠唱省略

・ワープ

・加速Ⅴ

・状態異常耐性Ⅴ

・魔法耐性Ⅴ

スキル>

・鑑定Ⅴ

・言語能力Ⅴ

・剣術Ⅴ

・斧術Ⅴ

・槍術Ⅴ

・盾術Ⅴ

・短剣術Ⅳ

・杖術Ⅴ

・体術Ⅴ

・テイムⅤ

・調教Ⅴ

・身体強化Ⅴ

・棒術Ⅱ

・二刀流Ⅲ

・料理Ⅲ

・人物鑑定Ⅱ

・魔物鑑定Ⅲ

・気配遮断Ⅲ

・罠解除Ⅴ

・炎魔法剣Ⅳ

・闇魔法剣Ⅳ

・爪術Ⅴ


 ・・・。なんかすごいことになっているんですけど・・・?


 ちなみにこの後ハクにステータスを見て確認してもらったところ・・・


「御主人様?」


 満面の笑みで続けた。


「人間卒業おめでとうございます!」


 ・・・。ハクの一言は愁の精神に対してクリティカルヒットした。それを聞いた愁は地面に項垂れた。いつもの如く『orz』となっている。


「ハクー・・・ひどいよ」


 涙目で訴える愁。ちなみにその姿を見たハクが、


(なんですかこの可愛らしい生き物は!抱きしめてモフモフしたい!)


 と思った事は内緒の話。


「っと、そう言えばメリリアナで奴隷を探すのを忘れていたな」


「あ、そう言えばそうでしたね!」


「ハクと相性が合わない奴隷は買うつもりないから安心してね?ハクの意見も聞きたいし、一緒に来る?」


「よろしいのですか?」


「もちろん。行こうか?」


「えぇ。行きましょう」


 そう言って2人はメリリアナにワープしようとした。するとハクが耳元で「新しく奴隷が増えても可愛がってくれると嬉しいです」と耳を赤くしながら囁いて来た。


 何この可愛い生き物?今すぐベッドに押し倒して食べたいんですけど・・・食べて良いですかね?と言うか食べちゃうよ?ねぇ、良いよね?食べて良いよね?食べるよ?・・・ゲフゲフ。少し暴走してしまいました。


 そんなハクに対して「もちろん」と耳元で囁いてキスをしてあげるとハクの耳がピクピクしていた。やっぱりハクは可愛い・・・。


 そんな事を思いながら愁はメリリアナへとワープした。帰ったらハクをおいしく頂くという小さな野望を胸に秘めて。



―――…――…―――


 メリリアナについた愁とハクはテオドールの所へと行き話し合いをした後に奴隷商会の場所を聞き向かった。


「いらっしゃいませ、冒険者様でしょうか?」


「あぁ、戦闘用の奴隷を探しているのだが大丈夫か?」


「えぇ、もちろんです。担当の方を呼ぶのであちらの部屋でお待ちください」


 そう言われて店員に言われた部屋へと入り、担当の人が来るのを待った。内装としてはパーマナリアの商会とほぼ同じである。ただ部屋の大きさがパーマナリアに比べて若干小さく感じた。そんな事を考えていると担当の者と思わしき人物が入って来た。


「冒険者の方、初めまして。私はこの商会で戦闘系に関する奴隷を担当しているケイと申します。どういった奴隷を御所望ですか?」


「16~20歳で戦闘がある程度こなせる者であれば特に条件はない。ハクもこんな感じで良いか?」


「えぇ、御主人様の決定に私は従います」


「左様ですか。それでは準備をするので、しばらくの間お掛けになってお待ちください」


 そう言ったケイは部屋を後にした。それから約10分後、ケイは戻ってきた。


「それでは案内します」


 こうして愁の再びと言って良い悪夢が始まろうとしていた。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次話は本日中に投稿する予定です。

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