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26話:動き出す黒き野望

試験勉強や試験勉強や試験勉強をしていたり、考え事をしていたら投稿が遅くなっちゃいました(´・ω・`)



感想にて盗賊に関する様々な意見が寄せられました。これに関しては自分の話の構成の仕方に問題があったとしか思えませんでした。申し訳ないです。


以下少し考えた上での修正。


24話に盗賊の定義を追加します。


多分ですが皆さんの中での盗賊の定義と言う物に差があるせいか、今回の事が起きたと個人的に考えました。自分なりの意見ではありますが、盗賊と言う物は、盗みを働く者と言う認識が強いです。そのため必ずしも本編のように人を襲うとは思っておりません。人を攫う事も、人攫いと呼びますが、行為に関しては盗賊と何ら変わりないと個人的には思います。拡大解釈で申し訳ないのですが、作品の中での盗賊は盗む事を目的とした連中と言う定義で書いていたので、人数があんなにも多くなりました。そして盗賊の中には作中にもあるように冒険者としての家業をこなしながら賊と繋がって盗みを働く者や、ディン達のように冒険者でありながら盗賊でもある者、未だに作品には出てこないが、冒険者が冒険者を殺し装備を奪ってどこかで売却する者、作中のように暴力的に盗みを行う者。上記の4タイプのように盗賊と一概に言っても様々な種類の盗賊があると個人的に考えているので作品ではそう言った様々な目的の盗賊が主人公達を襲ったと思って頂けると有難いです。


これを少し短く、わかりやすくした物を24話の本編に追加で編集しておこうかと思います。


そしてこの26話の内容なのですが半分近くは24話の所に持って行けばよかったなーと今さらながら反省しています。今編集しても文章量がおかしくなってしまうので、今回は見逃して頂けると有難いです。


今後は似たような事が起きないよう努力していきます。



それと、アイテムボックスとボックスのスキルに関しての感想も少なからず頂きました。これに関しては本編の今後に期待。としか言いようがないです・・・。あまりネタバレ的な発言を好まない方がおられますのであまり言えませんが、後程何かが起きます。


少し長い前書きとなりました。長くなり申し訳ないです。


それでは本編をお楽しみください。


今までの25話程書いてきましたがこの話を書くのに3話以上の時間がかかりました。これが俗にいう『難産』と言うやつですかね?

 時は愁とハクがパーマナリアの都市を出た頃、パーマナリアのギルドには多くの人で賑わっていた。その話題は『Dランクになりたての冒険者が土の魔石を手に入れて隣町のメリリアナのオークションに出る』と言う噂だった。それを聞いた善良な冒険者たちはメリリアナを目指した。


 あくまで善良な冒険者だ。悪徳な冒険者はどうしたのか・・・彼らは盗賊に連絡を取っていた。


「魔石は手に入るのか?」


 いかにも悪者と言った見た目のおじさんが目の前のみずほらしい格好の男に話しかける。


「へい、大丈夫だと思いやすぜ。この辺りで最も規模の大きい盗賊団をぶつけやしたから」


「と言うと、コーマ達のとこか?」


「へい、あそこは100人の大規模盗賊団でさ。この辺の冒険者なら問題なく襲えやすぜ。それに今回は元Aランク冒険者のヴァイダのとこの盗賊団と合同って話ですぜ。全部で130人ぐらいの大規模パーティーになりますぜ」


「ふふふ、それだったら大丈夫だな。安心しろ、報酬は中金貨3枚を出す予定だ。皆で飲んで騒ぐといい」


「へへへ、旦那分かってやすな。吉報を持ってきやすぜ」


「あぁ、期待している」


 そう言ってみずほらしい男は姿を消した。


「ふっ、ついに俺も魔石を手に入れる時が来たか。これで大儲けできるぜ」


 おじさんが不気味な笑みを浮かべる。その顔を見ている者は周りには誰もいなかった。



―――…――…―――


 時は、愁とハクが130人の盗賊を片付け終わった次の日の話。場所はパーマナリアの裏路地にある1軒のボロ家。


「旦那、ていへんでさ」


 みずほらしい男が焦った様子で家に入ってくる。


「どうした?」


「コーマさんとヴァイダさん達の合同大規模パーティーのメンツが焼け焦げた死体で発見されやした」


「なんだと!?それは本当か?」


「えぇ、本当でさ。まず間違いない情報でさ。どうしやすか旦那?」


「俺達もメリリアナに向かうぞ。町の中で奪うぞ」


「へい、了解しやした」


 そう言って男とおじさんは馬に乗ってメリリアナを目指す。



―――…――…―――


「くそ、どうなってやがる」


 ディンが怒鳴る。


「落ち着けディン。力量も計れない奴らが悪い」


 マシューがたしなめる。


「落ち着いていられるか。せっかく土の魔石を持っている奴の情報を流したのに失敗するとは無能も良いとこだな」


「まぁ、あいつらはバカだから仕方ないんじゃない?それにしてもあの時のシュウ君が魔石をゲットするなんて意外だなー」


「あの時は仲間と打ち合わせをしていてビックリしたな。それに俺の探知スキルにも全く引っかからなかった」


「俺達でやるか?」


「多分それが最善策でしょうね」


「そうと決まればメリリアナのどこかにいるシュウを探すぞ」


「「「了解」」」


 そう言ってディン達は行動を開始した。



―――…――…―――


 愁とハクはメリリアナの街を観光がてら歩いていた。


「王都とは大分雰囲気とか違うな」


「ですね。それにしても盗賊の騒ぎには疲れましたね」


「だな。もうこりごりだよ・・・」


 仲良く王都を歩いていると懐かしい人に出会った。


「シュウさんお久しぶりです」


「ディンさん。お久しぶりです!あの時はお世話になりました」


「いえいえ、ところでそこの御嬢さんは新しい仲間なのかい?」


「はい。ハクって言うんです」


「ハクと申します」


「ハクさんよろしくな。俺はディン。こっちはマシュー、サウル、ケインだよ」


 そう言ってディンは仲間を紹介する。


「そう言えば聞いたんだけどシュウさん魔石ゲットしたんだって?」


「はい。そうなんですよ~。すんごい偶然なんですけどね・・・」


 そう言って笑みを浮かべる愁。


「良ければ見せてくれないかな?魔石なんて一生に一度お目にかかれるかどうかの品だからさ」


「えぇ、もちろんです」


 そう言って愁は魔石をアイテムボックスの中から取り出しディンに渡す。ディン達は魔石を4人で囲んでこれでもか、と言う程見る。そしてしばらく観察した後に、


「ありがとう。まさか生きてきて魔石を見れるなんて思わなかったよ」


「いえいえ、気にしないで下さい。ところで本物の魔石はどこなんですか?」


「え?シュウさん、何を言ってるんだい?その手にあるじゃないか?」


 愁の手の中には確かに先ほどディン達に渡したものと全く同じものがある。確かに見た目は全く同じだ。ディン達の計算外なのは愁のスキルに『鑑定Ⅴ』のスキルがある事である。


 種を明かすと4人で囲んでた際にマシューのギフトスキル『複製』を使い土の魔石にそっくりな偽物を作成した後にディンのユニークスキルの『ボックス』を使ってボックスの中に入れたのだった。そしてそれが完了するとディンはマシューが作った偽物を愁達に返すふりをして奪おうとしたのだった。


 ちなみに鑑定結果は以下のようになっている。


土の魔石のレプリカ

複製スキルにより作られた見た目だけのレプリカ品。

作成者:マシュー


「さてと、ディンさん。あの時の恩があるので出来れば穏便に済ませたいんですが、いかがいたしましょうか?」


「ふん。ばれてしまったら仕方ないな。どうやって気づいたのかわからないが、たかがレベル13(・・・・・)のやつが俺達に勝てるわけないだろ?レベル13にしてはステータスが高いようだが、魔法が1属性使えたからと言って俺達に勝てるわけがないだろう?」


 こうして愁達とディン達は突如対立することになった。


(あ、やべ!ステータスの表示更新するの忘れてた・・・でもまぁ良いか。)


 やはり、どこか抜けたアホな愁であった。

最後まで読んで頂きありがとうございます!

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